僕やH先生が一番仲良くしている後輩たちが、
今年こぞって50代に突入するということで、
H先生あたりが旗振り役になって、
今年は毎月のように“誕生日会”なるものを開催しています。
といっても、人の誕生日を肴にみんなで集まって、
わいわい飲んで騒ぐだけみたいなもんですが・・・
それでも4月に最初に誕生日会をやったMケンの時とか、
その次に個人で青山のレストランを借り切って
大パーティーを主催したFちゃんの会の時などは、
それぞれの家族やら知人やら後輩やらなにやらかにやらも参加し、
それなりに誕生パーティーらしい体裁だったのですが、
それが3回、4回ともなると、本末転倒もいいところで、
今では単なる飲み会になってしまいました。
ま、楽しいけど、ひどいね(笑)
先日なぞ、3人の合同の誕生パーティーのはずなのに、
六本木の老舗のカラオケスナックのVIPルームで、男ばっかり10人で飲み会。
それじゃああんまり寂しいからと、
途中、一人が会社の秘書の女性を呼び出して、紅一点の盛り上げ役に・・・
そんなこんなで夜の1時過ぎまで飲んで歌って騒いでました。
みな50代のイイおぢさんたちなのですが・・・
結局、その深夜のご乱行が、
現在の風邪っぴきと体調不良の遠因になっていることは決して否定できません。
と、話はその折、まだカラオケタイムが始まる前のこと、
みんなでちびちびと今流行りのハイボールなぞやっていた折に、
誰からともなく口の端に出たのが、
「最近、Oタンはどうしてる?」というOタンという同輩の消息についてのセリフ。
Oタン・・・この男がすごい、半端じゃないくらいにすごい!
とにかく“野獣”のような男でして・・・(笑)
そんなわけで、その日は、何か話題が途切れそうになると、
「そういえば、Oタンってさぁ・・・」と、
非常にいい間合いでOタンの話題が入ってくるのです。
「みんなで海に行った時、Oタンってさ、素潜りでこんなにでっかいタコを獲ってさ、
お~い、タコ獲ったぞ~」
「そうそう、それを拾ってきた空き缶に入れて焚き火で煮て食べちゃったんだ」とか・・・
「Oタンってさ、テーブルに前の客の食べ残したラーメンの丼が置いてあると、
そこに残ってるツユまで飲んじゃうんだ」
「それだけじゃないよ、あいつ食べ方がめちゃくちゃなんだ。
あいつが食べた後は食い散らかした状態になっててさ、
隣にいた大学生みたいな連中が、いい年してキタネ~おやじ~~(!)って顔して見てたんだ」とか・・・
「Oタンって、Mの結婚式の二次会のパーティーの時も大暴れしたよね」
「うん、あの時はブルート・ジム・バーナードみたいだったな」とか・・・
ある意味では、その場にいなくても、その消息がつかめなくても、
これほど愛されている男は珍しいのではあるまいかと思えるほど・・・
そんなOタン談義の光景を横目にしながら、
僕はふとデジャブーのように、
2009年に吉川英治文学新人賞を受賞した
朝倉かすみの『田村はまだか』という作品を思い出しました。
『田村はまだか』は全六話の連作短編。六話とも設定は同じユニークな作り。
舞台は、札幌ススキノのスナック「チャオ!」の店内。
そこで、5名の男女が、飛行機が遅れて
同窓会に参加できなかった田村という友達の到着を待って、三次会を開いていた・・・
と、みな、ひとしきり話をした後は、必ず「田村はまだか」とつぶやく・・・
「そういえば、Oタンってさ・・・」は、
まさにこの「田村はまだか・・・」の、
微妙な“間合い”のつぶやきと共通しているような気がします。
『田村はまだか」は現在文庫本化され、講談社文庫から出ています。
ちょっと設定がおしゃれで、面白く、かつ軽妙な文体は決して読み手の気をそらさず、
吉川英治文学賞の時の浅田次郎や伊集院静らの選評も絶賛に近いので、
皆さんもよかったら探しあて読んでみて下さい。
満足すること請け合い!
ちなみに、この道産子の閨秀作家・朝倉かすみさんも50歳。
かくして、後輩たちも50代へ・・・
ということは、僕はまもなく60代か・・・ああ、あないみじ。
☆インターネットより鑑定予約できます!↓↓↓
渋谷の父 ハリー田西 “渋谷占い”
今年こぞって50代に突入するということで、
H先生あたりが旗振り役になって、
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といっても、人の誕生日を肴にみんなで集まって、
わいわい飲んで騒ぐだけみたいなもんですが・・・
それでも4月に最初に誕生日会をやったMケンの時とか、
その次に個人で青山のレストランを借り切って
大パーティーを主催したFちゃんの会の時などは、
それぞれの家族やら知人やら後輩やらなにやらかにやらも参加し、
それなりに誕生パーティーらしい体裁だったのですが、
それが3回、4回ともなると、本末転倒もいいところで、
今では単なる飲み会になってしまいました。
ま、楽しいけど、ひどいね(笑)
先日なぞ、3人の合同の誕生パーティーのはずなのに、
六本木の老舗のカラオケスナックのVIPルームで、男ばっかり10人で飲み会。
それじゃああんまり寂しいからと、
途中、一人が会社の秘書の女性を呼び出して、紅一点の盛り上げ役に・・・
そんなこんなで夜の1時過ぎまで飲んで歌って騒いでました。
みな50代のイイおぢさんたちなのですが・・・
結局、その深夜のご乱行が、
現在の風邪っぴきと体調不良の遠因になっていることは決して否定できません。
と、話はその折、まだカラオケタイムが始まる前のこと、
みんなでちびちびと今流行りのハイボールなぞやっていた折に、
誰からともなく口の端に出たのが、
「最近、Oタンはどうしてる?」というOタンという同輩の消息についてのセリフ。
Oタン・・・この男がすごい、半端じゃないくらいにすごい!
とにかく“野獣”のような男でして・・・(笑)
そんなわけで、その日は、何か話題が途切れそうになると、
「そういえば、Oタンってさぁ・・・」と、
非常にいい間合いでOタンの話題が入ってくるのです。
「みんなで海に行った時、Oタンってさ、素潜りでこんなにでっかいタコを獲ってさ、
お~い、タコ獲ったぞ~」
「そうそう、それを拾ってきた空き缶に入れて焚き火で煮て食べちゃったんだ」とか・・・
「Oタンってさ、テーブルに前の客の食べ残したラーメンの丼が置いてあると、
そこに残ってるツユまで飲んじゃうんだ」
「それだけじゃないよ、あいつ食べ方がめちゃくちゃなんだ。
あいつが食べた後は食い散らかした状態になっててさ、
隣にいた大学生みたいな連中が、いい年してキタネ~おやじ~~(!)って顔して見てたんだ」とか・・・
「Oタンって、Mの結婚式の二次会のパーティーの時も大暴れしたよね」
「うん、あの時はブルート・ジム・バーナードみたいだったな」とか・・・
ある意味では、その場にいなくても、その消息がつかめなくても、
これほど愛されている男は珍しいのではあるまいかと思えるほど・・・
そんなOタン談義の光景を横目にしながら、
僕はふとデジャブーのように、
2009年に吉川英治文学新人賞を受賞した
朝倉かすみの『田村はまだか』という作品を思い出しました。
『田村はまだか』は全六話の連作短編。六話とも設定は同じユニークな作り。
舞台は、札幌ススキノのスナック「チャオ!」の店内。
そこで、5名の男女が、飛行機が遅れて
同窓会に参加できなかった田村という友達の到着を待って、三次会を開いていた・・・
と、みな、ひとしきり話をした後は、必ず「田村はまだか」とつぶやく・・・
「そういえば、Oタンってさ・・・」は、
まさにこの「田村はまだか・・・」の、
微妙な“間合い”のつぶやきと共通しているような気がします。
『田村はまだか」は現在文庫本化され、講談社文庫から出ています。
ちょっと設定がおしゃれで、面白く、かつ軽妙な文体は決して読み手の気をそらさず、
吉川英治文学賞の時の浅田次郎や伊集院静らの選評も絶賛に近いので、
皆さんもよかったら探しあて読んでみて下さい。
満足すること請け合い!
ちなみに、この道産子の閨秀作家・朝倉かすみさんも50歳。
かくして、後輩たちも50代へ・・・
ということは、僕はまもなく60代か・・・ああ、あないみじ。
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