HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「ダイイング・ポエット」Sちゃんの特ワザとは

2017年05月16日 | クラシック曲
Sちゃん(中2):
このところとてもスケジュールが厳しいようで、なかなかピアノが練習できないようです。
それでも、前にレッスンしたことはちゃんと定着しているし、メロディーやフレーズの弾き方も ヒバリ教室の生徒らしくていねいにできていて、ペースは超スローながらも着実に進んでいます。
ゴッドシャルクの「ダイイング・ポエット」。
イントロ、そして最初の1コーラスのメロディーは 前のレッスンで決めた指番号やポジションも覚え、手の使い方も的確にできています。
テーマがしっかり定着していれば、この後のバリエーションにもスムーズにつなげられるので、これは大きなポイントです。

今日は、最も中心になり 多く出てくる「Aメロ」の部分の、伴奏をやることにしました。
といっても、練習記号の「A」の所は すでにイレギュラースタイルとなっているので、実際に使ったのは オーソドックスに「右手=メロディ、左手=伴奏」となっていて、しかもページ的に見やすい「C」の部分です。
先週、同じメロディーの「A’」の所にコードネームを振ってみたところ、譜面づらがゴチャゴチャになってしまい、しかもフラットだらけで Sちゃんを怯(おび)えさせてしまったため(笑)、そこはひとまずスルーしておくことに。

①「C」の部分8小節の伴奏の、ベースのみを何度も弾いて、それを旋律として覚える。
(この曲は、ショパンのノクターン9-2と同じような8分の6の伴奏形。ワルツ形のブンチャッチャ、の伴奏なので、その『ブン』の音だけをつなげていく)

②同じように、今度はベース以外のリズム部分を弾いて、流れを覚える。
(ワルツ形の『チャッ、チャ』の部分)

③「ブン」と「チャッチャ」を両方 併せて、完全な伴奏形にして弾く。

「さあ、伴奏ができた。じゃ いよいよ右手と合わせて弾いてみよう」
「え~っ、ムリですぅ~ムリムリ~ ゆ、ゆーっくりですよ~?」
と言いながらも両手で弾き始めたSちゃん、ココで彼女の 驚きの特技(ワザ)が発揮されました。
今やったばかりのベース&リズムなのに、もう、その流れを正確に記憶してる。
もちろん暗譜です。(譜面見ながら弾くのが苦手のせいでもあるが)
そして、それをメロディーに合わせて弾いているのです。
実は、さっき伴奏の練習をしているときから、先生は(メロディーとの関係性、コード進行の必然性を、ちゃんと理解して弾いてるな・・・)ということを見抜いていたんで、早くに伴奏の流れを覚えられたことも、ま、当然といえば当然ではありますが、それでも、おぼつかない伴奏とおぼつかないメロディーを同時に弾いて、おぼつかないながらもひとつの間違いもなくバチッと決めた実力はたいしたもんだ。
Sちゃんの暗譜力すごい!
こうやって、少しずつ 暗譜しながら、全曲を制覇していこうではないか。
(長い道のりではあるが。)

好きな歌をレパートリーに

2017年05月16日 | レッスン日記(幼児)
Cちゃん(年長):
「ママと練習したよ」
ピアノの前に座って「よいこのピアノ」のテキストを広げたCちゃんは言いました。
「へえ、練習してえらいね。朝、練習したの?」

実は、ママと一緒に 毎朝練習するようになりました、ということを、パパからうかがっていました。
「うん、朝やるんだよ」
「保育園に行く前に?朝早いのに」
「平気だよ」
こう言いながら、Cちゃんは 今までに修了してマルがついた曲を、次々に弾いていきました。
「メリーさんのひつじ」、「かたつむり」、「おしょうがつ」・・・
どれもなめらかに、自信をもって弾いています。
ひとつひとつ弾く度に、いままでついていた三重丸のまわりに花びらを描いて「花マル」にしてあげました。
こうして「弾けている曲」をもう一度、ママと一緒に弾いて楽しむのは、とてもいいことですね。
忙しい朝の時間、Cちゃんのピアノに付き合ってくださってること、嬉しく思います。
知っている歌、上手に弾ける歌を何度も弾いていると、自信もつき、ますます楽しくなります。
テキストでマルがついた曲、修了した曲を「もう終わり」とせず、レパートリーとして いつまでも楽しんでほしいと思います。

Hちゃん アラベスクで大躍進!

2017年05月16日 | ブルクミュラー
Hちゃん(小4):
「ねえ、あの曲!あの・・・『オベリスク』だっけ?」
レッスン室に入るなり、勢い込んでバッグを開いてるHちゃん。
「『アラベスク』だよ」
先生は さり気に訂正しましたが、内心では吹き出してました。www
「あ、そうそう、アラベスクか。あれ、最初のとこ弾けるようになったよ!」
「えっ、ほんと、どれどれ。」
譜面台に 先週あげた楽譜を置いたHちゃんは、嬉しそうに弾き始めました。

ジャン!ジャン!ジャン!ジャン!
ラシドシラ! ラシドレミ!・・・

「上手いねー!すっごい。・・・最後のとこ、思い切ってドー!ド!って弾いた方がいいよ。」
「わかった。こういうこと?」
「そういうこと!」
「ねえ、つづきもやりたい。」
Hちゃんが好きだろうと思って「アラベスク」あげたけど、大正解だったようです。
「アラベスク」の曲の中で、みんなが一番苦労し、かつ敬遠する 中間部・・・16分音符の動きが左手に映り、右手とのカラミや対旋律がややこしい部分も、Hちゃんはものともせず たちまち弾きこなしました。
「うわあ、すごい!もう出来ちゃったじゃない」
また、今日のHちゃんはサエていて、途中出てくるヘ音記号の音符の読みや、うんと高い音、うんと低い音の読みも百発百中で正解し、ひとつも間違えない。
「ねえ、きょうは一体どうしたの?全部合ってる。一個もまちがえてないよ。おかしいよ」
という、先生の「逆説式賞賛」に、
「うーん、なぜかできちゃう」とHちゃんは得意満面。
「ありえない!」先生はさらにツッコミを。
「あたしにはありえない!」
と、子弟でノリ&ツッコミの応酬しながら 先へ弾き進め、とうとうHちゃんは「アラベスク」を 初見で最後まで弾いてしまったのです。
Hちゃんは、これまでも時々、あっと驚く脱皮を見せてくれました。
大好きなタイプの曲「アラベスク」をきっかけに、華麗な脱皮を果たしてくれるといいなあ。
期待大!

ちなみに、「アラベスク」というタイトル、ちびっこたちには意味不明なワードですよね。
大分前ですが、弾きながら「アルマジロ! アルマジロ!」と歌ってる子もいたよ。www

コードで見ると 伴奏もわかりやすい♪

2017年05月16日 | コード奏法
S子ちゃん(小4):
宿題は「小さな世界」です。
全部で3ページあるうちの、1ページ目と3ページ目は両手で弾けるようになりました。
特に3ページ目は、アリベルティ・バス(ドソミソ、ドソミソ)の細かいパターンでの伴奏が難しいところでしたが、よく練習して、とっても上手に弾けるようになっていました。

「上手に弾けるようになったね~」
「うん!」
「1ページ目も弾けてるし」
「うん」
「それじゃあもう」
先生はページを開いて
「2ページ目も両手でやるしかないね・・・」
「うん・・・」
楽譜を見ると、どうしても「難しそう」と思ってしまうのでしょうが、一緒にゆっくり音符を見ながら、そうでもないよ、ということを伝えていきます。
「ほら、1小節めに使われてる音符は、ドとミとソでしょ。これって、Cのコードなんじゃない?まとめて弾かないで、バラバラに出てきてるだけで」
「あっ、そうかー」
「そうすると次は G7だね?」
こんなふうにしてコード分析をし、ついでに2ページ目の終わりの伴奏の流れは、3ページ目のドソミソのパターンで使ってた音と同じだね、ということも”発見”して、一気に伴奏がわかりやすく、弾きやすくなりました。
いよいよ来週は、「小さな世界」が完成しそうだね!

オレンジのバーナムも「グループ5」の後半が全部出来上がり、次のピンクのバーナムをもらいました。
どんどんレベルアップしてるS子ちゃんです。