HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

図工作品と「ハイスクール・ミュージカル」

2010年03月18日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小4):
「学校から帰って、急いでピアノに来たから、これも持って来ちゃった」
ピアノバッグだけじゃなく、小さい手付き紙袋まで一緒に持って来ちゃった、というM2ちゃん。
「この中にね、これがはいってるんだ」と、中身を見せてくれました。
新聞紙で厳重にくるんだ固まりを、ひとつひとつ開いていくと、それは、図工の好きなM2ちゃんが学校でつくった作品の数々でした。
粘土で作って色づけし、焼いてある「おつまみ入れ」。
「パパにあげられるね?!ピーナッツとか入れるのに」
「うん!」
それから、やはり色づけしてある、焼き物の湯飲み。厚みがあって、お茶が冷めなさそうだ。
やはり粘土で、焼いてつくった、ペットのフェレット「ポッキー」。
M2ちゃんは、「ポッキー」と「シュガー」という、2匹のフェレットをかわいがっています。
「シュガーは作らなかったの?」ときくと、「粘土がこれしかなかったから、ポッキーだけにした」とのことでした。「ポッキーの方が仲良しだから」
そうなんだ。なるほどね。
それから、小鳥の形を彫って、金属の部品を埋め込んだ「小鳥笛」。
金属部分を手で持って回すと、キュルキュル、と小鳥の鳴き声そっくりの音がします。
「うわあ、ほんとに、小鳥みたいな声がするんだね! これ、この窓のところに行って鳴らしたら、小鳥がいっぱい集まってきちゃうかもしれないね
今、ちょうど窓の外には、バードフィーダーに小鳥が毎日来ていますから・・・
M2ちゃんは、嬉しそうに「うん!」と笑っています。

ひととおり「作品」を展示してくれたあと、M2ちゃんは またそれらを新聞紙にくるんで紙袋に納め、電光石火、先週あげた「ハイスクール・ミュージカル」の楽譜を譜面台に広げました。
いれこみ度 バリ高し。よーし。
「じゃいくよ!ワン、ツー、スリー、フォー!」
先生が連弾のセカンドパートにスタンバイし、いきなり完成のスピードで、曲をスタートさせました。
M2ちゃんも負けずについてきます。ハーイスクール、ミュージカ~ル~
「いいねいいね!ごきげんだ。じゃ続きにいくよ?」
「うん、いいよ!」
サビの部分を、少し進めて、ノリノリで弾きました。
「じゃ、今日はここまでにして、また来週、続きをやろうね。・・・で、一人で弾く『風の丘』の方は?」
と メインの曲を聴いてみると、なーんだ、先週より上手になってない。
どうやらM2ちゃん、「ハイスクール・ミュージカル」でパァァ・・・となってしまい、こっちの曲のことをすっかり忘れていたらしい。
「こっちの曲もちゃんと練習していかないと、7月に間に合わないよ。こんな風に弾くんだからね」
先生は、「風の丘」を全曲、通して弾いて見せました。
テーマが少しずつ変化していき、途中には、大きな見せ場ともいうべき クラシカルなバリエーションがあります。
「ふわあ・・・」と感心しているM2ちゃん。
「これを、M2ちゃんが自分で弾かなきゃいけないんだからね。少しずつ仕上げていかないと、時間切れになって間に合わなくなっちゃうよ」
「え・・・やばい・・・
どうやら わかったようだね?
来週は、どの曲もまんべんなく、練習してくるように。

今日のレッスン、ソロ曲はうっかり抜けちゃったけど、なかなか有意義な時間だったと思います。

ドレミを習っています

2010年03月17日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(年中):
「ド」「レ」「ミ」の3つの音、そしてその音符を習い、先週に引き続いて ピアノで弾いたり、ノートに書いたり、「ドレミ」を定着できるよう、くり返し練習しています。

「もういいか~い♪」「もういいよ~♪」などのわらべ歌のメロディー。
「おやつ、チョコレート♪」「アーモンドとピーナッツ♪」など、言葉にメロディーを乗せたもの。
楽しい絵本スタイルの楽譜で、いっしょうけんめい弾いています。
ノートには、大きな○やでこぼこの○など、いろんな色の色鉛筆でNちゃんが書いた音符が、次々に並びます。
まだ小さいので、五線や音符、楽譜の 系統的なことはわからないし、大人のように「ここがドなんだから、レは一段上に上がった音符」などと推理して考えたりもしません。
けれど 幼い人たちは、大人にはない独特のセンサーで 絵画的にというか、感覚的に音符を理解していきます。
Nちゃんも、「ド」「レ」「ミ」の3種類の音符と鍵盤をちゃんと合致させ、楽譜を見ながら弾いていくことができているので、すごいなあと思うし、ひとつひとつ、ちゃんと音を拾って弾いていくNちゃんを見ると 嬉しくなります。

帰りに、Nちゃんは「Nちゃんね、先生、だーいすき」と言ってくれました。
先生も、Nちゃんだーいすきだよ!
まだつき合って1ヶ月だけど、もうすっかり、「うちの子」になってるNちゃんです。

笑ってレッスン

2010年03月17日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(年長):
「今日はママが入る日なの!」と言いながら、玄関を入ってきました。
後から入ってきたママは「先生の玄関を入る直前に、私が入るかどうか決めるらしいです」と笑っています。
Sちゃんなりに、一人でレッスンする日と、ママに見ていてもらう日とを決めるポイントがあるのかしらね。おもしろいなー。

「実は、『富士山』を自分で練習していたんですけど、難しくてよくわからないそうで・・・それを私に言ってもらいたかったのかも」
とママが説明してくれました。
さっそくレッスン開始。
ママに見ていてもらうことが嬉しいのか、今日のSちゃんは、いつもよりハイな感じ。
自分の弾きまちがいや、先生が言った ちょっとしたことなどにも大受けで、ゲラゲラ笑っています。
つい私もおもしろくなって、つまらん冗談で笑わせてしまうもんだから、ますます笑いが止まらなくなり、レッスンしながら二人でゲラゲラ笑ってしまいました。

テキストは、「メリーさんのひつじ」「なかよし(ロンドン橋)」と曲が進み、付点四分音符+八分音符のリズムを体得するようなプログラムとなっています。
そしてその次が、同じリズムの応用曲。苦労したという「ふじ山」なのですが・・・
「メリーさん」や「ロンドン橋」は、子どもたちがよく知っている歌なので、付点の読譜が完全に理解できていなくても、なんとなく弾けてしまいます。
けれども「ふじ山」は、まだ幼稚園のSちゃんには なじみのない曲。そのため、とたんに弾きづらくなってしまったわけです。

そこで、「タ~ンタ♪」と口で言いながら、付点リズムを手でたたくことを練習しました。
何回か手拍子したあとは、右手の「タ~ンタ」は右のひざの上、左手の「タンタン」と打つ伴奏リズムは左のひざの上で、同時にたたく、という形に発展させます。
これはちょっと難しかったので、Sちゃんは「できない!」と不機嫌になりかけました。
そこで、次なる手段。
先生と向かい合い、お互いの手を打ち合わせながら、今のリズムをやるのです。
Sちゃんの右手と先生の左手、Sちゃんの左手と先生の右手を、「せっせっせ」をやるときのように打ち合わせます。
こうすると、先生がリードすることができるので、危なっかしい所をサッ!と引っ張ってあげることができるし、スキンシップにもなり、楽しいものです。
はじめのうちは、うまくいかなくて手がちぐはぐになったり、とても面白くてスリルもあるので、またまた大笑いしてしまいます。
少しすると、Sちゃんは付点のリズムを両手で取ることができるようになりました。
「ね?今のリズムで、ピアノ弾いたらいいのよ。今度はできるよ。やってごらん」
その通り、Sちゃんはすんなりと、付点のリズムを弾くことができました。
来週は、この「ふじ山」の後半を、続けて練習してきてね、ということになりました。

帰り際に、Sちゃんのママが言いました。
「今、レッスンを見ていて、先生と笑いながらレッスンできるっていいなあって・・・私が習っていたときには、そんなこと考えられなかったので」
そうですよね。私も、自分が習っていたときはそうでした。
どうも私は、つい、子どもと遊んでしまうので・・・
いつもふざけてばっかり、というのはよくないですが、先生だからといって、まじめな顔ばかりしているのはつまらないなー、と思います。
ピアノや音楽は、本来 楽しいものなんだし、生徒がちょっとぐらい間違えても、「違います!」とピリピリ緊張しながら弾くより、「うわあ、変な音~」と笑ってしまう方が、伸び伸びと上手に弾けるようになるもんです。

Sちゃんの「ふじ山」も、来週は完璧に仕上がっているでしょう。(^◇^)v

※HPの「思いこみMUSIC」ページに、今日の「ふじ山」関連のエピソードを載せました。
ピアノのすすめ・POCO A POCO通信

YELL アンサンブル

2010年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小5):
先週お休みでしたが、今日は無事、復活しました

先週渡そうと思っていた「カノン」の続き、それにMちゃんとのデュエット譜面、みんなでやる曲、などなどが いっぱいたまってるよ!
M&Mコンビ、今年のデュエットは、二人の希望をすり合わせた結果「YELL(エール)」に決めました。
元気いっぱいの二人、特にMちゃんなんかは「明るくて元気で、『夏!』って感じの曲がいい」と言ってた割には しんみりした曲じゃん。めちゃめちゃしんみりじゃん。いいの?と突っ込んでみたんですが、
「そういえばそうだね」と言った程度で、しんみりもOKのようです。結局、曲のタイプというより 魅力のある曲は何でもOK、ということなんだね。
「YELL」は、2009年度全国音楽コンクール、中学校の部の課題曲になった曲です。
学校の合唱団に入っているM&Mは、それでこの曲がおなじみになったのかなと思いますが。
今回、二人で演奏するにあたって、私は 合唱バージョンではなく 元の「いきものがかり」のオリジナル・バージョンに近い形でアレンジしてみました。
そして今回は、連弾ではなくて ピアノ+エレクトーンのアンサンブル、というスタイルにし、パート分担はMちゃんにピアノ、M3ちゃんにエレクトーンをやってもらうことに。
M3ちゃんは 普通にピアノの生徒で、エレクトーンなど弾いたことはありませんが、大丈夫。
ピアノと共通の奏法だけを使えば、M3ちゃんなら 充分に美しくエレクトーンを歌わせることができると思います。

今日は、さっそく「YELL」のイントロ部分を、エレクトーンで練習してみました。
ピアノと違って、フォルテ・ピアノなどの音量は タッチの強さではなく右足のエクスプレッション(強弱)ペダルでつけなければなりません。
手の鍵盤のタッチも、ピアノとエレクトーンでは微妙に違うので、最初はとまどい気味でしたが、だんだん慣れてきれいに弾けるようになってきました。
そこで、先生がピアノパートを弾き、M3ちゃんのエレクトーンと合わせてみました。
イントロだけ、ほんの数小節ですが、ピアノとエレクトーンのアンサンブルはとても美しく響きました。
「聴いてた?Mちゃん!ほんとはこのピアノ、Mちゃんが弾くんだからね」
「うん、わかった。だってピアノ、難しいんだもん。M3はいいよな、最初ずーっと休みだし。『簡単な方のパートがいい』って言ってたしね」とMちゃん。
そうそう、Mちゃんの方がピアノ先輩なんだから、難しいパート弾いてね。
M3ちゃんは、あまり難しくないように、とアレンジ考えてるけど、だけどそれだけじゃないです。
ロマンチックなM3ちゃんは、エレクトーンのせつないメロディーを、きっと上手に弾いてくれると思ったから、あえてエレクトーンのアレンジにしたんだからね。
楽しみにしてるからね。

そうそう、前回宿題だった「愛のロマンス(禁じられた遊び)」。
「Youtubeで見れた?」ときくと、
「うん、出てきた。曲聴けた。映画も出てきたけど、かわいそうで見れなかった(前回、映画の内容を教えてあげてあったので)」と答えたM3ちゃんの演奏は、前回とはうって変わって 胸を打つ美しい音色に変わっていたよ。

この「禁じられた遊び」のこともあり、先日のY子ちゃんの「パフ」のこともあり、よく知られた歌でも、案外みんな、内容を知らないのかもな。。。と思って、HPに「あの曲の由来」というページを新設しました。
いろんな曲の、知られざる由来、背景などを順次アップしていく予定です。
まずは「パフ」と「禁じられた遊び」を載せたので、興味のある人は見てくださいね。
ピアノのすすめ・POCO A POCO通信

いろんな音楽を

2010年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
「こんちはー。あれ、Tくんの弾いてるの、何?」
Tくんが、ブルース「バグズ・グルーブ」を弾いているところへやってきたMちゃん。
さっそく、独特なメロディー&コードに反応します。
「なんか、ジャズみたいだね?!」
「そう、ジャズなのよ。かっこいいでしょ」と先生。
「ふう~ん、ジャズかあ・・・」

Mちゃんの弾くのは「フレディーズ・サンバ」という曲です。
先週レッスンした、Aメロの部分。
ところどころリズムがあやふやになりそうな箇所もありましたが、ちょっとアドバイスすると「あっ、そうだった」とすぐリズムを取り戻し、大健闘しています。
AメロができあがってA’に進み、そしてそれをリピートさせる、というところまで 宿題としました。
着実にマスターしていっていると思います。
連弾ソナチネの序奏部分も、先生のセカンドピアノと合わせ、すこしずつ雰囲気をつかんできているようです。

Mちゃんたちの小学校でも、卒業式に在校生が「威風堂々」を合奏するそうです。
Mちゃんは木琴、そして仲良しのM3ちゃんは「バスマスター」を担当しているそうで、どちらからともなくピアノで その曲を弾き始め、いつの間にか夢中で弾いています。
先生も伴奏で加わり、大合奏に・・・

小学校入学前の冬からピアノを始め、今年は6年生になるMちゃん。
ピアノの技術的なことはもとより、多方面の音楽を吸収し、受け入れ、楽しむことができる「音楽人」として、スクスクと成長してくれている手応えを感じます。

ドラゴンクエスト 序曲

2010年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小4):
発表会でのソロ曲が「ドラゴンクエスト・序曲」に決まりました。
さあ、練習の出来具合はどんなもんでしょうか。

「やってみたんだけど、右手と左手をどこまでどう弾くのかよくわかんない・・・」
初めて渡された、練習用じゃない楽譜に、とまどい気味のTくんでした。
「序曲」は、ドラゴンクエストの中でも、その知名度・格調高さなど全部含めて、王者といえる曲でしょうね。
よく知ってるから、何とかやってみるかな、と思ったけど、やっぱり譜面は難しかったか。

♪パーンパカパパパパパ~ パ~ンパカパパパパパ~ という、トランペットのファンファーレみたいな部分が まずひとつのパート。
曲全体を支える、左手のベースが、もうひとつのパート。
そしてその二つのパートの間に、もうひとつ、和音でリズムをつくっているパートが。計、三つのパートが書いてあるんだよ、ということを彼に伝えました。
手は2本だけど、パートは3つ。
これを、楽譜から読みとって、左右の手に役目を割り振って、後はそれぞれのパートをたっぷり歌わせれば、ほれっ、壮大な「序曲」のファンファーレだペダルも踏んでね!
ファンファーレを弾き終わったTくん、自分の両手から鳴り響いた、壮大なロールプレイングの幕開けに にんまり。ご満悦の表情です。
さあ、いよいよ、これから夏まで続く 冒険の旅の始まりだ!

マイペース&ハイペース

2010年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小3):
「ほらっ、これがあった
レッスンに来たTちゃんが差し出したのは、雪柳(ゆきやなぎ)の小枝の花束。
真っ白な花が、まるで雪のように枝を覆っています。
20センチほどの丈の、その小さな花束を、あり合わせのビンに水を入れて挿してあげました。
「あれ?もう10分もおくれちゃってる」と、不思議そうなTちゃん。
「そうだね。。。お花つんできてくれたから、時間かかっちゃったのかもね
「そっかー」
などと言いながらレッスンは始まりましたが、今日のTちゃんはすごい
「『さんぽ』は両手、楽譜なしで弾けるよ!」と、楽譜をカバンから出さないまま 元気に弾いてくれました。
先週直したリズムが、見違えるようにキビキビと弾けて、生き生きとしています。
もう一度、今度は楽譜を開いて弾いてみました。
「覚えている」という箇所が終わりに近づきましたが、先生は「いっちゃえー!」と先をうながします。
Tちゃんはヒタと楽譜を見つめながら、先へ弾き進めました。「さんぽ」を両手で全部・・・それからためらわず「風の通り道」へと進み、ペダルを踏みながら 透明な響きの和音を弾いていきます。そして「トトロ」へ。この曲は大好きだし よく知っているから、勢いがあります。
そして、最後の和音。ジャン!ジャン!

「すごいすごい!全部弾けたね
なんか、いっしょうけんめいがんばって、25メートル泳ぎ切ったみたいな気持ちかなあ。
「特に『風の通り道』がきれいじゃない?」と言うと
「うーん。前にも、さんぽとトトロは弾いてみたことがあったんだけど、『風の通り道』は難しいと思って抜かしてた」
「そうだね。大人っぽいもんね。Tちゃん、もう大きくなったから、こういう曲がすごく上手に弾けるようになったんだよ」
「そうか~」

その後の、「連弾ソナチネ」でも、今日のTちゃんはなんだかすごかったです。
先週やった 装飾音も思い切って弾けるし、あたらしい部分もなかなか上手に弾けて、もう曲の半分ぐらいまで進みました。
今までずーっと、教室では最年少だったTちゃんですが、そうは言ってもピアノ歴では中堅です。

いつもマイペースで、ユニークな発想もおもしろいTちゃんですが、その一方でハイペースな一面を見せてくれた 今日のレッスンでした

パフ・魔法のドラゴン

2010年03月13日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Y子ちゃん(小4):
コード演奏の「パフ」。
これは、1960年代にPPM(ピーター・ポール&マリー)という男性2人、女性1人のユニットが歌ってヒットした曲です。
舞台設定はメルヘンで、友情とペーソスに満ちた歌詞が何番にもわたって続く歌だけど、単なる子どもの歌というより、ベトナム戦争への反戦歌としてのフォーク、という位置づけもあって、若者も大人もみんなが愛唱した歌だったのです。

Y子ちゃんは、2コーラス繰り返して終わっていたので、
「この歌、終わりの方に、悲しいところもあるし、3番はちょっと静かな感じで弾いてみたら?」と言ってみました。「この歌、知ってるんだよね?」
するとY子ちゃんは、「学校では習ったけど、内容は知らない」と言うのです。
「えっ、そうなの?じゃ、このタイトルの『パフ』はわかるよね?『ジャッキー』は?」
いろんな質問をしてみましたが、Y子ちゃんは「うーん、なんだかよくわかんないで、ただ歌ってた」というのです。
「なーんだ、知らないで歌ってたのか
私はびっくりして、早速 手近にあった絵本を見せながら「パフ」の説明をしました。

「パフって、恐竜だよ。こんな感じの。(Y子ちゃんに見せたのは、日本の児童書『もりのへなそうる』です)こうやって、海辺の街ホナリーで、ジャッキーっていう男の子と出会って 友だちになるの。二人はすっかり仲良しになって、毎日船に乗ったりして遊ぶんだけど、そのうちジャッキーは大人になって、もう遊びにこなくなってしまったの。パフはひとりぼっちになって、悲しく暮らすの」
「えーっ、じゃ、パフって悲しい歌なの?!」
「そうよ。最後は悲しいのよ。ピーターパンみたいに」

そうです。悲しいパフ。
みんな、知らないで歌ってた?
ここに「パフ」の動画を貼るので、ぜひ見てくださいね。

パフ・魔法のドラゴン

後記:HPに「あの曲の由来」と題し、パフのことを書きました。パフの背景を詳しく載せたので、興味のある人は見てくださいね。

卒業式の伴奏

2010年03月13日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小5):
卒業式のときに在校生が合奏する「威風堂々」のピアノ伴奏を仰せつかって、1ヶ月練習し、やっと何とか形になってホッとしました。
それが前回のレッスンのことなので、今日はゆったり、自分の練習曲をやってきたかな、と思いきや・・・

「またコレ頼まれました」と楽譜をもってきた。
「えっ、今度は何なの?卒業式のはもうできたでしょ?!」
「あれは入場行進の伴奏で、これは退場だって・・・」

見ると、曲は「パッヘルベルのカノン」で1段譜、楽譜の区切りごとに「鉄琴」とか「シンセサイザー」とか書いてあります。
「シンセサイザーの役なんだね? じゃ簡単じゃない。シンセの場所がきたら弾けばいいんでしょ」
「ううん。シンセも鉄琴も関係なく、私はこの楽譜に書いてあるとおり全部弾くんだって」

またかい!(-_-;) しかもまた、楽譜が大きすぎて縦長で、譜面代に置けない(-_-;)(-_-;)

しょーがないので、楽譜を真ん中から ハサミで半分に切り、横にテープでつないで とりあえず使えるようにしました。
今度の曲は片手だし簡単だったので、フレーズと指番号だけアドバイスしてできあがりました。

この2ヶ月ぐらい、S子ちゃんは責任感と練習でいっぱいだったので、今日は残った時間、久しぶりに「バーナム」をいくつも思い切り弾いて発散し、モーツァルトのロンドも「指が忘れてるかも・・・」と言いながら弾いてみて、楽しく元気に弾けてよかったです。

次回こそ自分のレッスンができるようにと祈ってるよ。

コンサートの曲

2010年03月11日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小4):
コンサートで弾く「風の丘」を練習しています。
左手の はずむようなタッチの伴奏は、実は和音を分解したものが連続しているということを、先週説明しました。
まず、和音の形で3つの音を一気につかめるようにし、それを今度は、ひとつひとつ順に弾く、という方法です。
Em→Bm→C→G というように、まずコードの流れを覚え、その和音を練習します。

M2ちゃんは、「Em・・・Bm・・・」と言いながら、何度も繰り返して手の形を練習しています。
家でも、こうやって1人で、くり返し練習しているんだな・・・と、好ましく思いました。
大分 伴奏が弾けるようになったので、今度は両手合わせて、Aメロ部分を弾いてくるように、という宿題になりました。

コンサートでは、どの子も ソロ曲、お友だちとの連弾、みんなで弾くアンサンブルなど、何曲ものプログラムに出演します。
M2ちゃんも、仲良しのY子ちゃんと、二人とも大好きな「ハイスクール・ミュージカル」を連弾することに決めました。
今日は、その、いちばん元気なサビの部分「♪ハーイスクール、ミュージカル~」というところを、少し練習してみました。
知っているメロディーだし 大好きな曲なので、ノリノリで弾けそうです

楽しみだね!がんばろう\(^O^)/

銀座ライオン

2010年03月10日 | その他日記
銀座にあるビアホール「ライオン」の5Fで、毎晩 クラシック音楽中心のライブがあるから行かない?と誘われて、行って来ました。

「ライオン」は昔からある老舗のビアホールです。
昔は池袋のライオンなどに、生演奏があったりして行ったこともありましたが、銀座のライオンで定期的にライブが開かれているのは知りませんでした。

銀座の駅から出て「ライオン」に行ってみると、1Fはおなじみの、にぎやかなビヤホールでした。
エレベーターで5Fに上がると、グランドピアノのあるステージに向かって、100席ほどの客席がありました。
演奏は6:30からで、30~40分ぐらいずつ、4回のステージがあります。

頼んだビールを飲んで、おつまみなどつまんでいると、演奏が始まりました。
本日の演奏者は5人。
トロンボーンの男性1人、ソプラノの女性2人、テノールの男性1人、そしてピアニストです。
クラシックの演奏家たちだから、お堅いステージなのかなあ・・・と、ちょびっと恐れていたのですが、全然そんなことはありませんでした。
みんな若くて元気で、トロンボーンの彼のMCは楽しく、曲も クラシックは半分ぐらい、そのほかにミュージカルや映画音楽やラテン音楽、ジャズなども次々演奏してくれて、とてもカジュアルで楽しかったです。

第1部のオープニングでは、女性は袖のふくらんだ白いブラウスと黒のギャザースカート、男性はシヤツとズボンに、全員お揃いの チロリアンテープで縁取りした緑のベスト、という、いかにもドイツのビヤホール、といったテイストの衣装で、ジョッキを掲げ、酒場で歌うにぎやかなドイツ民謡や「ビヤ樽ポルカ」「エーデルワイス」などを歌い踊ってくれて、まるで本当にドイツの酒場に紛れ込んだような気持ちになれました。

第2部では、あらかじめ配られていた曲リストの中から お客さんがリクエストカードに書いて渡しておいた中から選んで、曲を演奏してくれます。
私がトロンボーンさんにリクエストした「ピンク・パンサー」「このすばらしき世界」、ピアニストさんにリクエストした「火祭りの踊り」などが演奏してもらえてよかったです\(^O^)/

第2部では、もうひとつ、お楽しみがありました。
「お客さんの中で、今月お誕生日とか、記念日のある人はいますか?」との呼びかけがあって、今日 ここに誘ってくれた男性(父ですが)が3月生まれなので「はあい」と手を挙げて知らせました。

そうしたら、演奏者全員が、手に手にジョッキやタンバリンやトロンボーンを持って、わたしたちのテーブルの周りを囲んで、「ハッピーバースデートゥーユー」を大合唱してくれ、グラスワインのプレゼントまでくれました。\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/

第3部では、女性はイブニングドレス、男性はタキシードに着替え、各々「私のイチオシ曲」を熱演してくれました。

そして最後の第4部では、またにぎやかにビールメドレーや乾杯の歌の大合唱(客もいっしょに)
終わったのは10:15でした。

今日は、思いがけず父親のもできた、楽しいライオンの夜でした。また行こうっと\(^O^)/

音符が読めるよ♪

2010年03月10日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(年中):
ピンポ~ン♪ とチャイムが鳴って、インターホンを取ると
「Nちゃんでーす!」という大きな声が聞こえました。 毎週、声が大きくなってる!
今日は Nちゃんちのわんこのお誕生日だそうです。
夜はお誕生日パーティーやるのかな?

レッスンに来始めて 1ヶ月たちました。
今日は、今まで歌ったり弾いたりした歌を、簡単に1回ずつサッと弾いて確認しました。
「ゆかいなまきば」、「はしのうえで」、「チューリップ」、それからNちゃんの大好きな「バスとおきゃく」です。

Nちゃんがピアノに入門したときに、「うたとピアノの絵本」というテキストを渡してありましたが、これまでの1ヶ月間は まだ使っていませんでした。
歌やピアノに触れたり、リズムを打ったり、音符を習ったりと レッスンの下地作りに1ヶ月間かけていたのです。
今日、ついに先生は言いました。
「さあ、本を開いてみよう」
いよいよ、テキストの曲を習い始めるのです。
きれいな色の絵がいっぱいついた、楽しい絵本。
Nちゃんはとても嬉しそうに、絵本を開いてみました。
習った音符・・・「ド」と「レ」が、大きい楽譜の中に並んでいます。
「レ、ド、レ、ド、レ、レ、レ」なべなべ、そっこぬけ♪の歌です。音符を読んで、それをピアノで弾いてみます。
できたできた! ちゃんと音符を読んで、弾くことができました。すごいすごい。
もうひとつ、まだノートに書く練習はしていないけど「ミ」も加えて
「みんな あそぼう」「ぶーぶーぶたさん」「コアラ、コアラ」も。
ちゃんとひとつひとつ、音符を見ながら、そして休符も守って、Nちゃんは弾きました。
やった~\(^O^)/
5才のNちゃん、初めて音符を見てピアノを弾いた、記念すべき日です\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/

もうすぐ卒園

2010年03月10日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(年長):
「わたしね、もうすぐ卒園するの。そうしたら1年生になるの」と言ってるSちゃん。
聞いてみると、卒園式は18日とのこと。来週の木曜日です。
「じゃあ、来週ピアノに来たら、次の日が卒園式だね?!」
「えっ、そうなの?!」
もうすぐ小学生になるという誇りと嬉しさで、Sちゃんの気持ちがふくらんでいるようです。
今日は、脱いだコートをきちんとたたんでソファーの上に置き、カバンからハンドタオルを出して「手を洗わせてください」と言います。
手を洗って、タオルで拭いて、そのタオルを窓際のソファーの背に広げて掛けました。
「ここなら陽が当たる」と言いながら。

ピアノも、相変わらずよく練習しています。
だんだん難しくなったので 以前のようにたくさん進むことはできませんが、今日も4曲、練習してきました。
指使いやタッチも、今までのように 正しい音を弾いただけで「はい、丸」とは言ってもらえなくなり、新しいタッチや指使いで弾くように直されたりします。
「がんばってやってきたのに・・・」と不満に思うこともあるかもしれませんが、それもみんな、大きくなった証拠なのですから がんばりましょう。
たくさん丸がつくことで喜んでいた、幼稚園時代は もう卒業。
4月からは、小学生になるんだから。

フリーデマン・バッハ「春」

2010年03月10日 | クラシック曲
Hさん:
珍しく手こずって、長くかかってしまった「ガボット」がようやく終わり、今日からはフリーデマン・バッハ作曲の「春」です。

フリーデマンは あの大バッハ(ヨハン・セバスチャン・バッハ)の長男です。
(バッハは2回結婚しており、子どもは20人もうけました。ヨハン・子だくさん・バッハ…)
その大所帯の、筆頭息子というわけですね。関係ないけど(^^ゞ
大バッハより一世代若いということで、この「春」という曲も バロックというより古典派に近い雰囲気で、気軽に楽しく弾ける感じです。
Hさんも「これは楽ですね!」とリラックスできているようでよかった。

まだ寒い東京ですが、この曲で一足早い春を感じましょう。

フレディーズ・サンバ

2010年03月09日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(小5):
先週初めて渡した、「フレディーズ・サンバ」という曲。
こういう曲を弾くのは初めてのMちゃんですが、もともとリズム感がとてもよくて、たぶん幼い頃から こういったリズムに馴染んでいるんだと思われます。

先週ちょっと練習してみたところは、自分でちゃんと覚えて、弾けていました。
今日は、前奏-リズムバンプ-そしてはじめのAメロの所を、少しずつ 一緒に練習してみました。

ラテン音楽の中でも、サンバのリズムはテンポが早く譜割りが細かく、休符がひとつ置きぐらいに入り、裏打ちが多く、慣れないとなかなか乗れない難しいリズムです。
Mちゃんは 普通にちゃんと先生の後についてリズムを弾いていきますが、これはMちゃんだからできること。
普通じゃなかなか、こうはいかないでしょう。
しかも今日は、どんどん両手で弾いていきました。
両手のリズムの組み合わせも難しいですが、Mちゃんがすぐにちゃんとわかってくれるので、調子よくどんどん進み、最初のAメロ全部やってくることが宿題になりました。

譜面を書いたのは私なので、つい気持ちよく書いてしまい、難しいかなあ?と思う箇所もけっこうできてしまいました。
練習が終わったとき、私はMちゃんに
「難しい?」ときいてみました。そうしたらMちゃんは、
「できると思う!」と頼もしく答えてくれたではありませんか。
そうさ、できるよね。真夏のコンサートで、はじける夏のサンバを弾こうじゃないか!\(^O^)/
今日は、M&Mで弾く連弾や みんなで弾くアンサンブルの提案など、いくつかの新ネタもあり、コンサートに向けてプログラムが固まりつつあります。

ところで、今日、仲良しのM3ちゃんは病気でお休みです。バイキンにやられたか?
M3ちゃんにも、新ネタいっぱい用意して待ってたのにな・・・残念
早く治して、来週は来てね。