山に登って運用してみたいと思っていた。大山あたりが適当かとも思ったが、それでも結構な時間と体力も必要。ということで、向ヶ丘遊園駅から15分ほどのところにある生田緑地の中の枡形山（標高84m）に行った。山登りというほどのことはないが、それでも川でやっているときに比べれば相当の標高になる。あまり時間がなくて多くの局とは交信できなかったが、それでもSSB、CW数局と交信した。CQも出してみたが、多摩川からだとなかなか応答がないのだけど、こちらは２回くらいでひょいと応答が返ってきた。やはりロケーションの違いじゃないかと思う。
天気が下り坂ということで、朝に慌ててスケッチ。何とか詳細スケッチもできた。太陽表面からの放出（CME)が地球に到来して、磁気嵐が起きているらしい。
初めて2.6Ahのバッテリーで移動運用をしてみた。約2時間で合計9局と交信。うちCW一局。ずっと５出力は５Wだったけど全く問題なし。後半はバッテリーを消耗させようとCQを連発したけど、全然平気だった。これならもう一段小さいバッテリー（1.3Ah）でも十分行けそうな気がする。電源が安定していると運用していても気分が良い。
あと、デルタループアンテナのSWRがだんだん悪くなってきた。FT-817NDのメータで3メモリ程度。家に帰ってきてから接点をやすりで磨いたらよくなった気がする。アルミの表面に酸化膜ができたためではないかと思う。
観測中に大きな黒点軍AR2443が小規模の爆発を起こした。岩の隙間から溶岩が噴出したような感じだ。他の部分はおとなしい。
仕事柄いろんなところでプレゼンテーションをする。自分で言うのもなんだけど、プレゼンテーションは得意である。概略の内容やスライドさえあれば、特に原稿など用意しなくても予定の時間にピタッとはめて話をするのにそれほど苦労することはない。何人の人が聞いているかも、あまり関係がない。いつからそういうスキルが身についたかよくわからないが、ツボにはまって話をしているときには、あまり自分では考えていない。上手く説明できないけど、勝手に話が口をついて出てくる感じだ。
他方、お金の計算は苦手である。電車賃の精算をしていても、数が増えてくるとなぜか答えが合わない。エクセルが計算しているだけなのに、計算するたびに答えが異なるのだ。よく見ると一か所だけ記入している欄がずれていたりするのだけど、そんな簡単な計算をしているだけで、変な汗がでてくる。まさかと思うかもしれないが本当の話である。全く情けない限りで、こんなことでビジネスマンが務まるのかと自分でも思うのだが仕方がない。それだけならいいのだが、他にも上手く出来ないことはたくさんあって、例えばひどい方向音痴。地下鉄に乗るたびに駅で迷子になる。とにかく方角に関してカンが働かないのだ。
脳科学の本によれば、頭の中にはたくさんのソフトウエアが主に右脳に埋め込まれているのだそうだ。そうしたソフトウエアを意識的にコントロールすることはできない。たぶん私の頭の中にはプレゼンをするソフトウエアはそれなりに完成されているが、電車賃を精算するソフトウエアはまだ完成されていない。仕方がないから左脳がよたよたと計算の仕事をしているんだろう。
意識しないで何かをしていることを考えるとき、実にたくさんのソフトウエアがあることに気が付く。キーボードを打つ時だって、いちいちキーを意識することはないし、ご飯を食べる時だって、箸の動きを意識してご飯を食べているわけではないだろう。そういうのは皆自動化されたソフトウエアなのである。というより、毎日の生活のほとんどの作業は、それら自動プログラムによって処理されているといってもいいらしい。そして、ほんのちょっとだけ、ソフトウエアで解決できない事柄の辻褄あわせが意識として作りあげられるのだという。意識とはリアリティとは関係がない言わばフィクションなのである。自分の意識が実は作られたものであると思うと、世の中の見え方が変わってくる。さっき部下に怒ったのは、自分の自由意志なんかじゃないかもしれない。それは、脳の中のソフトウエア群とリアリティの狭間で、ひねり出された苦し紛れのストーリーだとしたら、もう少し冷静に状況を判断できるようなるかもしれない。でも、そう考えている自分っていったい誰なんだろう。いよいよわからなくなってきた。
ディヴィッド・イーグルマン著 / 大田直子訳：意識は傍観者である 早川書房 2012
シカゴ名物、巨大な金属の豆。それだけでは絵にならないので、近所のお姉さんたちに入ってもらいました。端っこに私もちょっとだけ写ってたりします。
先日作った充電器のフロントパネルにデカールを張り付けた。以前はサンハヤトから文字を転写するシートが売られていたが、いくら探しても見つからない。店の人に聞くともう作っていないらしい。よく考えたらプリンタで印刷すればいろいろ簡単にできるから、みなそっちに移行したのだろう。ちと派手に張り付けてみたけど、どんなもんでしょ。