こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

損した~!

2016年05月18日 02時30分43秒 | 文芸
若いころ

アマチュア劇団のリーダだった。

 稽古が終わると、

必ず若いメンバーと喫茶店に向かう。

公演の打ち合わせや、

稽古の反省……

時にはメンバーのプライベートな相談にも乗った。

有意義なティータイムだった。 

「なんでも好きなもん

注文したらええで」

「コーヒー」

「紅茶」

「コーラー」

 メンバーの注文はドリンク。

ところが、

「ピラフにするか」

「え?」

 私のオーダーに、

メンバーは(またか)って顔になる。

そう、

私はみんなで楽しむお茶の時間に

食い物をひとり頼んで平気だった。

実はコーヒーや紅茶など

飲むぐらいなら、

食い物で腹をふくらます方が

お得だとの考え。

湯にコーヒーや紅茶の色がついたものに

お金を払うのは

勿体ないとこだわった。

最近は人並みに

お茶を楽しむようになれたものの、

やはり心の中は

(損したー!)と悔やみっぱなし。

家では家族にしらけられ、

お茶の時間に

モグモグパクパクやっている。

 
コメント
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