HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

独自のテンポでベートーヴェン

2017年05月10日 | レッスン日記(大人)
Hさん(大人):
「やってないですよ-?」
と言いながら、バッハの平均律10番のフーガ、そしてベートーヴェンの選帝侯ソナタヘ短調の第三楽章、どちらも最後まで全部やってありました!
Hさんが「練習してありますよ!」と自信もって言う分量って、いったいどれくらいなんでしょうね?!

それはそうと、ベートーヴェンの第三r楽章ですが、冒頭に使われている

ファミレド、ファラドファ、ソミレド、ソシレシ~ という8分音符のフレーズが、曲全体の中で 大きく分けて3種類の伴奏を伴って現れます。

冒頭は 右手・左手揃っての力強いユニゾン。
それに続いて、同じメロディーに 小刻みな16分音符の分散和音で伴奏するパターン。
そして3つ目は、右手と左手が同じリズムをカノン形式で追いかけて弾く、というパターン。

伴奏が違っても、メロディーは同じなので、テンポも同じのはずなのですが、Hさんの場合、問題は3パターンそれぞれが独自のテンポを持ってるということです。

冒頭は威勢よく(弾きやすいので)軽快なアレグロのテンポ。
16分音符伴奏の部分は難しいので、ゆったりしたラルゴ調のテンポ。
そしてカノンの部分は ちょっとややこしいので、中庸のモデラート調テンポ。

この第三楽章、指定のテンポは「プレスト(急速に)」なんですよね・・・
プレストでなくても、モデラートでも、何ならラルゴでもいいので、全体が同じ速度で統一できたらなあ・・・というのが、当面の希望です。www