遠方にいてもう二年以上顔を見せない息子二人。
妻にメールで近況報告はあるらしく、
元気で仕事に頑張っていると聞かされる。
安心はするが、
息子の顔は見られず寂しい。
残る娘二人は身近にいてくれる。
やはり近くにわが子がいる幸せは親の本懐だ。
その娘らが成長するのを間近で見守れるのは最高だ。
末娘はこの春大学生に。
その晴れやかな笑顔と姿に胸が熱くなった。
親子での祝勝会は最高に盛り上がった。
そこに息子らの顔もあればと思うのは欲張り過ぎだろうか。
続いて長女が、
なんと結婚した。
介護施設で働く娘に幸福の絶頂が訪れた。
それは父親にとっても同じ。
結婚式で花嫁の父を演じ、
幸せに包まれ感涙を誤魔化すのに懸命だった。
さらに嬉しい娘の報告が。
新しい命をを授かったのだ。
予定日は新しい年の初めだ。
この一年、
わが家は娘らのおかげで、
夫婦揃って笑顔が絶えなかった。
来年に息子らも……と夢みて、
充実の一年を締めくくりたい。
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