HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Sちゃん・ハノンの使い方〜 毒にも薬にも

2019年05月14日 | 音符・楽譜・テクニック

Sちゃん(高1):

今日も いつものようにハノンの指ならしで レッスンを始めます。

今日は5月14日なので、14番だね。

みんながハノンを弾く時は、いつも先生が エレクトーンで自動伴奏とリズムをつけてあげているので、今日もSちゃんの弾く「14番」に、普段通り 8(エイト)ビートの伴奏をつけてあげたんですが…

ハノンは、フレーズのパターンを覚えてしまえば 後は機械的にどんどん弾けるものですが(指の難しさは別として)、今日はSちゃんがいまいち音型にピンときてないのか、度々つっかえてしまいます。

そこで、試しに 14番で課題となっている「3-4指のトリル」が目立つような、スイングの伴奏に変え、そのリズムで弾いてみたら…

アッという間に、1つも間違えず完璧な14番が弾けたんだよ!\(^o^)/

その後はトントン拍子、だんだんテンポを早め、すっかり音型も覚えられたので、最後は16(シックスティーン)ビートの伴奏で、倍きざみにビートを取る さらに早いノリの弾き方まで到達できました。

いやー、リズム変えてみるもんだなー。

というか 弾き方工夫してみるもんだなー。

「ハノン」は、ただただ機械的に指をイジめて ど根性で繰り返すもんじゃなく、その曲での課題を見極めて その効果を上げられるような練習方法を採れば、とってもいい効き目を発揮する「薬」になります。

そうすれば目に見えてテクもあがり、しかも楽しく練習できるってことを、今日 Sちゃんが証明してくれましたね。

だけどね、生徒のみんなが自己流で練習すると、ハノンの効き目がなかったり、場合によっては「毒」になってしまうこともあります。

バリエーションやテンポを工夫する時は、先生のアドバイスを仰ぎましょう。

それが進歩への道ですよー


どの順で弾く? Lちゃんのチョイスは…

2019年05月14日 | レッスン日記(小中高生)


Lちゃん (小4):
Lちゃんのレッスンは、今日使うテキストを、弾く順にそって きちんとピアノの譜面台に並べることから始まります。
何冊かあるテキストを、どの順番で弾くか。
それは その日ごとに、Lちゃんの決断によって決定されます。
「えーと、今日は…ピンクから!」
トップはピンクのバーナムと決定したLちゃんは、それを手に取りました。
「次は 緑のバーナム…それからオレンジの(メインの曲集)…」と決めていき、最後に「おんぷにこにこワーク」のドリル。
これを、上から順にピアノの譜面台に重ねていきます。ただ重ねるのではなく、次の本が見えるように少しずつずらして、と芸が細かい(笑)
ピンク、緑、オレンジ、ブルーと、全部の本が、(少しずらして)虹のようにズラリと並びました。
セッティング完了!
「よしっ」
満足したようにつぶやいて、Lちゃんのレッスンが開始になります。

弾く順を決めるといっても、実はいつもほとんどこの順なのです。
そして、とても良いチョイス!
まず、復習テキストのピンクのバーナムで指ならし ♪ 
次に、短い新曲である テクニック課題の緑のバーナム ♪ ♪ 
それから、オレンジの「アルフレッドピアノライブラリー」で、本日のヤマである「曲」のレッスン ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

最後に にこにこワークのドリル ♪
(♪マークは それぞれの課題に対するドキドキ度を表しています 笑)
これって、指的にも心拍数的にも(?) 理にかなった良いレッスン順であると同時に、
起 ー 承 ー 転 ー 結
という あらゆる事柄に共通する流れができているじゃありませんか?
そう、なにごとも

♪ ♪

♪ ♪ ♪ ♪ ♪

なんだよ!
Lちゃん、よくわかってるね。

今日のLちゃんの曲は「フィエスタ」というスパニッシュダンス風の曲で、今回が初めてのレッスンにもかかわらず 素晴らしい出来栄えでした。(特別の「大変よくできましたシール」を貼ってもらいました)
いっぱい練習したことがよくわかる、キレの良い打鍵とスピード感にあふれていました。
Lちゃん…ほんとにいいピアノ生徒になったねえ。