難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

社会の聞こえない音(2)

2006年02月18日 12時19分43秒 | 生活
060218_1142~001.jpgお昼前にパンを買っていたら、奥から焼きたてのブレッドパンを運んできた若い人が鐘を鳴らし始めたので驚いた。
最初はトレーにいっぱいパンを載せたまま片手で何を振っているのかと思った。良く見ると木の持ち手の付いた高さ15cm位のハンドベルだ。鐘の音色は聞こえなかったがパンが焼けたことを知らせていたのだ。
放送でもなく、呼び声でもなく、レトロな鐘だったのがおかしい。

社会の中の聞えの不自由な音としては、テレビと並んで電話が圧倒的に多い。060218_1143~001.jpg公衆電話には音量の調整できるボタンが付いている。携帯電話の普及で公衆電話が減っているが携帯電話を持っていない人や拡声機能が必要な難聴者には必要だ。公衆電話は難聴者にアクセシブルであるだけではなく、ろう者にもアクセシブルでなければならない。

新世代の公衆電話は、無線に頼る携帯と違って、いつでも通じる通信端末として新たな役割があるのではないか。

ラビット 記






要約筆記事業の夜明け

2006年02月17日 08時08分58秒 | 福祉サービス
060216_1633~001.jpg全難聴は全要研とともに、2月16日障害者自立支援法の要約筆記事業に関わる実施要項に対する要望書を厚生労働省に提出した。
厚生労働省は3月初めの主管課長会議に向けて、各障害者団体のヒアリングを始めているが、その中の一つとなった。

要望は9項目にわたり、要約筆記の派遣対象から、要約筆記者への転換事業まで幅広いものとなった。
要望のポイントの一つとなったのは、要約筆記奉仕員を要約筆記者とするための研修と認定だ。要約筆記者養成事業は実施されておらず、要約筆記者がまだ存在しないため、手話奉仕員と違って、レベルアップのための研修とその確認をする認定はセットで実施される必要がある。
要約筆記者は、要約筆記奉仕員の名称変更ではない。明確に、国民の社会福祉制度の一翼を担う人材の創出である。中途失聴・難聴者を中心とした聴覚障害者の権利擁護、社会参加を保障する社会資源だ。要約筆記者は、通訳出来る技術と知識、及び社会資源であることを自覚したものでなければならない。要約筆記奉仕員養成講習会52時間を受講しても要約筆記者になるわけではない理由がここにある。
従って、要約筆記者の養成は新しいカリキュラムが通知されてから3年間かかるがそれまで「奉仕員カリキュラム」養成される要約筆記者も研修・認定の対象になる。
要約筆記者はもちろんのこと、行政がこのことを深く理解して欲しい。

全難聴と全要研が国の施策について連名の要望書を出したのは初めてではないか。
要約筆記事業に対して、とにかくも足並みをそろえた意味は大きいし、責任も重い。

ラビット 記

写真は新宿区四谷と曙橋の間の「暗闇(くらやみ)坂」の標識
坂の脇の全長寺が昼でも暗いところから名付けられたそう。
江戸時代中期からのこの名がある。
http://www.mycgiserver.com/%7Efookey/map-shinjuku-akebonobashi.htm





製造者の責任

2006年02月16日 20時43分02秒 | PHSから
060216_1417~001.jpg駅の構内の柱に携帯音楽プレーヤーの電飾広告がずらっと

長時間、大音量で音楽などを聞き続けると難聴の恐れがあると海外でも報告がある
この種の報告は今に始まったことではなくテープ式の再生装置が世に出た時から警鐘が鳴らされていた
10年前の国際難聴者会議だと思うが欧州の難聴者団体が青年に難聴予防のキャンペーンをしている報告があった
昨年訪れた難聴者のためのニューヨークリーグの中には難聴予防のキャンペーンを行う専門のセクションがあった

日本では職業性難聴予防を担当するのは労働衛生行政だが、一般に難聴の予防の担当はどこだろうか
製造物責任を問うPL法を管轄する経済産業省か医療や保健福祉を担当する厚生労働省か

いずれにしても、騒音等で難聴になった場合、聴神経に損傷を受けると回復が困難なこと、高齢になって早く難聴になるだろうから、深刻な問題だ

ラビット 記






聴覚再生工学

2006年02月14日 04時09分40秒 | 生活

kyoutosaisei京都大学で再生医療の研究が続けられているが、3月5日に、京都大学医学部で「感音難聴治療の新しい展開・組織工学との融合」と題した講演会が行われる。
http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/%7Eent/kouakikouza/pro%82%87060305.pdf

薬物や高齢による難聴は感音性難聴になるが、周囲の音環境にも影響され、補聴器の効果も限定される。音や声が一部分だけ聞える、ゆがんで聞えるために、言葉が理解できない。目の前にいて聞えているのに、意味が分からないのは恥ずかしく、苦痛ですらある。
そのもどかしさは良く外国人と接していることに例えられるがそれ以上だ。なぜなら、外国人の場合は双方が通じていない理由を理解している。だからあきらめるか通訳を呼ぶなど方法を考えるだろう。難聴者の場合は、自分が難聴であることを自覚しているので相手に原因があるとは考えられず、聞えない自分が悪いと思ってしまう。対等な立場に立てないので、恥ずかしく感じる。
入浴後など血液の循環が良くなると、頭上にジェット機が通過したような耳鳴りがゴーッとして、それが治まるまではただ座り込んで耐えるしかないという耳鳴りを感じる人もいる。治療方法も明確でなく、この種の医学の発展を期待する人も多い。

難聴治療の到達点と課題が一般市民向けに公開される機会はなかなかないので、有意義な催しと思う。

問い合わせ先 
京都大学大学院医学研究科中川隆之先生
ファックス075-751-7225 電話075-751-3346
http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/%7Eent/

ラビット 記



青い字幕

2006年02月14日 01時30分23秒 | 生活
060214_0037~001.jpgトリノオリンピックの男子スピードスケートのNHKの生字幕の青地に水色の字幕はとても見やすい
2月1日、共同通信が以下の記事を配信している。
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2006年02月01日
◎広がる生字幕放送/音声を自動的に文字化/ 高速ワープロも登場
 耳の不自由な人のために、テレビの音声を文字で表示する字幕放送が広がっ ている。コンピューターで音声を文字化するシステムや高速入力可能なワープ ロの登場などで、生放送にも対応できるようになってきた。
 ▽字幕キャスター
 「演技が終わりました。割れるような拍手です」。十日開幕のトリノ五輪で は、NHK総合のフィギュアスケート生中継のテレビ画面に、こんな字幕が現 れるはずだ。
 スポーツをはじめとする生番組はテンポが速い上、文法を外れた話し方や出 演者同士の掛け合いも多い。そのまま字幕化すると分かりづらいため、NHK は「字幕キャスター」方式を開発した。
 専門のアナウンサーがスタジオで映像を見て実況や解説を聞きながら、情報 を整理してしゃべる。音声認識システムが自動的に文字に変換し、モニター画 面に映し出す。修正係が句読点を打ったり、誤った部分を削除したりして出力していく。
 システムには字幕キャスター一人一人の声の特徴、競技ごとの選手名や専門 用語が登録してあるので、正しく変換する確率が高いという。
 字幕キャスターを務める風見雅章(かざみ・まさあき)さんは「いかに要約 するかが勝負。神経を集中させる作業なので、十五分で交代している」と語る。
 ▽読む速度と同じ
 東京・渋谷のビルの一室。テレビとパソコンがずらりと並ぶ。ニュースを中 心に、NHKや民放各局から生字幕制作を請け負っているスピードワープロ研究所だ。
 「ステノキャプショナー」(字幕速記者)と呼ばれるスタッフが、ニュース の音声を聞きながら特殊なキーボードをたたき、原則二秒以内に専用線で放送 局に送信する。
 キーボードには文字キーが十個しかない。例えば「会社」は、ローマ字入力 では「kaisha」と六回打たなければならないが、これなら特殊なルール に基づいて、複数のキーを同時に押すことで一回で済む。
 従来のワープロだと毎分百文字程度が限界だったのに対し、このキーボード なら三百五十字程度と、アナウンサーが原稿を読むのとほぼ同じ速さで入力で きるという。
 同社はステノキャプショナー養成学校も運営しているが、「一人前になるの に二―三年かかるので、人手が足りない」と柴田邦博(しばた・くにひろ)社長。
 ▽バリアフリー
 字幕放送はアナログ放送では対応型受信機が必要だったが、デジタル放送の 映るテレビならボタン一つで表示できる。一九八五年に一部の局がドラマなど 録画番組でスタート。二〇〇〇年には生番組でも始まった。ただ総務省の〇四 年度調査によると、総放送時間のうち、字幕付き番組はNHK総合で36%、 民放キー五局で22%にとどまる。
 障害者団体でつくる障害者放送協議会事務局の原田潔(はらだ・きよし)さ んは「字幕放送は、ろうあ者や難聴者だけでなく、お年寄りや知的障害者にも 理解しやすい」と指摘。「より見やすい字幕の出し方など、当事者の意見を聴 きながら、『情報のバリアフリー』化を進めてほしい」と訴えている。

ラビット 記





難聴者等の支援

2006年02月12日 00時50分18秒 | 福祉サービス
難聴者の支援は難しい。
理由は、難聴者が求めていることが十分分析されていないように思う。難聴であることが自分の意思決定、自分の行動を妨げているとわかっていても、難聴者自身が支援を求めない。どういう支援があるか、支援を求める権利があることすら、自覚されていない。
また、支援方法が成熟していない。本人にも周囲にも存在を気づかれないように、聞えをサポートする方法を身に付けた人がどれだけいるのだろう。

難聴者は情報障害者、コミュニケーション障害者だと言われている。難聴者には情報提供する、通訳等情報保障すれば事足りるのだろうか。
聞えが低下すれば、医者に行き、診察を受ける。医者は治療なり、投薬なり、臨床対応をする。あるいは補聴器店で補聴器を購入する。補聴器店は聴力を調べ、良い補聴器店なら聞えの補償を求める生活場面、生活の内容を問い、適切な補聴器を選定する。
しかし、聞えが衰えればどういう問題が発生するのか、どういう意味を持つのか、権利が侵害されていること、解決のために制度など社会資源をどう利用するかについて、学ぶ場がない。補聴器を使ってコミュニケーションする上で補聴器の限界、補聴器以外のコミュニケショーン方法も理解することが大事だ。言わば補聴器のリテラシーが必要なのだがこれを教える機関がないに等しい。

これらは、医療機関、コミュニケーション支援等の事業者、補聴器販売店、ケースワーカー、ソーシャルワーカーなどの社会資源がそれぞれの役割を自覚したネットワークが必要である。また、難聴は表に出にくい障害であり、社会に広く難聴者問題を理解した人がいなければ問題が顕在化しない。これらの社会資源と中途失聴・難聴者を結ぶ「難聴者等支援員」が必要である。

難聴者の地域生活における自立のための支援の内容は、全難聴は「四つのニーズ」にまとめている。一つは、補聴器と補聴援助システムの供給体制の確立。二つ目は、要約筆記等コミュニケーション支援の充実、三つ目がコミュニケーション方法の学習支援、読話や手話、補聴器装用方法などだ。ITリテラシーの学習支援も含まれる。四つ目が、中途失聴・難聴者を対象にした相談事業の確立だ。

一つ目は補聴器や機器の給付は、難聴者の立場での販売事業者や社会への啓発も行う必要がある。難聴者を単なる「顧客」としてではなく、コンシューマー教育とコンシューマー保護も必要だ。
二つ目の要約筆記者の養成、派遣はこれからの社会福祉サービスの担い手、権利擁護の担い手であることを自覚した要約筆記者の養成が原点になる。難聴者は組織化されにくい障害者なので、難聴者と接する要約筆記者は権利侵害に敏感でなければならない。
三つ目は、コミュニケーション方法の習得の過程で、中途失聴・難聴者を支援する制度や各種の知識を学び、難聴者としての権利意識の自覚も育てる。自らの障害のアピール方法も習得する。三つ目のその使いこなしの方法も社会への理解も含めてだ。
難聴者の自立のための環境整備と難聴者自身のエンパワメントの両方が必要なのである。

要約筆記者は、要約筆記という専門性を持った通訳を通じて、難聴者等の自立を支援する事業を担う。しかし、これまでの要約筆記者には、先に挙げた「難聴者等支援員」の役割も求められていたのではないか。これは、区別して支援することが重要だ。

ラビット 記





要約筆記事業のガイドライン

2006年02月09日 22時11分20秒 | 福祉サービス
060205_1040~001.jpg障害者自立支援法では、中途失聴・難聴者等のコミュニケーション支援事業の要約筆記奉仕員事業は「要約筆記者事業」となり、市町村で実施されることになる
しかし、1月25日の厚生労働省の会議で示された地域生活の実施要項案のコミュニケーション支援事業のところに「要約筆記者には要約筆記奉仕員を含む」と記されたことから、一部には要約筆記奉仕員事業が継続されるかのようにとらえる向きもある。

これは、今の障害者福祉施策を二重、三重にも後退した理解になってしまうだろう。
第一に、奉仕員つまりボランティアでは中途失聴・難聴者の真の権利保障にならないことである。
司法、立法の場に資格の保障のないボランティアでは公権力に関わる通訳としては受けられない(利用者が不安を抱く)。
まして企業などに働く中途失聴・難聴者が職場で働く権利の保障に要約筆記を要求する場合、守秘義務や高い倫理性を持ち、派遣元と連携して対応することの理解のある要約筆記者でなくては、弱い立場の中途失聴・難聴者を守ることができないだろう。

第二に、奉仕員のままでは要約筆記者の身分保障がされず、報酬も低ければ要約筆記者を目指す人もいなくなり、コミュニケーション支援する人材が不足してしまう。

第三に、中途失聴・難聴者の支援は要約筆記に限らない幅広い情報支援から、カウンセリング、エンパワント補助まで多岐にわたって必要だが、要約筆記者である必要性はない。
要約筆記は誰でも良いというなら、要約筆記者の通訳という仕事の専門性を低めることにらないか。

社会福祉サービスの担い手であるというのは、国民の基本的人権を擁護するために「法律(制度)」で運用されている。
要約筆記者が養成後試験を受けて資格を認定されれば、身分的にも保障されるようになるだろう。


ラビット 記

写真は、早春の湘南の海





PHSの充電グッズと携帯電話のバリアフリー

2006年02月08日 12時24分45秒 | 機器について
060207_1457~001.jpg060208_0900~001.jpg新宿のソフマップマック館1階にipod用USB接続端子の付いたコンセントタップを発見!
もしかしてPHSの充電に使えるかもとみたらAirH"全機種対応とあり即ゲット、ちょっと高めの1730円。
購入時に付いていた充電用ケーブルをつなげばOK。ちなみにこのミニUSB端子の付いたケーブルはプレステやデジカメに広範に使われているのでいろいろな長さのが600~800円で販売されている。

なぜ、PHSを使っているかというと、妨害音がないこと、音質が良いことと、ダイレクト通信が出来ることだ。
補聴器を使っていると、携帯電話は近づけるだけでひどいノイズを発生して、使えない。工事現場なみだ。他の人が近寄ってもノイズが入ってくる。飛行機の離着陸時に使用禁止されているのも理解できる。

補聴器で聞くにしても裸耳で聞くにしても、音量をあげて音質がクリアーでないと、もともと閾値が狭い難聴者には聞こえない。
難聴者にとって、メールは電話の代わりなので、すぐにつながらないともしものときに困る。健聴者は電話して伝えられることも、難聴者はメールしかない。このメールがすぐに届かなかったり、ひどいときは半日も過ぎてから届くようでは意味がない。

難聴者にとって、携帯電話は大きな問題を抱えているのだ。
二年前のヘルシンキで開催された国際難聴者会議でも、ノキアがノイズの少ないアンテナを開発しているというトピックが報告されていた。

情報通信アクセス協議会では、通信機器等のアクセシビリティ指針の策定に続き、情報バリアフリーのJIS規格を検討し、昨年にも携帯電話、IP電話、テレビ電話等を含む通信機器のJISが制定されている。

しかし、JISはもともと工業規格なので、通信サービスはJISの対象にならない。
障害者が通信などのサービスを使うには、通信機器単独のユニバーサルデザイン化を図るだけでは不十分なことは、電話リレーサービスという電話仲介サービスを考えるとよく理解できるだろう。
電話機は、音量、音質、磁気など外部出力、ダイヤルなどの操作性が備わっただけでは、こうしたサービスが使えるとは限らない。
電話という第一種、第二種通信事業者の提供する通信サービスそのものが、聞こえない人、見えない人、電話機の操作が出来ない人にも利用できるようにしなければならない。

総務省では、障害者の情報バリアフリーに関連して、こうしたリアルタイム通信に着目したサービスについて、検討を始めている。

ラビット 記





障害者の英文表記と差別禁止法

2006年02月07日 13時00分26秒 | 生活
060126_1834~001.jpg060126_1834~002.jpg京王線の優先席のつり革が新しくなっている
高さが一段低くなり、黄色なので特別なメッセージを持っていることが示されている
携帯電話は電源を切るように書かれており、ドアの上の電光表示も繰り返し表示されている

優先席には英文表示があり、障害者は「体の不自由な方Disabled」と表示されているが、京王にDisabledは差別用語だから変更するようにと意見が寄せられたそうだ
DisabledはADAにも使われている言葉なのでちょっと驚いた

確かに「不全」ではない、能力の発揮を妨げさせられている人だ
英語でどう表現するか、障害者問題の専門家の協力により適切な言葉のを選定するとともにその言葉の理解を広める努力が必要だ
「ノーマライゼーション」だって10数年前でも理解は怪しかったのだから
だから東横インみたいなことが起こる
建築基準法やハートビル法の規制強化が取り沙汰されているが、障害者差別禁止法の制定にも影響する
個別法の不備は不十分でもその是正により、問題の所在と限界が明らかになることで社会の理解に繋がるからだ
社会の理解がなければ障害者差別禁止法の実現は難しい

ラビット 記





東横インは難聴者対策のモデルに

2006年02月06日 08時38分31秒 | 生活
060118_0948~001.jpg東横インは、フロントから客室まで難聴者対応のモデルになるべきだ

東横インの社長が、日本身体障害者団体連合会に赴いてというよりは呼ばれて「抗議文書」(?)を読み上げられているのがテレビで放映されていた
社長が消え入るような声で、元に戻すとか言っていたが当然であり、さらに一歩進んだサービスを提供しなければ、利用客の激減につながるだろう

ラビット 記

2月6日◆時事メールニュースより
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02/06 14:32
◎東横イン、122物件中77件で改造。法令違反は60件-国交省調査






トリノオリンピックでも生字幕放送が大幅増加

2006年02月04日 11時10分34秒 | 生活
NHKは1月25日、総局長の記者会見時にトリノオリンピックの生字幕放送を倍加することを発表している。
ソルトレークオリンピックに比べて番組数で約2倍、時間数で約3倍の29時間に及ぶという。http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/soukyoku/2006/01/004.pdf

「目で聴くテレビ」でも、字幕と手話のリアルタイム字幕放送を実施する。
http://medekiku.blog35.fc2.com/blog-entry-38.html

オリンピックに字幕放送が実施されるようになって見る楽しみが倍加した。
生放送の字幕放送なので、競技の映像、音声と字幕にタイムラグが生じるのはやむを得ない。
映像と音声を遅らせて送信すれば同時に表示されることになるが、これもデジタル放送になれば受信機側で調整できるようになるかもしれない。
パソコンでテレビを受信する場合は、遅延表示が出来る。

また、深夜の放送で寝不足にならないようにしなくては。




放送・通信バリアフリーセミナーのご案内(改訂版)

2006年02月03日 12時35分24秒 | 福祉サービス
障害者放送協議会 放送・通信バリアフリーセミナー
障害者と放送・通信

日時:2006年2月28日(火) 12:30~17:30
場所:中野サンプラザ 11F アネモルーム

趣旨:近年、テレビなどの放送に障害者が登場することが増え、障害者がどのように描写
されるかについて当事者の関心も高まっている。一方で、地上波デジタル放送が開始され、
テレビ番組のアクセシビリティや受信機の操作の利便性に対する要望も強い。
昨年度のセミナーでは、英国王立聴覚障害研究所から講師を招聘し、EUでは、「障害者とメディア」宣言
が行われたり、デジタル放送サービスに関する基準を設けた国もあるということを知った。
本年は、米国よりテレビの障害者アクセスの専門家を招き、わが国の関係者と意見交換をすることで、わが
国の放送・通信行政と業界の課題を明確にすることを通じて障害者に対する支援の発展を期するものとする。

プログラム

開会挨拶12:30 片石修三氏 (財)日本障害者リハビリテーション協会常務理事 

第1部  12:40~15:10 すべての人のための放送と障害者アクセス
ファシリテーター:高岡正氏((社)全国難聴者・中途失聴者団体連合会理事長)

講演1 デジタル放送についての米国の現状
ロバート・ペドロウ氏(カリフォルニア州立大学バークレー校エド・ロバーツ障害学特別研究員)

講演2 情報通信のユニバーサル化に向けた取組み
上原仁氏(総務省情報通信政策局情報通信利用促進課長)

講演3 情報のユニバーサルデザイン~課題と可能性~
我が国の放送局に講師依頼中

質疑応答 

第2部 15:20~17:30 放送番組における障害者
ファシリテーター:荒井洋氏((社福)全国精神障害者社会復帰施設協会事務局長)

講演4 障害者の描写に関する米国の現状
ケニー・フリース氏(ゴダード大学大学院クリエイティブ・ライティング教授)

講演5 放送番組制作の現場から
  我が国の放送局に講師依頼中

質疑応答

司会:寺島彰氏(浦和大学総合福祉学部教授)
主催 : 障害者放送協議会放送・通信バリアフリー委員会、
(財)日本障害者リハビリテーション協会
後援 : 埼玉県民共済生活協同組合

申込要領
●参加費 : 無料
●募集人数 : 100名(事前申込制)
●申込方法 : (財)日本障害者リハビリテーション協会情報センターまでFAXまたはメールにてお申込
み下さい。
●その他 : 同時通訳、パソコン要約筆記、手話通訳あり

★手話通訳・点字資料等が必要な方はお申込み下さい。
★FAXでお申し込みの方は受取確認を致しませんので、当日直接お越し下さい。
FAX:03-5909-8284
e-mail: 228housou@list.jsrpd.jp
担当:中村、外舘
お問い合わせTEL :03-5909-8280

●会場:
JR中央線・総武線/東京メトロ東西線「中野」駅 北口より徒歩1分

「参加申込み用紙」
お名前(ふりがな)

ご所属
ご連絡先
 □住所                  
 □電話                   □FAX
 □e-mailアドレス
下記に該当します(該当するものに○を付けてください。)
1) 車イス使用
2) 手話通訳が必要
3) 点字プログラムが必要
4) パソコン要約筆記が必要
5) 磁気ループが必要
6) その他










難聴者の薬局での会話

2006年02月01日 23時06分08秒 | 生活
060201_2215~001.jpg060201_2228~001.jpg週明けから風邪を引いて、発熱と体全体がだるい。目玉が痛いので小さい文字が読めない。
病院に行く時間もなく、フラフラになって近くのスーパーに入っている薬局に入った。
発熱とだるいことを伝えて、風邪薬を求めたが、アルバイト風の若い人といつもの主人かいる。若い人にちゃんと薬を選べるか心配なので、少し大きい声で声をかけると主人が気が付いてくれた。
主人は私が難聴なのを知っていて、耳元でしゃべってくれる。

「風邪の引きはじめですか」
「熱はありますか?喉は痛みますか」
「これはカフェインのない方です」まではなんとかわかった。

その後、この薬がいかに効くかの説明(だと思われる)が続いたが、こちらはもうろうとしているし、よく聞こえないし、出されたものを買うことにした。
風邪を引いていると鼻が詰まり聴力が低下する。

「今夜はお風呂は入らないでください」は聞き取れなかった。
再度聞いて「風呂」が聞き取れたが、薬屋で風呂の話題は想定外だ
難聴者は会話を類推しながら聞いているので想定外の話題は苦手なのだ。

薬局で医者の処方箋以外の市販薬を買う際、説明が十分聞こえない場合は怖い。
やはり、難聴であること、筆談を必要とすることを言うべきだろう。街中のドラッグストアと違いいつも閑散としているし。

ラビット 記