彦根城内にある彦根城博物館には、江戸時代に建てられた能舞台があります。
徳川幕府は能楽を儀式で行う楽舞とし、
現在の5流ー当時は5座の観世・金春・宝生・金剛・喜多の能役者を召しかかえ、
諸藩もこれにならい能役者を召しかかえました。
生類憐みの令で知られる、5代将軍綱吉は能好きで、自らも船弁慶はじめ数々の能を演じ、
また、諸大名に対しても能を演じることを強要したとされています。
その影響もあり、彦根藩の4代井伊直興は、55人もの能役者を召しかかえ、
その後、10代直幸 11代直中の頃、最盛期を迎えました
博物館には、能面、能装束がたくさん残されていて、見ごたえがあります。
安政の大獄、桜田門外の変で知られている13代井伊直弼は茶の湯を好み
研鑽を積みましたので、茶道具が数々残されています。
15日には、温かな雰囲気の中、井野中30周年記念式典が催され、
生徒、先生、保護者による宇宙連詩が発表されました。
30周年記念のテーマ「感謝」ー卒業生が書いた書道が紹介されました。
井野中校歌を作詞した、初代早川校長先生も来賓として出席されていました。
歌、茶道、能、音楽、書道、絵・・人間が人間らしく生きていくために、
どの時代でも文化が息づく事がよくわかります。
3月の大震災以来、経済以上に沈み込んでるのは、私たちの心ではないでしょうか?
人と人の絆、そして文化で心を癒やす事を考えていきたいと改めて思いました。
彦根城能は青空の下で、秋風を感じながら、大名気分を味わえる舞台でした。
往復1000キロのドライブも、私の大切な友人のおかげで、心強く安全で楽しい道のりでした。