HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

アイ・ガット・リズム 驚異の暗譜力

2019年05月21日 | レッスン日記(小中高生)

Sちゃん(高1):

高校生になって学校の帰りが遅くなったので、今までよりレッスン時間を遅らせることになりました。

高校となると 色々大変でしょうし、それにずっとやってるバレエにも週に何度も通っているので、ホントに時間に追われる毎日だと思うのですが、幼稚園の頃からピアノは一度もやめずに ずっと通ってきています。

先日のブログにも書いた「ピアノをやってるとIQが上がる」ということを、Sちゃんにも教えてあげました。

「え~、うそ~・・・私、全然アタマ良くなってませんよ?!」

「良くなってるよー。ピアノをやってるからこそ、ここまでアタマ良くなってるんじゃん。もしピアノやってなかったら、もっとバカだったってことじゃん」

「そうかー、アハハ~」と笑ってるSちゃんですが、中学卒業時には、何だかの優秀賞を3つも独占受賞して賞状を授与され、しかも高校では「特進コース」に推薦されるほどの優等生なのです。

わがヒバリ教室でも ジュニアクラス最古参・最上級生 そしてMちゃん(中3)と並ぶウォーリーチャンピオン(忘れ物名人)として、賞状を進呈したい、とオファーしたのですが、それは謙虚に辞退しました。残念です。

いつも、ピアノの練習時間が絶対的に足りない!という状態で、レッスン日に教室で一緒に練習するのが常ですが、今日、連弾曲「アイ・ガット・リズム」をやってみたら、前回アドリブ譜を渡したばかりだというのに バッチリノリノリで弾いてあってびっくりです。

こういう曲(というか好きな曲)なら、たちどころに彼女の特殊能力を発揮して、あっという間に暗譜してしまうらしい。

もうひとつの「スミレのワルツ」も、「アイ・ガット・リズム」ほどとはいかなくても、少しずつ進んできているのを感じました。

時間がたりないのは覚悟の上なので、少しずつ、マイペースで進めていきましょう。


バーナムの難関「11番・難問題」

2019年05月21日 | レッスン日記(小中高生)

Lちゃん(小4):

「バーナム」の緑、そして復習にピンクを使っています。

「ピンクのバーナム」は、ルーレットを回して 当たった番号の課題を弾くことになっています。

バーナムは「グループ5」までのチャプターがあって、それぞれに12曲ずつの課題が入っています。

ルーレットを回して出た数字の番号を(たとえば3が出たとしたら)、「グループ1の3番、グループ2の3番・・・」と グループ5まで、5曲弾くわけなのですが、ルーレットの数字は10番までしかありません。

11番、12番は 永遠に引き当てることがないのか?

いいえ、そんなことがないように、ちゃんとルールを作ってありますよ。

もしルーレットで「1」「2」が出た時は、もう一度ルーレットを回します。

1~5(小)の数字が出た場合・・・「1番」「2番」

6~10(大)の数字が出た場合・・・「11番」「12番」 を弾くことになっています。

今日、Lちゃんは1回目のルーレットで「1」が出たので、もう一度ルーレットを回した結果、大きい方の数字だったので 課題の「11番」を弾くことになりました。

実は、ピンクのバーナムの11番には、みんなの恐れる「難問題」という音階の課題があり、これがめちゃんこ難しい。

指使いをひとつでも間違えると、たちまち行き詰ってしまい、しかも課題が1ページ丸々続いていたりして、さすが難問題!というだけある恐ろしい課題なのです。

この「ピンクの11番」が当たると、なかなか抜け出せない難関なのです。

ところが!

Lちゃんは指を間違えたりせず、確実に次々と弾き進み、短時間であっさりと「難問題」を通過したのです。

さすが!

いつの間にか、ヒバリ教室の小学生の中では最上級生となっていたLちゃん、確実に実力をつけていました。

メインテキストの「アルフレッドピアノライブラリー」も あと2曲ほどで修了の予定。

ますますレベルを上げて行きつつあります。


「やさしい花」はバッハの音楽の手法で出来てる

2019年05月21日 | ブルクミュラー

K子さん(大人):

ブルクミュラー「やさしい花」を予習してきました。

「一応やったんですけど、何か意味というか課題みたいなものが、よく分からないし、弾きにくくて」とのこと。

8分音符が連続して並んでる、この曲。

確かに、ただ弾くとカタカタと無機質な音が並んだだけになってしまう

「この曲は、右手と左手、それぞれが持ってるメロディックなフレーズが、次々と交差して出てくるの。しかもほら、きっちり順番に出てくるんじゃなく、すこーし重なり合って来てるじゃない?たとえば」

ヒバリ先生が「ここと」「ここ」と言って弾いたのは、メロディーの冒頭です。

右手2小節目の「ファミドラー」とに続いて左手の「ソミドラー」が、2拍遅れて追いかけているので、右手の最後と左手の最初が重なっています。

譜面を見ると、2つのフレーズは同じリズム、同じ規則性の音並びを持っていることがわかります。

「あら、ほんとだ!このフレーズとこのフレーズが同じ形で、セットになってるなんて、全然気がつかなかったわ!」とK子さんはびっくり。

よく見ると、他にもいっぱい、このような「同じリズム形のセット」が、あちこちに隠されているのが見えてきます。

「ほら、こことここも。こっちにも」

「あらー、本当だ〜」

実は、これはバッハが使った「模倣」という手法で、フーガとかにも使われているものなのです。

この「やさしい花」という小曲、「模倣」モチーフが並行、反行、ズレ、同時進行、など、さまざまな配置で盛り込まれて、まるでバロック曲。

なのに、その旋律は軽いフランス風で、「バロック様式」だとは感づかれない。

もしかしたらブルクミュラーさんは、この「やさしい花」を作曲する時、バッハのパロディーごっこをして遊んでみたのかもしれないね。

そういうわけなので、みなさん、「やさしい花」が難しいなあ、と思ったら「これはバロック音楽のミニチュア体験なんだから!」と考えてがんばりましょう(笑)

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