HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

きょうはパパと

2010年03月24日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃんのレッスンをしているとき、携帯にメールの着信がありました。
携帯画面を見ると、もうすぐレッスンに来るはずの、Nちゃんのママからのメールです。
レッスン直前の緊急メール。これはてっきり、Nちゃんが風邪でも引いて、お休みの連絡なのだと 私は思いました。
今日は寒いし、雨だし、あーあ、Nちゃん、とうとう初めてのお休みだ・・・と思いながらメールを見たら。。。
「今日は私が遅くなってしまったので、パパと一緒に行きます。よろしくお願いします」とのメールでした\(^O^)/
なあんだ、Nちゃん ちゃんと来るんだ
しかも、初めてパパに見てもらうんだ よかったよかった\(^O^)/

いつもの時間より30分近くも早く、Nちゃんとパパがやってきました。
Nちゃんは、冷たい雨の中を歩いてきたのに とても元気で、いつものように「バスとお客」や「ライオンとことり」を弾きました。
パパがソファーで見ているのですが、全然気にすることなく、普段と変わらないレッスンができました。
というより、毎回、前回より上達しています。それどころか、このレッスン時間内でも、ずんずんレベルアップしていってるのです。

「『ドレミ』かいてきた」と、Nちゃんが開いてみせてくれた「ともだちのーと」。
この間までは、レの音符が なかなか五線の下に付かないで外れてしまったりしたし、ミの音は大きすぎてはみ出したり、ドの音に 適切な長さの下線を付けることが難しかったのですが、今日はあっさり、大きい子が書くようなスッキリした音符が書けるようになっていて驚きました。
楽譜を見ながらピアノを弾くのも、「ド」「レ」「ミ」の3つの音を正確に読みとって丁寧に弾けるようになったし、また、指も はずんでしまうと置いた場所がずれて、打鍵をミスしてしまうので、「あんまり飛ばないようにして弾こうね」とアドバイスしたところ、低い位置から 丁寧に正しい音を打鍵するようになりました。すごいな~、Nちゃん、どんどん成長してる!

やさしそうなNちゃんのパパは、ソファーに座ってNちゃんの弾く姿を見たり、使う本をささっと出してあげたり、Nちゃんの鼻水を拭いてあげたりしていました。
時々、ぷぷっ と うけたりもしているようでした。

「Nちゃん、きょうも上手に弾けたから、お家でママにも聴かせてあげてね」と約束して、レッスンを終わりました。
Nちゃんのパパ、Nちゃんのレッスンはどうでしたか。大人生活の長いパパやママには、5才の子どものすることなすこと、「なんで~」とびっくりしたり、「こんなことも知らないのか~」と驚いたりすることもあるかと思います。
けれども、大人にできないことがやすやすとできたり、大人の考えつかないようなアイデアをズバッと出したり、という高い能力も、子どもたちはたくさん持っていますよ。
何より、その成長の勢いはすごいので、時々見て、感心してください。
7月には、Nちゃん初めての発表会にデビューする予定。
そのときまでに、どんなにレベルアップしているか・・・それは私にも未知数。
たのしみですね~

五線を書く~春のおたより

2010年03月24日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(6才):
先週、卒園式を終え、ついに「幼稚園生」ではなくなったSちゃん。
今日は、ひとりでのレッスンでしたが、
「あのね、わたし、自分で曲をつくって ノートに書いたんだけど、それ、忘れてきたから、今書いていい?」と言います。
いらなくなった楽譜コピーのウラ紙をあげると、「まず、線がいるでしょ」と 真剣にエンピツで五線を引いています。
いつもSちゃんが弾いている楽譜と同じくらいの太さの五線、それもちゃんと間違えず5本の線を、曲がらずまっすぐに、しかも等間隔に引いているのはたいしたもんだ。
毎日毎日、楽譜を見ているからでしょうか。
いや、観察力だけでは、こんなにまっすぐな線は引けませんよ。
大きな声ではいえませんが、大人でも、まっすぐな線がなかなか書けない人が けっこういますからね
Sちゃん、これなら大丈夫。りっぱな小学生になれるよ。

Sちゃんは、自分で書いた五線の上に、真剣に考えながら一連の音符を並べて「曲」を書き、「弾いてみよう」とピアノの譜面台に置いて音を確認。満足したように、「これ、あとでママにあげるひみつなの。『春のおたより』って書いておこう」と言って、そのタイトルをつけくわえました。
紙切れに五線を書いているSちゃんを見て、先生もつい、おもしろくなり、もう1枚の紙に五線を書いて言いました。
「クイズだよ。さあ、これはだれの名前でしょう?」
そうして、五線に 3つの音符を書いて、そのあとにひらがなで「ちゃん」と書きました。
「えっ、なに、なに?えーと・・・ド・・ラ・・ミ・・・ちゃん・・・ド・ラ・ミ・ちゃん・・・わかった!ドラミちゃんだ!」
「ピンポ~ン♪ あたり~ じゃこれは?」
今度は、2つの音符を書き、そのあとに○○○、と3文字の穴埋め問題です。
「この○の中に、どんな字がはいるでしょうか?」
「わかった!『ド』と『ラ』の音だから、○○○は『えもん』だ。ドラえもん!」
「ピンポ~ン♪ じゃ次はこれ!これは何でしょう?」
「今度は何のキャラかなあ?
「キャラとはかぎらないよ。はい、これは?」
「ミ・ソ・シ・る・・・あっ、ほんとだ。みそしるだ~
な~んて具合に、レッスン前に遊んでしまいました。(^^ゞ

Sちゃんは、年齢の割に大人っぽくて、よく努力する子どもです。
ピアノのテキストも、感心なほど毎日、自分で練習し、できなければ泣きながら、できるまで練習し、その成果を先生のところに持ってきて○をつけてもらいます。
こんな真面目なSちゃんなので、私はあえて、時々遊んだりクイズを出したり、ゲーム的な要素を取り入れたりして、レッスンに「意外性」を持たせるようにしています。
リラックスしてレッスンに臨んでほしいし、「今日は何があるのかなあ?」とか、「どんなことを教えてもらえるのかなあ?」とか、わくわく→驚き、みたいな感覚を楽しんでほしいと思います。
また、間違えたり失敗したりして、「ちがうよー」と言われたり笑われたり、それでも果敢にチャレンジしてみる、ということに慣れてもらいたいとも思うのです。
これは、意外に大切なことだからです。

これから小学校に入学して、長い学校生活に踏み出すSちゃん。
賢く強く育ってもらいたい、というのはもちろんだけど、それと同じくらい、元気で柔軟な心をもって成長していってもらいたいです

行ってらっしゃい

2010年03月24日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん:
「4月は、1ヶ月間お休みします」と、この間から聞いていました。
「何カ所かの温泉に行くことにしたので、コンスタントな練習ができませんから・・・
でも、時間があるときには自分で練習しますので、今月中に、バッハとソナチネを両方とも完成させて、次の曲を決めていただいておかないと!」
いつも、本当に忙しい生活を送っているHさんなので、ゆったりの温泉旅行と聞き、私も何だか嬉しくなってしまいます。

旅行のこともあって、3月は頑張ってきました。

まずは、フリーデマン・バッハの「春」。
いつも、レッスンでチェックしたことや注意事項などは、翌週ちゃんと努力して直してきています。
先週アドバイスした、フレーズ感、ダイナミクスなどに気をつけて弾いているのが、よくわかります。
ただ、真剣に弾きすぎて、ちょっと音が萎縮してしまったかな・・・
緊張して「迷子」になると、いつもできているところまで、うろたえてしまいます。
でも、まあいいか。今日でお休みになるし、一応「ちびまる」ってことで。
次の曲は、元気な「ジグ」に決めました。

そして、ディアベリの「ソナチネ」。
第1楽章から第3楽章まで全曲通し、それぞれの楽章の曲想を伸び伸びと表現して、すばらしい仕上がりになりました。
第1楽章のフォルテなど、さっきのバッハを聴いたあと、「こんなにフォルテ出るんだ(◎o◎)/」と思うほどの力強さ。
第2楽章は静かに美しく、そして第3楽章は生き生きと。
本当に、上手になりました
次の曲は、考えた結果ソナチネではなく、ソナタを弾くことにしました!
さあ、これで宿題は全部完成。
新しい課題も決まったし、のんびり温泉旅行、行ってらっしゃい! (^O^)/~~~

究極の美

2010年03月24日 | その他日記
朝、NHKテレビ・BSハイビジョンで「迷宮美術館」を見ました。

この番組は、世界の美術作品やその背景にスポットを当てて、その内容や謎のひみつを見つけていくもので、毎回とても興味深く面白いです。

今日は、「イギリスの二人の天才画家」にスポットを当てていました。

一人は、シャイで純朴そうな黒人系の青年、またもう一人は、もっと郊外の方に住んでいる、なんと7才の少年です。
彼ら二人に共通するのは、「社会や、また自分への評価などは関係なく、心の底からあふれ出てくる美への想いを、描かずにはいられない」ということなのでした。

番組では、二人の美しい絵画の映像とともに、専門家による心打つ解説も映し出されました。
みな、音楽とも共通することばかりで、私自身、いつも思っていたことを専門家の言葉で話してもらえて、幸せな気持ちになりました。
このことについて、HPの「音楽のツボ」というページにも詳しく書きましたので、興味のある方はお読みいただければ幸いです。
ピアノのすすめ・POCO A POCO通信