難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

乳児期からの失聴が人格形成になぜ影響を与えるか(2)

2010年10月19日 20時47分51秒 | エンパワメント
本考察は、メモとしておく。

【展開】
学童期は、図書館の本を借りまくって読んでいた。中学校の図書館には「言語生活」があり、ちまたの言葉のエピソードが載っていて、むさぼるように読んだ。

漢字や熟語の読みは正しいとは言えない。記号のように視覚的シンボルだったのかもしれない。
高校受験時の音楽の試験に出る楽譜は音符のパターンで曲を覚えた。音はイメージできないからだ。

「トム・ソーヤの大冒険」、「ドゥリットル先生と愉快な仲間たち」、「シャーロックホームズの冒険」、「海底8万マイル」、「地底大旅行」、「24の瞳」、「千夜一夜物語」(大人向け)、国民大百科事典(平凡社)、「南総里見八犬伝」・・・
タイトルは定かでないのもあるがわくわく、どきどきはらはらは覚えている。

【結論】
本から得た言葉は書記言語であり、会話文であっても声の抑揚も調子もない。生の会話で得られる脳への刺激とは違ったものだろう。

家庭や学校、地域の中で音声によるコミュニケーションがほとんど成立していなかった期間が長いと、自己洞察力、自己表現力、寛容性、忍耐力、その他の能力が十分に身につかず、人格形成が歪んだ。


ラビット 記

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