こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

ふるさと

2017年08月26日 09時00分50秒 | Weblog
「ここの神社は
この辺りでは
一番大きいんですよ。
古くて由緒ある……!」

 近づくにつれて
饒舌になる。
いつもなら話しかけられても
「あ」「う」「え」「お」で済んでしまう
無口で人見知りな性格なのに、
この変化には
自分でもいささか驚いた。

 地域のウォーキングイベントは
真夏を除いて、
市内各地の遺跡名所めぐりの形で
毎月行われている。
このウォーキングのおかげで、
知らずにいたふるさとの姿を
じっくりと体験できるという
有難いイベントだった。

 ただ自分が生まれ育ち、
今も住んでいる地域が、
スタートして五年も経つ
ウォーキングのコースに
取り上げられないのが不満だった。
豊かな山に囲まれた盆地で、
歴史ある神社や
『揺るぎ岩』『鏡岩』などの
名所もある。
数年前には荒廃が目立った
山の整備が実施され、
立ち枯れた赤松は伐採され、
山裾にそって
『歴史の小道』が
切り開かれた。
旧跡、名所めぐりのできる
遊歩道である。

 さっそく
自分の足で歩いてみて、
誇っていい
豊かな自然と名所に
恵まれているのを実感した。
あまりに身近すぎて、
その魅力に全然気づかずに
暮らしていたことを
反省した。

「森に囲まれた歴史の道、
いい風景でしょ。
小道の脇を流れている
川のせせらぎや小鳥の鳴き声に
心が癒されること
請け合いしますよ」

 立て板に水だった。
次から次へと
今回歩く
ウォーキングコースの魅力が
口をついて出た。
参加者は六十五名。
あまり知れ渡っていない
コースにしては、
かなりの参加者だった。

 神社で昼食を楽しんだ。

「この神社の秋祭りには、
近在の氏子が
四基の祭り屋台と
神輿二基を巡行させて……!」

 弁当を食べる間も惜しくて、
誰彼を捕まえては、
神社の由来や行事を説明した。

(あれ?)
説明しながら頭に浮かんだのは、
(僕って
こんなに詳しかったっけ?)
との疑問だった。
少し前までは
よその人だったのだ。

 学校を出ると
すぐ町に出た私。
ふるさとへUターンしたのは、
四十過ぎてからだった。
一番多感で
知識欲旺盛な青年期を送ったのは
ふるさとではなかった。
ふるさとの記憶も
薄れるに任せていた。
「ふるさとは
遠くにありて思うもの」
などと言われるが、
よくよく考えてみれば、
「ふるさとは
そこにありてこそふるさと」
なのではなかろうか。
いま私は
生まれ育った地に戻った。
それが
昔の記憶を克明に蘇らせ、
他人に詳しく説明できるまでの
原動力になっている。
奇跡に近かった。

「いやあ、
いいコースだったよ。
こんないいところに住めるなんて
最高の贅沢だな」

「さすが
現地のひとだけあって詳しいね。
説明に思いが溢れてたよ。
生まれ育ったところが
大好きなんですね」

 図星をつかれた。
私自身、
このウォーキングで、
生まれ育った地を
自分がどんなに愛し、
大事に思っているかを
再確認させられたのだ。

 帰り道、
思わず振り返った。
豊かな
緑映える山並みが
「どうだい!」と
胸を張っていた。
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アニマル

2017年08月26日 01時19分05秒 | Weblog
石川球太は、
動物漫画の
一人者と言っていいかも。
オオカミや犬を描いたら、
右に出る者はいないかも。
嫌みのない
きれいな漫画の絵だった。
ジャングルを舞台にした、
冒険漫画も
描かれていたぞ。
目の大きい人物が
特徴といえるかも。
少女漫画の目を
少年漫画へ
持って来たのかなあ。
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つれづれタイム

2017年08月25日 10時11分57秒 | Weblog
「〇〇ちゃん、退院したってさ」
娘からのメールだったらしい。
孫娘が高熱を出して
入院していたのだ。
ともあれ一安心。
赤ちゃんを育てるのは
そう簡単じゃない。
四人ともかく育て上げた体験者である。
みんな無事に成長したわけではない。
川崎病、アトピーなど、
みんな親を
てんてこ舞いさせてくれたものだ。
それでも何とか乗り切れたのは、
幸運以外の何物でもあるまい。
明日は、娘の家に招待されている。
新築祝いと孫の快気祝いとを兼ねて、
のこのこ出かけてみようと思っている。

室内が暑くなってきたので、
外に出た。
熱気がこもる室内より、
涼やかな微風が心地よい
外は生き返る。
目に留まった花を
ちょいと盗撮(?)した。
暑さ続きの中、
よく頑張ってくれているなあ。
そんな思いでパチリ!
おお!パプリカがスズナリだ。
この緑のが、
本当に赤や黄色になるのかな?
そんな馬鹿なことを思いながらパチリ!
ジワーッと暑さが、
周囲を包み始めた感じ。
今度は家の中へ退避だ。
家には扇風機と
うちわがあるからなあ。(笑)
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シェー!

2017年08月25日 00時44分47秒 | Weblog
子供たちを虜にした
特撮怪獣ドラマが、
漫画になった。
『ウルトラマン』を
どんなふうに描いたのか、
興味をもって
手に取ってしまった。
一峰大二の怪獣は
さすがだった。
怪獣が命を吹き込まれば、
ウルトラマンの世界は、
完成したようなものだ。
実写の漫画化とは
面白い試みだったんだ。
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もういや!

2017年08月24日 08時42分42秒 | Weblog
 とにかく
超のつく方向音痴。
ドライブに出ると、
大体
道に迷わずに済んだためしはない。
そのたびに助手席の妻と
口喧嘩である。

 ついにナビを車に搭載。
(これで道に迷うのとはおサラバ!)と
ナビだよりの家族旅行へ。
福知山から広島に。
ナビの女声は耳にここち良い。

「次の交差点を右に曲がって下さい」
が始まりだった。
ナビの指示は絶対と信じる私。
左折、右折、また右折、左折……。
気が付くと
ドンドン山の中の狭い道を
突き進む。
急な坂道、
そして危険な下り。
くねくねと曲がった道を
恐る恐る走った。
手は震え、
胸の鼓動はどくどく。
家族の誰も
口をきかなかった。
ひきつった表情は
私の心境そのもの。
汗ダクダクでヒヤヒヤしながら、
もうひたすら前進するのみ。
記憶すら
断片的にしか残っていない。

 やっと広い国道に辿り着いたとき、
もうわたしの気力は尽きかけていた。
国道脇の空き地に車を停めて
しばらく呆然として
身動きできなかった。
もちろん家族も
疲弊の極みにあった。

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未来

2017年08月24日 00時37分36秒 | Weblog
手塚治虫が描いた
驚きの世界がまだまだあった。
『0マン』は、
温暖化による
地球の環境破壊を先取りした漫画だった。
環境破壊がもたらした現代の氷河期。
混乱する人間を、
その恐怖を利用して支配するモンスター。
絶望の未来しか見えないなかに、
希望の光が生まれ、
人間の新しい世紀を実現するために
モンスターの子供が闘い続ける。
人間の友達のために。
しっぽのある主人公はリスの擬人化。
暗いテーマーを、
手塚治虫の生み出す
明るく生き生きした永遠のキャラクターが、
一変させてくれた。
鉄腕アトムに匹敵の、
未来を描いた漫画だったと記憶している。
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2017年08月23日 09時42分03秒 | Weblog
 小学校中学校を通じ、
授業以外の
昼休みや休憩時間の居場所は
図書室だった。

 ひどい人見知りで
運動神経が全くない私は
いつも孤独だった。
虐められはしなかったが、
遊びに誘う友達は
全然いなかった。

「〇〇君なら図書室です」

 先生に聞かれると、
クラスの友達が
そう答えるほど、
図書室は私のユ~トピアだった。

 教室では
いつもひとりぼっちで、
オドオドしっぱなしなのだが、
図書室で私は主役になれた。
からかわれることはないし、
仲間はずれにされることもなかった。

 読む本の中に
多くの友達がいた。
一緒に新しい知識を学び、
未知の世界へ
一緒に冒険さえしてくれた。
決して裏切らない友達だった。

 不登校や引きこもりになると思われた私は、
幸運にも
図書室と出会い、
救われたのだった。

 いま定期的に
母校の小学校の図書室へ、
僅かだが本を寄付し続けている。
私に似た子供が
逃げ込める世界を守りたい気持ちがある。
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カッコいい!

2017年08月23日 00時43分11秒 | Weblog
スパイ映画の代表作
『’007』に匹敵する
人気を呼んだ
テレビドラマ『0011ナポレンオン・ソロ』
毎週楽しみにしていました。
その漫画を実現させたのが、
劇画のさいとうたかおでした。
世界を股にかけた国際的な殺し屋
日本人スナイパー『ゴルゴ13』を
生み出したあの大漫画家です。
さいとうたかおならではの
世界を構築させていました。
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この夏の想定外

2017年08月22日 08時51分56秒 | Weblog
イノシシと鹿の害に根負けして
休んでいた野菜作りを再開して、
迎えた夏野菜の季節。

 イノシシたち害獣の駆除対策の強化で
、姿をみることも
少なくなっていたので、
もう安心だと、
トマト、ナスをはじめ
いろんな野菜を作りました。

 熱帯夜で眠れず
涼みに出た玄関わきで発見したのが、
サル!
まさかと何度も見直しましたが、
間違いありません。
サルが出没すると、
もう最悪です。
防護網などサルには
痛くもかゆくもなく、
手の打ちようがないのです。

 不安は的中、翌朝確認すると、
向日葵のつぼみが半分齧られ
、なんと水甕に水を張って
浮かせていたミニホテイが全部
外へ抛り捨てられていました。
しかも水が半分に減っています。
サルもこの夏の暑さに耐えられず、
水浴びを楽しんだのでしょうか?

 厳しい暑さは、
ついにサルを
山から里へ追い出しました。
人間だって
酷暑に悲鳴を上げるのです。
お互いさまと思うしかないのかな。
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マットの闘い

2017年08月22日 01時04分20秒 | Weblog
これまた、
アニメのほうが
人気があったようだ。
昨今、
孤児にランドセルをプレゼントしたりで、
名前を使われる、
伊達直人がマスクをかぶった
「タイガー・マスク」の漫画があった。
またしても梶原一騎の原作である。
漫画は辻なおきで、
それまで
ゼロ戦など戦記物を
多く描いた漫画家である。
ちょっとクセのあるある絵は、
プロレスの世界を描くのに、
うってつけだったと思う。
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