難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者のセルフ・エスティームのあり方

2009年03月24日 21時44分02秒 | エンパワメント
090322-114913.jpgセルフエスティームは自尊心とか訳されているが、自分を大切に思う心、自分を大事にする気持ち、自分を正当に評価すること、自分に対する自信を持っていることとされている。

難聴者は、聞こえないことで自尊心が十分に持てないでいる。自分に自信をなくしているのが普通だ。特に、普段から人との関わりが持てない状態だとそうなりやすい。

そうした難聴者のセルフエスティームを高めることが難聴者の自立支援の重要な柱だと考えていたが、たまたま見た臨床心理医師のホームページを見て、大きな思い違いをしていることに気が付いた。
http://www.dr-kobayashi.com/selfesteem.html

人はそれぞれセルフエスティームを持っており、人それぞれ異なっている。人格ともいえると言う。
難聴者のセルフエスティームを高めることでコミュニケーションに積極的になり、社会活動も活発な人をイメージしていた。自立した難聴者はみなそういう人でなければならないかのように思っていたのだ。
聞こえている人であっても人付き合いを避ける人も自分の生活、活動をしている人もいる。

その人がその人らしい気持ちで自分を評価して、自信を持って生きていれば良いので、特定の型やイメージを持って接してはいけない。

やはり、難聴者の自立について、専門家のサイコ・セラピストやソーシャルワーカーと共同して、研究しなければならないと気が付いた。


ラビット 記