HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

TV「関ジャニ∞のTheモーツァルトNo.1王者決定戦」 Sちゃんのご意見

2017年05月09日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2):
「今日はゴッドシャルクの方はやってきました」と「ダイイング・ポエット」の序盤とテーマをレッスンしました。
イントロのアルペジオやフレーズ感など、少ない練習時間の中で心を配って練習したんだなあと思わせる、「ヒバリ教室の最上級生」らしい音色を出してくれていて、さすが長年の間に身に着いたものを感じました。
形を変えながら何度も出てくるテーマ、そして曲全体の構成などを分析して わかりやすく練習記号(A、A’、B...など)で整理し、コードネームも書き込んでみたんですが、この曲の調性が ♭3つのE♭(変ホ長調)のため コードネームもやたら♭がちりばめられた、とっても難しそうな譜面になってしまったので、Sちゃんの目まいをさそいそうで逆効果となってしまったようでした。
でも「♭3つっていうことは、ドレミファソラシド、のほぼ半分は黒鍵ってことで、音符で見ると複雑みたいだけど、弾いてみたら手には弾きやすいキーなんだから。覚えてしまえばラクラクだよ!」と力づけておきましたが どうでしょう・・・(汗)

レッスンを終わって玄関で靴を履きながら、Sちゃんが
「そういえば」と 急に思い出したように言いました。
「関ジャニのモーツァルト!見ましたか~?」 
ああー、アレね。
私はあの手の「王者決定」みたいなバトル番組が好きじゃないので オンエアは見てないんですが、後でひょっこりYOUTUBEで見る機会があり、要所要所だけサササッと流し見したんでした。
「見たんだ?」
「はい。見ました。家族じゅうで」
「どうだった?」
「すごかったけど・・・でも」
「ただミスの回数数えて、すごい勢いで弾いて、それでいいってもんじゃないと思わない?」
「そうそう。家族みんなでそう言ってました」
「せっかくの音楽が台無しになっちゃって、あれじゃ音楽じゃないよね...アレンジもヘンだし」
「そうなんです。ほんとにそう思った。」
「でも、一般の人たちはあれを見て『すごい!』って絶賛したりしてるかもしれないよ」
「えーっ・・・そうかなあー」
中学生のSちゃんが、ごく自然に音楽の本質を感じていることを嬉しく思いました。
少なくとも彼女は、奇をてらってパフォーマンスをひけらかすような人にはならないでしょう。
「私は、ああいう音楽はやりたくないです。もし関ジャニに出演してって頼まれたらお断りします」
「大丈夫。頼まれないからwww」
「(^□^)ぎゃはは~」
と、いつものSちゃんのキャラ全開で帰っていきましたとさ。

よいこのピアノ3 左手お引っ越し

2017年05月09日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年長):
いよいよ テキスト「よいこのピアノ3」も終盤にさしかかりました。
課題曲のポジションが、右手ドレミファソ の位置、というのはこれまでとおなじですが、左手のポジションが 右手と同じように 1オクターブ下の「ドレミファソ」に置くようになったのです。

大人から見れば、右手でドレミファソ、と弾くなら左手もドレミファソ、で 別に問題ないんじゃないの?と思うかもしれませんが、Cちゃんたちのような幼児にとってみれば、「中央ドに1の指(親指)を置き、右手と対称の動きでドシラソファ、と弾くのが左手」という認識だったのに それを違う位置に変える、というのは けっこう混乱するできごとなのです。
Cちゃんも、これまでは両手をきっちりと並べて置いてさえいれば、音符を見て 知っている曲を弾いていくことができましたが、今日の課題は「知っている歌」が少なく、音符を読んで弾く「練習曲」中心となっていました。
新しいポジションとなったので仕方がないのですが、ちょっとしんどいよなー、という感じがしました。
けれど「これきちんとやらないとダメだよ」と言って、あえていきなり右手・左手一緒に弾かせてみました。
Cちゃんなら読み取れると思うし、リズムは 却って両手で弾いた方がわかりやすいと思ったので・・・
期待通り Cちゃんはがんばって何とか両手で弾いてくれたので、最後に 知っている歌「ひげじいさん」を課題として選んであげました。
この課題をマスターすれば、かなり「ピアノ的な」演奏スタイルが裏付けされることになるので、がんばってもらいたいです。

Hちゃん「アラベスク」やってみよう♪

2017年05月09日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小4):
「ねえ、ねえ、あの曲、もっと速く弾けるようになった」
今日も開口一番、これだ!
まだやってるんだ、「天国と地獄」!
ササッとピアノの前に座ってHちゃんが弾き始めた「天国と地獄」、またまた先週より上手になってる。
「っていうか、Hちゃん、手も大きくなったね?!」
改めてHちゃんの手を見ると、なぜか先週よりも大きくなってるように見える。
いつの間に・・・?
「バーナムのこれも速く弾けるよ」と、左手の半音階下降。
これも速く上手に弾けるようになってる!
「すごく上手になったねー。ずーっと弾いてたんだ?!」
「うん、まあ・・・」
その時、先生はふとひらめいて、
「Hちゃん、この楽譜あげるよ。きっと好きだと思うんだ」と 1曲の楽譜をHちゃんにあげました。
それは、ブルクミュラーの「アラベスク」。
ピアノをちょっと習ったり耳にしたりしたことのある小学生の間では、けっこう人気のある曲です。
Hちゃんはまだ「ブルクミュラー教本」を習っていないけど、この「2番・アラベスク」は充分弾きこなせる力があるし、また、絶対大好きなタイプの曲だと思うんだ!
速いテンポ、16分音符の連続、そしてちょっとユダヤメロディーっぽいエキゾチックな旋律とリズム。
「弾いてあげるね」
先生がお手本を弾いて「どう?」とHちゃんの顔を見ると、Hちゃんは にま~♪ と笑いました。
「好きかも~」
「でしょでしょ!絶対好きだと思うんだ」
「ちょっとやらせて!」
Hちゃんはさっそく弾いてみました。

ラシドシラ! ラシドレミ! レミファソラ! ラシドレミ!

「ラシドレミ!やレミファソラ!のとき、この指(4の指)がうまく弾けない・・・」とHちゃん。
「指を伸ばさず、1の指から5の指へ向かって 順番に巻き込むように指を立ててひいてごらんよ」
「あっ、ほんとだ、できた!」
左手の和音もコードを分析し、Hちゃんは自分で「G7だけどてんかい」などと書き込みました。
こうして、あっという間に夢中になった「アラベスク」を、来週は前半まで両手で弾いてくることに決まりました。
さあ、来週が楽しみだ。

バーナム残り6曲だ

2017年05月09日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小4):
新しい曲集をもらってから、「となりのトトロ」「おどるポンポコリン」と、毎週 順風満帆に新しい曲を完成してきたS子ちゃんですが、先週からやり始めた「小さな世界」は ちょっと大変だったようで、「右手だけ」からのスタートでした。
メロディーの音域がかなり高い位置で、音符が五線からはみ出した「加線」満載で書かれていたこと。
そして左手の伴奏が、こちらはまた低い音で 加線が使われていて、譜読みに圧倒されてしまったことが「難しい!」となった原因のようです。
先週、サビの部分(Bメロ)の「♪せーかいは せーまい、せーかいは おーなじー」以降の部分は 意外と簡単そうだよ、と両手でやってくることにしていたので、今日は 前半を中心に練習してみました。
まず、加線音符を読む練習を少しやって、それから前奏部分を両手で弾く練習をしました。
来週は、前奏とBメロを両手、そしてAメロは右手だけで弾いてくることになりました。

バーナムは「難しそう!」と言っていた半音階進行に始まり、「丘をのぼろう」「丘をスキップしよう」などの一連の課題を次々に制覇していきました。
「丘シリーズだね!」と言いながら、C、D、E、F、Gのコードを 和音、分散、アルペジオなど いろんなパターンで弾きました。
バーナム、「グループ5」の半分まで進んでしまったので、あとはグループ5の残り6曲を残すのみです。
「あと、もう1ページ半しか曲がないね!」と先生。
「この本が終わったらどうなるの?また続きの本があるの?」とS子ちゃん。
「うん、まあね・・・ってか、ちがうこともやる・・・」と先生。
「えー、なんだろ」
それは来週、もしもこの本が終わったらわかるよ。

音階のポイント…クロッシング

2017年05月09日 | 音符・楽譜・テクニック
K子さん(大人):
「ハノン」の38番、音階の両手弾きです。
「先生が弾いてるのを見ると、手がすごく柔らかく動いてるのに、私のはどうしてもギクシャクしてしまって・・・どうしてなんだろう???」と 頭がパズルになっちゃってる様子です。

そう、音階って、ただ単に 鍵盤を隣へ隣へと順番に弾いていくだけで単純なはずなのに、実はとっても難しいんですよー。
そのポイントの一つは、指のクロッシング(交差)です。
たとえば ドレミファソラシド、と弾くとき。
ドレミ、と弾いた後 1の指をくぐらせてファの音を弾くんですが。
その時、くぐった1の指をいつまでもくぐったままの体勢にしていたり、くぐられた3の指や手首が上がったままになっていたりすると、なめらかな音階になりません。
指のポジションを移動した後、いかに素早く、ニュートラルなポジションに戻すかが、なめらかな音階を弾くカギになるのです。

そこで、こんな練習をしてみました。
ドレミ、と弾いたらすこし間をとり、1の指をくぐらせてファの位置に置いたら、手の形や手首の位置などを「ドレミ」と弾いたときと同じ、ニュートラルな態勢に整えます。
それから、その自然なフォームで、残りの「ファソラシド」を弾きます。

ドレミ、ファソラシド、という、2つの流れを連続させるイメージで何度も弾いてみると、K子さんの手が、だんだんコツをつかみ、しなやかな連携ができてきました。

音階の道は奥が深くむずかしいですが、先々必ず役に立つ必須アイテムなので、あせらず身につけていきましょう。