こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

柿食えば

2016年09月27日 00時20分05秒 | 文芸
家の裏手にある柿の木。もう三十年以上も、秋には鈴なりの実をプレゼントしてくれる。

 その正体は渋柿。それでカラスも突っつかないでいてくれるのだろう。


 しかし、渋柿と侮るなかれ。合わせると絶妙な味に変わる。昔、母がよく風呂の残り湯につけ渋抜きをしていたのを思い出す。サツマイモを蒸かしたのに勝るとも劣らない『おやつ』だった。なにせ腹いっぱい食べられた。


 我が家では、焼酎を買ってきて、柿のヘタをつけてくぐらせた後、ビニール袋に入れておく。四、五日で嘘みたいに甘くなる。


 合わせ柿は一度味わえば、甘柿など及びもつかなくなること請け合いだ。『やめられない、止まらない~♪』状態で食べるはめに。


 家族は甘柿なら何とか食べるが、合わせ柿は敬遠する。合わせ方が浅くて渋みが残ったのを食べたに違いない。どんな理由にしろ好都合だとほくそ笑んでいる。うまい柿をひとりで満喫できる秋が、またやって来る。
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