人口減少により、住み慣れた地の小学校の存続が危ぶまれたことをきっかけに、近所に増加する空き家に子育て世代を
呼び込むことから始まった市民による空き家バンクについて館山市へ視察に伺いました。
そもそも2年前の経営士会全国大会でビジネス・イノベーション・アワード2015に、NPO法人「おせっ会」が受賞したのを
知ったことから今回の視察に繋がっています。
館山市商工会議所青年部の創立50周年に「移住促進」の支援活動を実施し、行政も巻き込んで「NPO法人」を設立し本格的に活動を開始。
7年間で300名近くの移住完了者を迎え定着率も90%を超えているノウハウについて代表理事 八代健正氏から伺いましたところ
移住をしたい人に移住をする前に館山市に住むメリットとデメリットを十分に知って頂いたうえで、移住をするので
定着率が高いとの事。また、市外から移住者を呼び込むこと以上に大切なことは、移住してきた方々に幸せに暮らして頂く事とおしゃっていました。
私たち市民だからこそ、できるお手伝いをこれからも続けていくこの取り組みの凄さを沢山教えて頂きました。
館山市在住で親善大使のおさかなクンの絵が描かれたレンタサイクルがあるこの渚の駅内に、移住促進の担当課があります。
お魚はじめ食材にこだわった渚食堂も館山市のウリの一つとなっています。
午後は、君津市の福祉施設「夢の郷」へ。
訪問介護からはじめ、現在はデイサービス、介護タクシー、グループホーム、保育園、子育て支援センター、学童保育他がありますが、
今回は、この老人福祉施設と学校へのお迎え付の学童保育について、天笠理事長から説明を受けました。
施設全体は、実に広々としていますが、家にいる延長上にある温かな雰囲気があります。
子ども達は、デイサービスで使用していない時間帯に学校までお迎えに来てくれ、到着すると、
デイサービスのお年寄りの方々に「ただいま!」と元気よく挨拶。
こういった交流が貴重ですね。
館山市のおせっかいが移住者の幸せを一番に考えているのと同じように、この夢の郷も利用者の幸せを一番に考えているのを感じました。
介護職不足、介護報酬減と課題は尽きない中、急がば回れとばかりに利用者目線にこだわった福祉施設を視察させて頂きました。
関係各所の皆様、大変お世話になりました。