HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

アンサンブルって 聴くのが大事。

2017年06月19日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
先週合格できなかった「星に願いを」の再挑戦です。

中間部のBメロ、特に左手の音にいまいち自信がないようなので、そこを部分練習し、
「これで弾けるね? 初めから弾いても大丈夫?」
「うん!大丈夫だと思う」
と、最初から通しての仕上げです。
せっかく上手に弾けるようになったのでもう一度、今度は先生も加わり、Aちゃんには1オクターブ高いポジションに移動してもらって、即興で連弾してみました。
すると、Aちゃんの弾き方に変化が。
先生の、複雑で美しい和音やアルペジオでバックアップしてもらうと、Aちゃんの音色は柔らかになり、無意識のうちに強弱もついて、うっとりとした旋律になってる。
音量も、一人で弾いているときより 心なしか小さくなっているのが感じられます。
Aちゃん、先生の伴奏パートを楽しみ、味わっているんだなあ、と思います。

生徒によっては、自分の音以外の伴奏パートなどが入ってくると戸惑ってしまう場合が多くあります。
そんな人は、相手の音やリズムを聞いてないので どんどんズレてしまう。
そればかりか相手の音に惑わされまいと 必要以上に大きな音で弾いてしまうとか。
ところがAちゃんは、先生の伴奏パートをよーく聴いていて、それに自分のメロディーを合わせて、というか、二人の音をミックスしたサウンドとしてとらえている感じがします。
そのため、自分の音量を下げて、二人の音を解け合わせてる・・・
これって、ハイレベルなアンサンブル能力だと思います。
ピアノは、弾くのももちろん大事だけど、聴くのも とっても大事だから。
Aちゃんの、この「音」に対する感性を、大切に育てていけたらなあ、と思います。

シモキタ倶楽部 Row your boatとハッピーバースデー

2017年06月18日 | レッスン日記(小中高生)
「シモキタ倶楽部」は 月に一度、日曜日の4時から集まることになっています。
本日のメンバーは 合唱団、インスト係、料理係など合わせて6名。
まずは第1部の合唱練習からです。
先月までに Cのコードによる3度のハモりと、簡単な輪唱を体験していたので、今回は少しバージョンアップして、英語のトラディショナルソング「Row Row Row Your Boat ( ボートを漕ごう) 」を 完全4部カノンで歌ってみました。
全員この歌は知っていたとのこと、さすが大人だ。
印刷しておいた歌詞だけで、立派に歌うことができました。
ちなみにこの歌、子どもの歌というには 歌詞が深淵じゃないですか?

Row, row, row your boat,
Gently down the stream.
Merrily, merrily, merrily, merrily,
Life is but a dream.

特に最後の Life is but a dream.ってところがね。
我々大人にはぴったりの詞です。

Row your boat がうまくできたので、さらにバージョンを上げ、Dmのハモりをやった後、「シャロム」という歌をみんなで歌いました。
これはイスラエル民謡で、マイナーキーなので物悲しい響きがあります。
歌を覚えたら、来月これも輪唱にして歌ってみる予定です。

持ち曲の「ローハイド」と「遥かなるアラモ」は、大分うまくなってきています。
歌詞を覚えて、手元の歌詞カードを見ずに歌えるようになれば、さらに説得力が出ると思うので、簡単な部分からでも少しずつ覚えていきましょう。

さて、楽しみの第2部 ( 反省会または打ち上げ ) 、今日も盛り上がりましたが、ヒバリの誕生日が近いということで シェフが キャンドル付きのバースデーケーキを用意してくれていました。
「ハッピーバースデー」の歌を ヒバリ以外の誰かに伴奏してもらわなきゃ、とのことで、急遽ドクターSに白羽の矢が立ちました。
ドクターは 突然の指名に 驚きはしたものの、ニッコリと立ち上がってピアノに向かい、鮮やかな音色の「ハッピーバースデー」を弾いてくれたので、みんなに大合唱してもらうことができました。
ドクターかっこよくて、株 急上昇です!
こんな風に、何かの時にサッと「ハッピーバースデー」が弾けたら最高に素敵ですね。
ピアノをやってるみんなも、ぜひ「ハッピーバースデー」を弾けるよう、ひそかに練習しておきましょう。

♯♯♯♯ 嬰ハ短調とホ長調

2017年06月18日 | レッスン日記(小中高生)
Sさん ( 大人 ) :
ショパンの「嬰ハ短調のワルツ」、それとポピュラー曲もやってみたいです、ということで 「ピアノで弾けるとかっこいい」というコンセプトの曲集から「イエスタデイ・ワンス・モア」を始めました。
今日は1人で練習してきたのを聞かせてもらったのですが、Sさん読譜力すごいなー、と感心です。

ポピュラー音楽のアレンジ譜というのは、独特なノリやリズムの揺れをそのまま記譜してあります。
そのため、クラシック譜面慣れている人にはとっても読みづらいと思うんですが、Sさんは丁寧に譜面を読んでいて、ゆっくりゆっくりの弾き方ながら、細かなリズムもきちんと合わせてあります。
予習でここまで音を取っていてくれたら、後はレッスンで フレーズの弾き方やノリのタイミングをマスターしていけばいいので、大いにはかどりそうです!

また、この「イエスタデイ・ワンス・モア」のアレンジはたまたまホ長調なんですが、奇しくも今 並行してレッスン中の「ワルツ嬰ハ短調」と同じ ♯♯♯♯ ( シャープ4つ ) の調号なのです。
この2曲とも、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、と7つある音のうち ド、レ、ファ、ソ、と半分以上が♯で黒鍵を弾かなければなりません。
すごーく複雑でたじろいでしまいそうですが、ピアノで弾く場合 黒鍵が多いというのは意外と弾きやすいキーなんですよ。
「ほとんど黒鍵ばっかり」と考えれば、手を黒鍵の上に滑らせていく感覚でOK。
ミスタッチも激減するはずです。
…ということを 前回Sさんにお話ししておいたところ、「今まで ド、レ、ファ、ソ、がシャープと考えていたのを ラだけシャープじゃないと思うようにしたら間違えなくなりました」と喜んでもらえました。
ショパンの好んだ「嬰ハ短調」のキー。
得意なキーになるといいですね!

シンドバッド仕上がり、テスト前

2017年06月17日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん ( 中1 ) :
「勝手にシンドバッド」中間部、とってもよくなりました。
譜割りが細かくて 鍵盤ではとても捉えにくいリズム&メロディーですが、うまく小節内にまとめていくことができています。
これで完成できたね!

吉田拓郎さんの「シンシア」も、Nちゃんの好きな曲だけに 素朴な温かさに溢れた いい感じの仕上がりになりました。

次はどれやる? ってことで探したんですが、今使っている「ウクレレ曲集」の中では、「いいな」というのや好きな曲は大体やってしまって、やたら暗い曲とか「これはちょっと…」というのばかりが残ってきてる感じです。
ちょっと前に、洋楽その他のポピュラー音楽が載っている楽譜集をみつけて それを渡してあったので、つぎはその中からやってみよう、ということになりました。
いつもは2曲ぐらい同時に練習しているんですが、中学生になって初めての「期末テスト2週間前」という時期になるので、1曲でいいか、ということに。
勉強の合間に、うまくピアノでリフレッシュできるといいなと思っています。

情熱大陸とファランドール

2017年06月16日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中1):
「情熱大陸」、イントロ~Aメロの部分がなんとか覚えられたようなので、続きのBメロの部分の楽譜を渡しました。
サンバのリズムなので、リズム形が独特です。
付点あり、16分音符あり、16分休符あり、8分休符あり・・・
そして、メロディー、リズム、ベースという3つのパートを、2本の手で弾き分けなければなりません。
具体的には、左手でベース、そして右手でメロディーとリズムの2パートを弾くのです。
ややこしい!・・・けど、Mちゃんならできると思う。
何度も、最初の2小節を練習して、だんだんリズムが出来上がってきた。
このノリを覚えられれば、後も続けていけるはず。
まだ先は長いので、がんばりましょう。

あともう1曲、「元・木曜シスターズ」のSちゃんとの連弾「ファランドール」も、少しずつ練習しています。
といっても、お互いレッスン日が違うので、当分は各自 自分のパートを練習するだけで、相手役は その都度先生が代役で弾いています。
同じようなフレーズが何度もくり返され、おまけに次々転調していく「ファランドール」。
これまたややこしすぎる曲なのですが、さすがまだ中1の柔軟なアタマで、先生が提示する新フレーズを つぎつぎ鵜呑みの勢いで覚えてくれて助かります。
大分終盤まで進んだので、あともうちょっと。
「ほら、さっき出てきたのとおんなじメロディーを弾くだけだよ!」
「ここは、さっきのメロディーが転調されてるだけだから!」
などと 簡単さを装って次々提示してくる先生のことばに、もうちょっとの間、だまされていてね・・・

二人でリズム打ち♪

2017年06月15日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小2):
先週から、保育園時代のお友だちのMちゃんがピアノに入ったので、Lちゃんがレッスンに来て最初の5分間くらいは、二人で一緒にできることを取り入れています。
二人で一緒にできること → 言い方を変えれば、二人じゃなきゃできないこと、です。
せっかくお友だち同士が同じ時間に顔を合わせるので、一人ではできないことを組み入れたいと思います。

先週もやった、音符カードを並べてカスタネットでリズムをたたくゲーム。
四分音符、八分音符、四分休符、二分音符 などのカードを あれこれ並べ変えることによって、どんなリズムが出現するか。
カードを並べて出来上がった意外なリズムを、まちがえないように集中してたたいたり、まちがえて大笑いしたり、二人一緒だとなかなかスリルに富んで楽しいです。
今日は先週より少ーしバージョンアップして、1小節ずつ交代にたたいたり、もっとむずかしく、一人一人違うリズムを同時にたたいたり、というのもやってみました。
アンサンブルの初歩ですね。
音楽をやるにあたって、「アンサンブル」というのはとっても大事なセンスです。
こうして小さいうちから、機会があったら簡単なアンサンブルを経験させてあげたいです。

さて、Mちゃんが帰ったあと、Lちゃんの宿題「『ダンスの相手』をアリベルティ・バスで できるだけ速く弾く」のをやってみました。
ずいぶん速く弾けるようになった!
たくさん練習したんだね!
それじゃ今日の宿題は、「この指いちばんめ」という歌に、やっぱりアリベルティ・バスでなるべく速く伴奏をつけて弾いてくること。
「うん、わかった」
Lちゃんはさっそく弾いてみます。
お迎えに来たママも、それを聞いてびっくりするぐらいの上達ぶり。
どんどんうまくなっちゃうね!

「ちょうちょ」弾いたよ!

2017年06月15日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小2):
ピアノに入門して、今日は2回目のレッスンです。
教室に入るなり
「ちょうちょ弾けるようになったよ!」と大きな声で言って、ファイルを譜面台に広げました。
付き添いのママが
「先週 嬉しくて、もう帰り道でファイルを開いて見ていて・・・」と教えてくれました。
顔中ニコニコしながら、元気いっぱいに「ちょうちょ」を弾いてくれたMちゃんですが、ママからびっくりのコメントが。
「『ちょうちょ』って、定番の曲だと思いますよね?!ですけど、今の子はこういうのを教わってないらしく、Mも『ちょうちょ』を知らなかったんですよ~」
へー、それはびっくりだ!
知らない曲なのに、Mちゃんこんなに上手に弾いてくれたんだね!
さすがだ。
しかも、「この音符、とばしてたよ」と先生が指さしたところを見て
「あっ、ほんとだ」と、次はちゃんと直して弾いてる。
音符をちゃんと見てる証拠だね。

Mちゃんはもう小学生で大きいし、よくできると思ったので、ト音記号のドレミファソ、の5つの音のほかに、ヘ音記号の、左手のソも学習範囲に入れました。
初めはメロディーしか書いてなかった「ちょうちょ」の楽譜に、左手のソの音も書き込んで、両手で弾く楽譜にしました。
みるみる「ピアノ演奏」らしい曲になっていきます。

終わり近く、同じく小2のLちゃんが来たので、今日も二人一緒に リズム遊びをしてみました。

どんどん いろんなことができるようになっていきます。
来週もまた、いっぱいやってみようね!

ロシア民謡から京都の風情へ♪

2017年06月15日 | レッスン日記(小中高生)
Y子さん(大人):
ロシア民謡「一週間」が宿題でした。
初めてのイ短調の曲なので、AmとE7、2種類のコードをつけて弾きます。
緊張していっしょうけんめい弾くと、どうしてもテンポがだんだん速くなってしまいます。
慌てずに、落ちついて・・・

コードの変わり目で AmとE7を手ぎわよく置き換えていきます。
大分コード伴奏になれてきたので、少しバージョンアップしてみます。
「伴奏リズムを、ブン、チャッ、チャッ、チャッ、というのに変えてみたらどうかな?」と提案してみました。
今、押さえていたコードの手の形をそのままに、ベース&リズム部分に振り分けて弾くリズムです。
「え~っ、難しいわ~ (>_<;)」と汗だくになりながらも、なんとか最初の方ができそうです。
「リズムは、コツをつかんだらアッという間にできるものだから、あんまり根を詰めて練習しないで大丈夫。コードを押さえるだけでも十分だから、時折り リズムパターンも試してみて」とアドバイスしました。

「一週間」リズム弾きはオプションとし、次に弾く曲の楽譜を渡しました。
それは「女ひとり」という曲です。
タイトル見るとなんか演歌みたいだけど、そうじゃありません。
かつてのJPOP(といっていいかわかんないけど)の大御所、いずみたくさんの作曲、そして作詞は ちょうど1年ぐらい前に亡くなった 永六輔さんの、しっとりしたすてきな歌なんですよー。

京都、大原、三千院・・・

と、京都の名所の名が次々出てくる、Y子さんみたいな大人の人なら知っている曲なのです。

「一週間」とはまた違った、しっとりとしたテイストをお楽しみに。


選帝侯ソナタ完成!

2017年06月14日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
バッハ平均律曲集、今日からは21番に入りました。
まずは「プレリュード」からです。
独りで予習してきたのを聴かせてもらいましたが、見開き2ページの曲の半分近くまで丁寧に弾いてあって、譜読みもちゃんとできています。
本当にバッハを弾くことに慣れてきたと思います。

そしてベートーヴェンの「選帝侯ソナタヘ短調」。
いよいよ第三楽章まで全部仕上がり、今日は全楽章・・・第一楽章・第二楽章・第三楽章を通して弾きました!
第一楽章に着手してからこれまで、ずいぶんの期間をかけているので、初めの方を忘れてしまってるのじゃないかと 少し不安でしたが、Hさんの特技は「暗譜」なのです!
ちゃんと 一番はじめから最後まで、全楽章堂々と弾きとおしました。
第一楽章は重々しく、第二楽章は優雅に、そして第三楽章は生き生きと。
すばらしい!
ついに合格です。

Hさん、来週は旅行のためレッスンをお休みするとのことで、
「新しい曲は その後のレッスンで決めてくださいませね」とのご希望です。
宿題から解放されて、楽しく旅行行ってきてください~ (^^)/~~~

「メリーさん」と「ロンドン橋」を書く

2017年06月13日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2):
先週「リズム聴音」をやってみて、付点四分音符+八分音符 のリズムをとらえるのが、ちょっと苦手かな、と思ったので、今日は そのリズムを使っている曲を書いてみることに。
「『メリーさんのひつじ』を書いてみて!」と言われてSちゃん、
「えっ、『メリーさんのひつじ』? えーと、♪メ~リさんのひつじー、♪メ~リさんのひつじー」と 口の中でブツブツ歌ってみながら、少しずつ音符を書き込んでいます。
今日のポイントは「メ~リさん」の部分のリズム。
この「付点四分音符+八分音符」の タ~ンタ というリズムは、いろんなところで出てくるので、パッと反応できるようになってもらいたい。
「『メリーさん』が書けたら、次は『ロンドン橋おちた』も書いて!」
「え~っ、『ロンドン橋』もですかぁ~」
「そう!このリズムを すぐ書けるようにしなきゃね。」
また、口の中でブツブツ歌い、音を探しながら書いているSちゃん、途中で音の高さが不安になると いそいでピアノのところへ走って鍵盤で確かめる。
「あっ、この音で合ってる」
ちょっと書いたら、またピアノへ。
「あっ、そうか、この音だ」
ピアノ使いすぎ~。
ちゃんと「エアピアノ」で音が探せるようにならなきゃ。
しかも書くのに時間かかりすぎ~。
こんなの10秒で書けなきゃ!
・・・と脅(おど)されて
「えーっ、それはムリです・・・」と焦ったSちゃんだけど。
せめて ト音記号&拍子記号&小節区切りぐらいは10秒以内に出来てておくれ。

もうすぐ丸2年 ♪

2017年06月13日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん ( 年長 ) :
「練習したよ!」と、今日も意気揚々、ピアノに向かいます。
もうずーっと、毎朝 保育園に行く前に、ママと練習することが習慣になっているとのことです。
それが続けられるCちゃんも偉いし、毎朝Cちゃんを起こして ( たぶん ) 練習へ導いてくれているママには頭が下がります〜 <(_ _)>
それに、Cちゃんのママのすごいところはね、決してよくばって先へ先へと進めたり、レッスン以上のことを先回りして教えたりしていないことです。 もしそうなると、子どもは混乱してしまうものですが、Cちゃんのママはそうじゃなく あくまで「復習」の形で、レッスンでマルのついた曲をもっと上手にして、花マルつけてもらおうね、というスタンスのようで、賢明だなあと感心します。
年少のお子さんへのお家でのフォローとして、とってもいい距離で接して下さっていて感謝です。
今日は「ママと練習した!」という、自信アリの曲をいくつか弾いた後、先生は試しに「これ弾いてみてよ」とイジワルく ( ? ) 、初見のページを開いてみました。
はたしてCちゃんは、ママがいなくても、1人で知らない曲に立ち向かうことができるでしょうか?
「えー、これ練習してないよ」
Cちゃん、一応はシブりながらも、さっさっと2曲続けて、新曲を弾きました。
よしっ、Cちゃんの実力は本物だ!
読譜力も演奏力も立派に身についています。
今月で ピアノを始めて丸2年になるCちゃん。
ずいぶん成長しました。

ソナチネ弾きます♪

2017年06月13日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん ( 小4 ) :
「アラベスク」が上手に弾けて、しかも大好きなタイプらしい。
そこで先生が「それで考えたんだけど」と 彼女に提案した曲。
それは、クーラウ作曲の「ソナチネ6番」です。
明るく元気な曲調、弾むようなリズムと駆けめぐる音階。
ソナチネなんてすごいね!
超ハードル高すぎなんじゃない?
などと思われるかもしれませんが、大丈夫。
「ソナチネ」は、純粋に「ピアノで弾く」ために作られた曲なので、ピアノの鍵盤で弾きやすく、しかも最大限に弾き映えがするようにできてるのです。
ただ、ソナチネアルバムの曲は皆 19世紀のヨーロッパの音楽。
現代の日本の子どもには堅苦しくてとっつきにくい、知ってる歌じゃないからわからない、ということがネックなんですよね。
でも!
今回のHちゃんは、絶対好きになってくれる、と思って、先週 このソナチネの冒頭だけ ちょっと伝授してみたんです。
読みは当たり、Hちゃんはたちまち夢中になって「もう覚えた!」と喜んでいました。
今日は ピアノの前に座るのももどかしく 先週教えた部分を両手で再現してくれました。
「すごいね!覚えてたんだ⁈」
「うん、あたしね、もう この弾き方、常識になってるから!」
Hちゃんは自信にあふれた顔で言いました。
常識になってる… もうすっかり暗譜して、考えたり迷ったりしないで弾ける状態になってる、っていうニュアンスだよね?
すごくぴったり。いい表現だ!
私もこれから、完全に暗譜できたときは 言ってみようと思います♪
「常識になってる」って!

今日はHちゃんに、ちゃんと ソナチネの楽譜をあげました。
いよいよソナチネのレッスンの始まりです。

譜めくりのタイミング

2017年06月13日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小4):
今日は雨。
S子ちゃんが傘をさしてやってきました。
なぜか、火曜日に雨が降ることが多く、とりわけS子ちゃんは 3月のヒバリ教室入門日がいきなり雨。
それから毎週、火曜日というと雨になり・・・
ほんとに気の毒、と思ってたもんです。

それから3カ月、今日も雨だ。
「また雨だね~」と言うと、S子ちゃんは
「うん、梅雨になったから」と答えました。
文句ひとつ言わず素直に人生を受け止めているこの姿勢。
尊敬しました。

さて、今日は「魔女の宅急便」の「仕事始め」という曲を仕上げました。
1週間、おうちでいっしょうけんめい練習してきたんだなあ、ということがよくわかる演奏です。
ほとんど暗譜もできています。
ただ、Aメロの終わりからBメロにつながる部分だけが、ちょっと変わった音づかいになっていて、しかも右手と左手が入り組んでいて難しい。
おまけに、その部分でちょうどページが変わるので、ページをめくらなければなりません。
レッスンのときは先生がめくってあげられるけど、普段は自分で譜めくりしながら弾かなきゃだし、それに慣れなきゃね。
でも、弾きながらの譜めくりって意外に難しいです。
ページをめくる前後で曲が止まってしまうし、なかなか元のペースがとりもどせないし。

そこで、先生は言いました。
「最初のページの終わりの方、めくる所より少し前の、ほらここ、左手だけで弾くところがあるでしょ。ここで、空いてる右手で もうめくっちゃうの。すると少しだけ、楽譜見れない所ができちゃうけど、そこは暗譜で弾いて。そして、めくっておいた部分に来たら また見て弾けばいいよ」
そして、S子ちゃんは何度か譜めくりの練習をしてから 曲を通して弾いてみました。
譜めくりのタイミングを練習しておいたので、曲が途切れることなく きれいに弾けました。
譜めくりが、サッと手際よくできると、超ベテランピアニストみたいで かっこいいよ!
譜めくりも、演奏のうち!

大人のあなたにハノンを♪

2017年06月13日 | 音楽のツボ
K子さん(大人):
「ハノンの練習が楽しいの♪」
というK子さん、普段も自分でどんどんハノンを弾いているそうです。

「ハノン」は、フィンガートレーニングのための教則本です。
そのコンセプトは、5本の指を均等に鍛え、しかも柔軟に、強靭(きょうじん)に、すばやく動けるように、と盛りだくさん。
ヒバリが子どもの頃は、小学校低学年の頃から ずーっとやらされているハノンがつまらなくて、ちっとも熱心に練習していませんでした。
それなのにK子さんは、「ハノンが楽しい」と言うのです。
怠け者だった 子ども時代のヒバリから見たら、とても信じられない優等性!

ハノンが大嫌いだった私ですが、大人になった今、つれづれなるままにハノンを手に取り、行き当たりばったりにパッと開いたページを弾いてみたら。
へー、別にヤじゃないじゃん。
むしろ、淡々と機械的に&自動的に進む音列に触れているのが いつの間にか心地よい習い性を誘い、1曲弾いたら次のページ、さらに次のページと、延々と弾いている自分に気づくのでありました。

なんかハノンって、意外と大人には合うのかも。
厄介ごとや煩雑(はんざつ)な日常に負われている大人のアタマに ハノンのゆるい譜面の刺激はちょうどよく、また、ピアノの広い範囲を網羅する指の運動がほどよいスポーツ感と爽快感を与えてくれる。
子どもの小さな手にはキツいし 弊害の危険さえないとはいえないハノンだけど、あなたが大人で、ある程度ピアノに慣れてきた人なら、なーんも考えずにひたすらハノンに身を任せてみるのも よいリフレッシュになるかもしれませんです。
うまく使えば、指のパフォーマンスも向上し、やわらかく・よく回る指になってきます。
一度お試しあれ。

けれど、ハノンは使い方を間違えると、手や体を傷めたりとかのリスクもあるので、気をつけて。
弾こうかなー、と思うときは、先生に言って指導してもらいましょうね。

出来栄えは何点?

2017年06月12日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
「星に願いを」、今日は仕上げの約束だったけど、期待したほど上手に弾けていません。
「あれー?あんまり上手じゃないね」
1度弾いて、先生のきびしい指摘。
「練習した?」
Aちゃん「うん・・・」という返事ですが。
「何回練習したの?」
「今、来る前に2回・・・それと、何日か前に1回」
「それじゃダメだよ。先週、音符も読んで、ちゃんとできるようになってたのに、それを忘れないうちに すぐ練習しなきゃ。せっかく習ったのをほうっておいたら、習ったこと、みんな忘れちゃうでしょ。また音符も読み直しになっちゃうし、練習がムダになっちゃうんだよ」

とにかく、もう一度思い出して弾いてごらんよ、と言って弾いてもらいましたが、先週読んだ音符も、確認した指番号もほとんど忘れてしまっているので、先週のレッスン前と同じようだ状態です。
「今日は『仕上げ』って書いてあるのにね?」
先生は、Aちゃんの楽譜に書いてある「6/5 来週しあげ」という文字を指さして言いました。
「これじゃあ合格はできないんじゃない? 合格って、大体何点ぐらい取ったら『合格』って言えるのかな?100点ちゅう・・・」
先生は、逆にAちゃんに聞いてみました。
するとAちゃんの意見は
「うーん・・・90点ぐらい・・・」とのことです。
「90点・・・それじゃ、相当上手に弾けなきゃだよね・・じゃ今弾いたのは、何点ぐらいだったと思う?」
「んー・・・50点ぐらい・・・」
「50点かあ・・・それじゃあ合格はムリだね?」
「うん・・・」
と言いながらも、Aちゃんは合格したい気持ちはあるようで、すぐにもダメなところを弾き直したい様子が見て取れます。
「じゃあね、今から10分ぐらい、一人で練習してごらんよ。先生はなるべく聞こえないってことにしてるから」
そうしてピアノのそばを離れ、Aちゃんは一人で練習しました。
とはいえ、1週間分の練習を補うまでには至らず、「仕上げ」は来週へと持ち越されました。

不名誉な「星に願いを」の後はバーナムでがんばり、Aちゃんは元気に帰ることができたのでよかったです。
来週、自分で決めた「90点」をクリアできていることに期待をかけて。