佐倉青年会議所40周年おめでとうございます(^^♪
記念講演は、いすみ鉄道鳥塚亮社長による「ニーズをとらえて地域を元気にする方法」でした。
前回、お話を伺ったときは、鳥塚社長がいすみ鉄道の夜行列車運転を見届けて、ユーカリが丘のウイッシュトンホテルに
駆けつけてくれた時でした。
いすみ鉄道は大原から大多喜までの26.8キロメートルの鉄道だというのに夜行列車を走らせている事自体、その当時驚いたのを
今でも覚えています!
「夜行列車に乗ってみたい。」という方々が「どこへも行かない夜行列車」をめがけてあっと言う間に満席。
他には、車内でイタリアン料理や伊勢海老、カレー、生ビールを飲める特別列車が走り、新聞テレビでよく報道されていますので、
ご存知の方も多いかと思います。乗ること自体が目的の観光列車となっています。
鳥塚社長は2009年に公募で選ばれ、航空会社の管理職の座を投げ打って第三セクターのローカル線社長となり早や6年。
『ここには何もないがあります』という有名なキャッチコピーや、ムーミンの人気キャラクターをデザインにあしらった「ムーミン列車」、
旧国鉄のディーゼルカーを使用した観光急行列車、訓練費用700万円自己負担の運転士養成制度などのアイデアの根底には、
うまくいってなかった社長就任前と違ったやり方で、お金をかけない事というポリシーがありました。
鉄道で人を呼ぶために、蒸気機関車であれば初期投資は5億円、展望列車であれば3億円。
そこで社長は、昭和40年製のジーゼル列車を走らせることに・・・
初期費用約3000万円(車体は軽自動車並み、金沢からの輸送費600万円、車検2000万円)
最初にはじめたムーミン列車で女性ファンを増やし、この昭和のジーゼル列車で男性陣の心をわしづかみしたのでした。
まさにこれが商品の品揃えをしていく社長の姿そのものです。
他には、地元の方が作ったいすみ鉄道応援団の皆様により、単線鉄道ならではの通標(わっか)を復活させ、ムーミン谷を作ったり、
ポップコーンを販売したりと始めのうちは遠巻きで見ていた地元の人たちが一緒にいすみ鉄道を盛り上げていることが素晴らしいです。
駅は町の玄関だからときれいにしてきた地元のボランティアさんが、いすみ鉄道を訪ねる人々から「いいところですね!」と、
毎日言われることによって、心に火がついたそうです。
「遠きにありて思うのがふるさとでありローカル線」ということから、いすみ鉄道に思いを寄せるファン達に枕木はじめ駅の命名権まで
販売しています。私は、市川生まれの市川育ち。佐倉で生まれてないからこそ、佐倉で育っていないからこそ佐倉の良さがわかり、
佐倉の良さを発信していく事で、市内外の方が佐倉市内の橋岡おすすめの場所を訪問してくれるようになりました。
町おこしは「若者、ばか者、よそ者」といわれ、私は若くないですが愚直によそ者だからこそ分かる佐倉の良さを言い続けることが
私の役目ではないかと感じました。
今までと違ったやり方で、お金をかけなくても地域活性は可能だと確信できた講演を頂き本当にありがとうございました。
青年会議所の皆様もありがとうございました(^^)/
はしおか協美・活動報告はHPへ http://www.catv296.ne.jp/~hashioka-kyomi/