HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ダイイング・ポエット 各パートを弾きこんで

2017年05月23日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2):
ゴッドシャルクの「ダイイング・ポエット」、テーマの部分を練習しています。
何分にも家での練習時間が少ないので、レッスン時間の前半は前回の復習からになります。

この曲は、メロディーも伴奏も、細心の注意を払って「美しく」弾いてほしいので、中途半端に両手で弾くよりも、右手・左手それぞれを最良の音色で弾くことに集中した方が良いと考え、今日もまずはメロディー、そして伴奏を別々に弾くことから始めました。

Sちゃん、メロディーも伴奏もとってもきれいに弾いていて、さすが。
フレージング、アタック、リリース、どれも、いつも先生がうるさく言ってることが丁寧に再現されて、素敵な音色です。
「きれいだね!すばらしい。Sちゃんなのに」
常日ごろ「音がうるさい!」「元気すぎ!」「もうちょっとしっとりできないの?」などと言われてるSちゃんは、アハハ、と笑いながら
「右手と左手、別々ならきれいに弾けるんですよー」と言ってます。
確かにそのとおり。
両手奏でうるさくなってしまうのは、間違えないように弾くことでいっぱいいっぱいになってしまうせい。
ゆとりのある片手で これだけきれいに歌わせることができるならば、練習して両手共に心をくばる余裕が出てきた時には、間違いなく美しい演奏ができると、先生も確信しているよ。
先を焦らず、一つ一つのパートを 心を込めて弾きこんでいきましょう。

パパのたんじょう日

2017年05月23日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年長):
「練習したよ!」と、自信にあふれた顔でやってきました。
毎朝、早起きして、保育園に行く前にママと練習してるんだ、とのこと。
なるほど練習の成果が見え、今までにやった歌が なお一層スラスラと弾けてすばらしい。
指の力もつき、動きもなめらかになっています。
毎朝 一緒に練習してくださるママ、ありがとうございます。
朝早くから大変ではと思いますが、ご無理のないように、また、お子さんとの時間を楽しむことにもつながればと願っております。

さて、実は以前に、Cちゃんから「来週はパパのお誕生日なんだ!」と聞いていて、
「じゃあ、お誕生日の歌、弾いてあげるといいね」と言っていました。
お誕生日は先週だったんですが、あとからそれを思い出し、遅ればせながら 今日、フランスの子どもの歌「パパのたんじょう日」という曲の楽譜を用意しておきました。
テキストのレッスンをしたあと、
「これを弾いてパパに聴かせてあげようよ」と提案しました。
Cちゃんの知らない歌で、しかも初見です。
それでも Cちゃんは、ちゃんと楽譜を読んでメロディーを弾きこなし、CとG7のコードで伴奏もつけて弾くことができました。
確かな実力がついているんだなあと思います。

ラッキーだったのは、今日は珍しく、送り迎えがパパだったことです。
時間がきて、パパがお迎えに来たので、出来たての「パパのおたんじょう日」を 生演奏で弾いてあげて、喜んでもらうことができました。
先週、お誕生日のことを忘れていてヨカッタ(?!)

アラベスクのフィニッシュは「マルペ」で(?)

2017年05月23日 | ブルクミュラー
Hちゃん(小4):
「アラベスクね、練習したんだけど、なんかあんまりよく弾けない」
カバンを開けながら、開口一番、こう言いました。
「そうなの? 先週だってけっこう弾けてたじゃない?」
と言いながら、Hちゃんの弾くのを聴いてみました。
冒頭~Aの部分は、先週同様 はつらつと弾けています。
そしてやっぱり、先週感じたのと同じように、指が伸びて大きくなったんじゃない?と思いました。
Hちゃんが「あんまりよく弾けない」と言うBの部分も、タッチ、アーティキュレーション、指番号などをレッスンして、大分しっかりできるようになりました。
その続きのC~フィニッシュは、もうHちゃんお手の物。
前半と微妙に変化してる部分も見逃さず、きっちりと弾き分けています。
「やっぱり出来すぎてる!おかしいよ、このごろ?」
などと言いつつ 最後の盛り上げ~フィニッシュの和音。
「ここでハズしたら元も子もないよ。ラシドシラ! レミファソラ! ラシドシラ! レミファソラ! ってだんだん盛り上げていって、最後 一気に低い音で ミレドシラ! そしてジャーン!」
「この、最後の音を見つけるのに、時間がかかるんだよね・・・」
とHちゃん。
右手、左手がうーんと離れていて、それぞれが和音なので、両方の音を瞬時に正しくつかむのが難しい。
そのため、音量的にも、自信のなさが現われて しょぼーんとした頼りない音を出してしまいます。
「空中で、いっぺんに両手の見当つけて弾こうとするから、けっきょくどっちもうまくいかないんだよ。」
と先生がアドバイスしました。
「ミレドシラ! で右手が弾いた位置に、今度は最後の和音の左手がジャンプするんだよ。だからまず、右手が弾いてる位置を狙い定めて、左手が跳ぶ。左手の位置を確認できたら、すばやく右手を高音へジャンプさせて位置をとらえる。両方の位置が確認できたら、自信もって大きく振りかぶり、思いっきりジャーン!」
そうして何度も、
「ミレドシラ! 左見る右見る! はいっ、ジャーン!」と繰り返し、ジャンプとキメ和音の練習をし、ついに、しっかと最後のキメ和音を響かせることができるようになりました。
「できたね!よーし、それじゃ最後の音のとき、ペダルを踏もう!もーっとかっこよくなるようにね。」
Hちゃん、弾く。ペダル踏む。ジャァァァァン~~~♪
おお~っ かっこいいじゃないかぁ~
「じゃ、あたし忘れないように、ペダル踏むってこと楽譜に書いとく!」
と、Hちゃんが書き込んだ「ペダル記号」はコレです。

な、なんだこれは?
「あのー、ペダル記号って、音符の下に、こういうL____」みたいな記号あったでしょ? なに、この「マルペ」って?!
「あっ、そうか。ま、いいのいいの。自分にわかれば」
「まあそうだね。ま、いいか。マルペで」
というわけで、来週は「マルペ」の記号に従い、ばばーんとフィニッシュを決めてもらいましょう。

「小さな世界」 カノン連弾♪

2017年05月23日 | いろんな歌・いろんな曲
S子ちゃん(小4):
大きく3つのパーツに分けて練習してきた「小さな世界」。
楽譜を見た最初は「難しそう!」と気後れしそうでしたが、高い音で加線がいっぱいの前奏、左手が2ビートの伴奏になるAメロ、アリベルティ・バスの伴奏のBメロと、それぞれのパーツを一つずつ仕上げて、今日はついに全パーツがつながり、全曲通しての演奏が完成しました!
弾いてみたら、加線ばっかりの高い音で、イヤだな~と感じていたことが、逆にキラキラした可愛らしい音色で とっても効果的だったこともわかりました。
「できたねー。むずかしい楽譜だったけど、なんか可愛い感じのアレンジだったよね」と言うと、S子ちゃんも
「うん、なんかオルゴールみたいな♪」と、思いがけない仕上がりに満足している様子です。

「それじゃあね」
と、先生が新しいアイディアを出しました。
「まず、S子ちゃんが前奏から弾き始めるでしょ。そしてこのページ(Aメロ)のところを弾いたら、次のページのBメロに入るとき、先生がAメロから弾き始めるよ」
「えっ、いっしょに弾くの?」
「そう。弾くところがずれてるんだけど、一緒に進めていってね。そしてS子ちゃんが、ダル・セーニョでAメロを弾き終わったところでおしまい。」
「ああー、『かえるのうた』みたいな?」
「そうそう。」
こういう、同じメロディーやパターンを、タイミングをずらして弾いていく形式を、音楽用語で「カノン」といいます。
かえるのうたも、カノンの一種。
「じゃ、弾き始めて。つられないようにね!-」
そうして二人で弾いてみると、一気にサウンドが広がり、とってもゴージャスになりました。
「どう?」
「うわあー、なんかテレビの音楽みたい!」
「すごくいいよね?!じゃ、もう一回やろうよ」
2度目に弾いた時は、お互い様子がわかっているので余裕もでき、豪華なサウンドを楽しんで弾いた後、最後は大きくジャン!ジャン!としめくくりました。
「最後のところが、気持ちよかったー」とS子ちゃん。
とっても楽しかったね。
すてきな「小さな世界」でした!