“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

駅前に出現した街占に手相を見てもらって・・・(笑)

2011年10月18日 21時51分03秒 | Weblog
先日、僕が夜な夜な出没する家からほど近い東急沿線のある駅前に、
珍しく街占(がいせん)が出ていました。

街占とは文字通り街角に簡易な椅子や机を出して占いをしている人たちです。

昔から大きなターミナル駅の周辺の街頭で店を出している街占は、
そのバックに暴力団の組織がついているとか、
彼らの上がりから、いわゆるみかじめ料が取られていたりするので、
あまり関わらないほうがよいという話も聞きます。

でも、ターミナル駅からは離れた沿線の小さな駅ともなれば、
そこにいる占い師はもう純粋に趣味で学んだ占いの腕試しをしているか、
困窮して生活のために占いをしている人かと思うじゃないですか・・・

ましてや新たな暴対法が施行された今なら、危なくないだろうと・・・

そんなわけで、いきつけの「M」で微醺程度にちょっと飲んだ僕が、
店から程ない駅前に差しかかったのは、午前0時を少し回ったと頃だったでしょうか・・・

銀行の前にひっそりと、《手相・人相》という文字の入ったセピア色の行灯を置いて、
年の頃なら60をちょっと越えた感じの街占の女性がぽつんと立っていました。

僕は思わず「おっ」と思って、立ち止まり、「いくら?」と訊ねると、
「2千円です」とのこと。
まぁ2千円なら試しに話を聞くのもいいかなと、
この女性の鑑定を面白半分に聴いてみることにしたのです。
ま、同業者による冷やかし的な行為は、あんまりよくないのはわかっているのですが・・・

さぁここからは、僕の心の動きとともにストーリーを追って下さい。

僕の手相は、手の平の親指側から小指側まで、
知能線と感情線が1本になって貫いている典型的なマスカケです。
一般に“天下取り”の相といって強運の相であるといわれていますが、
その実、他人のいうことを聞かない
我が道を行く頑固で孤独でマイペースなタイプの人間であり、
波乱万丈、浮き沈みが激しい人生となるが、
最後に人の上に立つような成功者となりうる・・・
とまぁ、こういう手相です(笑)

で、僕の手を見た女性、まず開口一番「あなたは人の上に立つ人です」
うん、うん、まぁそういうでしょうね。
そこまでは順当な鑑定で、納得!

ところが、そのへんから少し先行きが怪しくなって来たのです。

次に、「あなたは誰よりも家庭を大切にし、仕事を大切にする人ですね」と言うのです。

ここで最初のチェックが入りました(笑)

もちろん、僕は家族を大切にしてますし、
中指の付け根までくっきり運命線が伸びているくらいですから、
生活のためとはいえ仕事も大切に考え働き続けています。

でも、その見たては、僕の手相から直接読めることはなく、
むしろ僕くらいの年恰好の人間ならば当然のことだと思うのです。

僕のようにいちおうスーツを着たごくごく会社員風の熟年男性が、
ふだん一番気にしつつ大切にしていることといったら、
それは家庭と仕事のこと以外にないのは当然。

つまり、「あなたは誰よりも家族を大切にし、仕事を大切にする人ですね」と言っておけば、
その鑑定を聞いた人が、「間違いない」「当たっている」と思うに違いないという・・・
これはあまりに当たり前で無難な安易な鑑定だと思うのです。
というか、中味のない非常に巧妙な鑑定のテクニックだと・・・

そこで、ちょっとイジワルをして、
「僕はまだ人の上に立ててないのですが、いつごろそうなれるんですか?」
と訊ねました。

すると、彼女は「いつか?それは手相だけだとわかりません。生年月日がわからないので・・・」と言うので、
僕は「午年の3月生まれです」と追加情報を入れました。

と、それを聞いた彼女は、「午ならば、来年は辰年ですからとてもよい年ですよ」と。

さらに、「3月生まれといことは早生まれで巳年も入っているからこれもいい。巳年の人も辰の年はいいんですよ」と・・・

ははは、このへんまで来ると、なんだかちょっとおかしさがこみ上げて来ました。

十二支の午と辰の組み合わせ、それと巳と辰の組み合わせ・・・
これは決して「悪くはない」組み合わせであるのは事実です。

でも、占い的にいえば、必ずしも「とてもよい」と言い切れるほどでもないのです。
可もなし不可もなしくらいかな?
だから、この女性はなんの根拠でそう自信をもって断言しているのだろう?!・・・と考えてしまいました。

そこで、「それって何か根拠があるんですか?」と念のために訊ねたら、
「昔からそういうことになっています」というなんともトンチンカンな答え(笑)

再び「?」と思った僕が、「じゃあ、このあとどうしたら運気がよくなりますか?」と訊くと、
「はい。今という時を大切に生きて下さい」とダメ押しの一言。

あはは、「今という時期を大切に生きて下さい」か・・・
これはもう万人の人に当てはまる、ごくごくごくあたりまえなアドバイスじゃないですか!
誰だって、今を大切に生きなくちゃ・・・
ここまで来ると、もう、この女性の鑑定はいったいなんのなのだろう?
どこで占いを学び、どう語れと教わったのだろう・・・と、しばし考え込んでしまいました。

それにしても、この程度の手相や命の知識で人の運命を簡単に論じてくれるな、でもあります。

と同時に思いました!
酔客相手とはいえ、こういう人が占いをしているならば・・・
“誰でも明日から占い師になれる!”と(笑)

この占いの2千円が安いか高いか?
たかが占い、されど占いですが・・・僕にはやっぱり高いかな?!



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渋谷の父  ハリー田西  “渋谷占い”



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