名古屋で働いている息子から連絡があった。
おせちを買ってほしいのだ。
息子は居酒屋の店長。
暮れも押し迫ると、
おせちのノルマは恒例だ。
かくいう私も弁当製造工場に勤めていた。
やはり、
おせちはノルマだった。
「いくつあるんや?」
「あと二個や」
「ほなら、みな送って来い」
「サンキュー」
とにかく、
これで正月のおせち料理は心配しなくて済む。
一応自分で作るつもりだったが、
気分がいっぺんに楽になった。
ただ、
既に買っておいた冷凍黒豆の出番がなくなる。
大晦日は黒豆をアテに一杯やるか。
ゆっくりとコタツに入り、
テレビを見て年を越すことにしよう。
……おっと、忘れていた。
年越しそばを。
毎年暮れに私が作るのを家族は楽しみにしている。
家族に課せられたノルマは、
ちゃんとこなさなければ、
年が越せないぞ。
おせちを買ってほしいのだ。
息子は居酒屋の店長。
暮れも押し迫ると、
おせちのノルマは恒例だ。
かくいう私も弁当製造工場に勤めていた。
やはり、
おせちはノルマだった。
「いくつあるんや?」
「あと二個や」
「ほなら、みな送って来い」
「サンキュー」
とにかく、
これで正月のおせち料理は心配しなくて済む。
一応自分で作るつもりだったが、
気分がいっぺんに楽になった。
ただ、
既に買っておいた冷凍黒豆の出番がなくなる。
大晦日は黒豆をアテに一杯やるか。
ゆっくりとコタツに入り、
テレビを見て年を越すことにしよう。
……おっと、忘れていた。
年越しそばを。
毎年暮れに私が作るのを家族は楽しみにしている。
家族に課せられたノルマは、
ちゃんとこなさなければ、
年が越せないぞ。