ドクター(大人):
月に2回のレッスンです。
ショパンのノクターン中、最難関のひとつと言われてる「8番」を練習していて、もう最後まで、音を取り終わっています。
楽譜を見ないで弾ける箇所もいくつもあり・・・っていうか、楽譜を見てると細かいところや大きなジャンプは弾けない・・・(^^;
そのようにして、楽譜をあまり見ないで弾いていると、ドクターは正直なので、「アレ?ここの音はどうだったかな」とか「つぎのベースはこれでよかったかな・・・試しにこの場所で弾いてみよう・・・」「ホッ、合ってた」「あ~、やっぱ違ってた」などの《心の声》が、みんなヒバリにも聞こえてきてしまう・・・
もちろん、実際に《声が聞こえる》わけじゃないんですが、弾いてる音にその気持ちが反映されてるのです。
「合ってるかな~の音」「心配の音」のように、はっきりと表情のある音色になって、手に取るように気持ちが伝わってくる(笑)
変ニ長調、♭♭♭♭♭と複雑なキー、その上しょっちゅう臨時記号で右往左往させられるので、音を覚える苦労は並大抵ではありません。
そんなとき、左手を「ベースだけ」にして、右手のメロディーと一緒に弾いてみると、ベースの流れがくっきりと浮かび上がって、かなり覚えやすくなります。
「ベース」というのは、和音の性質を代表した音なので、ベースを弾いただけで、その小節を支配してるコードも彷彿(ほうふつ)と浮かび上がってきます。
「ベースだけ」の弾き方をやっておくと、次に全部の音を楽譜通りに弾いたときも、ベースの音が自分の耳にはっきりと聞こえるようになっていて(不思議だけど)伴奏もおぼえやすくなるし、メリハリのあるいい音になってるのがわかると思います。
暗譜に苦労してる人、「ベースだけ弾き」ぜひお試しください。