2年前に佐倉市議会建設常任委員会の行政視察で燕市、三条市を視察し、TBSテレビ所さんのニッポンの出番で紹介され、
グッドデザイン中小企業庁長官特別賞受賞の「新型つめ切り」を制作している(株)諏訪田製作所の工場見学をさせて頂いたことがあります。
SUWADA爪切りは、硬い爪や巻き爪を切るのに良いと評判ですが、創業90年を経て、年商5億円。
社員50名の内女性は12名、仕事内容に男女差はない歴史と実力を持ち合わせた企業です。
工場見学に年間2万人が訪れ、モノづくり日本のゆくえの答えがこの工場に詰まっていたのを鮮明に覚えています。
爪切りの材料の丸棒を平らにして使う部分は30パーセント。
残りの70パーセントで製作したオブジェが会社玄関に鎮座しているのは、
高品質を追求している企業姿勢の表れであり、人間しか出来ない技術を持ち合わせた企業は強いです。
今回、RID2560地区大会会場の燕三条産業振興センターは、地場主要産業を発信している施設で、
センター内にあるレストランメッセピアでは、
お好きなカテラリーをお使いくださいとテーブルに複数のフォーク&ナイフ🍴が用意されています。
写真の右側は、ノーベル賞創設90周年を記念してスウェーデンのコナ.セリン氏がデザインし燕三条の山崎金属工業株式会社が
製作し1991年からノーベル賞授賞式の晩餐会で使用されているものです。
左側は、上野精養軒で永らく使用されている燕物産株式会社製作のものです。
今回は、このレストランで食事をする時間はありませんでしたが、主催者歓迎の言葉、謝辞そして地元三条市の市長挨拶の
隅々に必ず地場産業のPRがちりばめており、市長からの今日限りのお願いとして、この燕三条産業振興センターの
一人当たり平均購入額の倍から3倍(約4000円~5000円)は買い物をしていただくことで、
この地場産業が継続し、またロータリークラブの地区大会が開催されることが地域活性化につながる事を感謝されていました。
大漢和辞典の全13巻におよぶ編さんをする偉業を成し遂げた下田村出身の諸橋轍次博士の生家がある漢学の里も訪問。
旧下田村水道開設30周年記念事業をきっかけに、三条市水道事業の附帯事業として平成14年から事業を展開し、
特許庁に商標登録済みの「千年悠水」は、守門岳の麓から、毎分約200リットルで湧き出ている良質な天然水で、
硬度20mg/Lで「きわめて軟水」に分類され、飲料販売会社と「千年悠水の販売と自動販売機設置に関する協定」を
締結し、自動販売機でも買うことが出来ます。
原価約50円で卸値が約75円。小売価格は120円。
平成27年度は約300万円の収益と聞きましたので、行政の歳入の多角化につてもヒントがありました。
地区大会の記念品は世界に誇る SUWADAの爪やすり でした。