集団検診の結果、
メタボ予備軍の宣告を受けた。
いきいき健康教室に通って、
保健師さんの指導を受け、1キロ減量を目標に決めた。
「ご飯は小さい茶碗にしましょう。
間食と缶飲料をやめれば、
目標はラクラク達成ですね」
保健師さんの説明にいちいち頷く。
若い女性を前に、結果を出すぞ!って気負う。
やっぱり男は、くだらない動物である。
一日三本は飲んでいた缶コーヒーを、
まず1本に抑え、間食はやめた!
記録する体重と睨めっこ、
僅かな数字の変化に一喜一憂した。
ところが一週間で、元の生活ペースに。
夕食から寝るまでの間に小腹がすく。
そばで娘がパリポリやるスナック菓子に、
手が伸びると、もう止まらない。
パリポリ、パリポリ!
「おとうさん、ダイエット中でしょ」
これが、あの若い保健師さんの忠告だったら、
「はい。わかりました」と素直になっただろうが、
わが娘では全く効き目はない。
やめることの難しさを痛感させられた。