“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

九品仏ゆうゆう散歩?!

2013年05月08日 23時55分55秒 | Weblog
この春から私立中学に入学した娘の授業参観があり、
朝から妻と一緒に娘の学校がある東急大井町線の九品仏へ・・・

九品仏は、浄真寺の通称がそのまま駅名になっている
世田谷区の閑静な住宅街の中の小さな駅です。
この駅はホームの全長が大井町線の4両連結の車両よりも短いために、
二子玉川方面行きの電車は先頭の1両のドアだけ開かないようになっています。
この方式をドアカットというそうですが、
いつもどういうメカニズムで操作をしているのか気になるというか、
そのなにげないテクノロジーに驚嘆してしまいます。

“九品仏の 駅は小さし 囀れる”

駅に降りて、ふと俳人の山田みづえさんの句を思い出しました。
この山田みづえさんとは僕はまったく面識がないのだけれど、
きっとこっちのほうに住んでいるのだろうか?

“自由が丘の 空を載せゆく 夏帽子”

という九品仏のすぐ隣の自由が丘を詠んだ句もあります。

それはさておき・・・
ほぼ四十年くらい前の大学生の頃、
僕もいっちょまえに九品仏に吟行に来たことがあったのです。
吟行なんていうとちっとは聞こえがいいけれど、
ただ単に文学青年を気取って、
友達と九品仏にぶらぶら俳句をひねりにまいっただけのこと・・・
あの頃は、かっこをつけてなんでもやってみたい年頃だったのです(笑)

なにしろ「大矢数だ!」なんて言っちゃって、
目についたもの、思いついたものは、みんな俳句にしちゃうのです。
たとえば・・・
“九品仏 発見しました コロンブス”みたいな句まで詠んでしまうのです。
もうこれは俳句っていうか、ほとんど川柳でした。

それはさておき・・・
九品仏駅の改札口を出て踏切を渡ると、
すぐの小さな交差点のところから、浄真寺の落ち着いた参道が続いています。

娘の学校は、その交差点の右手方向なのですが、
ふとおとといのブログに書いた墓参りのくだりを思い出して、妻に、
「ちょっと九品仏に散歩がてらに寄り道して行かない?」と言いました。
「九品仏に?」
「うん、九品仏ってすごく雰囲気があるお寺なんだよ」

もうちょっと若い頃は、なにごとにも好奇心旺盛で妻とあちこち散歩をしたものですが・・・
そんな頃、この近くの等々力渓谷に夏の暑い時に涼を求めて来たことがありました。
でも、その時はこの九品仏には寄らなかったんですね。

「(寄り道は)いいけど、キリスト教の学校に行く前にお寺に行くのってどうなの?」と妻。
「うっ、そうか!たしかに・・・。
 でも、神も仏もキリストもみんな寛大だと思うから・・・」とあせりまくる僕。

結局、寄り道をすることにしました(笑)

九品仏こと九品山浄真寺は、豊臣秀吉の北条攻めの時に奥沢城があったところに、
延宝6年(1678年)に建立された浄土宗の由緒あるお寺です。

100mほどの参道を歩いてたどり着いたところが総門で、
総門をくぐると右手にあるのが閻魔大王が入った閻魔堂。
閻魔堂の中では、講の人たち(?)が20名くらいでしきりに念仏を唱えていました。

それから左右に仁王像を従えた荘厳な楼門をくぐり、
広い境内をひとしきり散策し本堂や三仏堂に詣でて帰ってきました。
その間、閻魔堂から聞こえてくる念仏のリズミカルなBGM、
若いお坊様たちがせっせと境内の掃除をしていました。

“薫風に 念仏のせて 九品仏”(ハリー)

と、昔を思い出して1句ひねってみたりして・・・
たまに、こういう散歩もいいもんです。
墓参りの代わりが出来たかな?

そして、娘の学校へ・・・こちらはアーメンです。



☆インターネットより鑑定予約できます!
“渋谷の父”が大活躍する連載小説『不死鳥伝説殺人事件』も読めます↓↓↓

渋谷の父  ハリー田西  “渋谷占い”




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする