Cちゃん(年長):
「きょう、ガラガラ声になっちゃった」と、見事なハスキーボイスでやってきました。
「保育園でいっぱい歌ったから!」と言うんですが、鼻水も出てチーン!とかんでるし・・・
風邪引きはじめてるんじゃなきゃいいけど。
念のためにお茶を飲ませ、アメを口に入れてのレッスンとなりました。
いつもながらよく練習しています。
「よいこのピアノ」の中から、両手の練習曲をいくつか弾いて、譜読み・タッチとも安定して実力がついてきているなあと思いました。
「あっ、これもやってきたよ」
と出したのは、先週あげた「ダンスのあいて」の楽譜。
先週はカスタネットや、即興でのリズムセッションを中心に楽しんだのでしたが、今日は見ちがえるようにきちんと、メロディーにコードをつけて弾いています。
もうこのくらいのリズムはスラスラだね。
「じゃあ、今日はこれをあげるよ」
先生が出したのは、「このゆび いちばんめ」という歌の楽譜。
メロディーに歌詞も書いてあるので、Cちゃんはさっそく
「このゆび、いちばんめ、いちばんめのこびとさん・・・」と読み始めています。
実はこの歌詞もタイトルも、Cちゃんのために先生が翻訳したもの。
元の曲は This Old Man という、イギリスのマザー・グースの歌です。
This old man, he played one
He played knick-knack on my thumb
With a knick-knack paddywhack,
Give your dog a bone
This old man came rolling home
子どものための数え歌で、ナンセンスな歌詞は韻(いん)を踏むことを目的に作られてるようなもので、あんまり意味はないんです。
それでも その雰囲気と、ナンセンスな言葉遊びを楽しめるようにと考えて詞をつくってみました。
このゆび いちばんめ いちばんめのこびとさん
ほら ピッカ ピッカ ギガギガグー
おうちへバイバイバイ
と 親指から順に指を折りながら歌っていきます。
途中の With a knick-knack paddywhack, Give your dog a bone は 特に深い意味はなく、響きを楽しむところなので、その発音に似た響きの、意味不明の言葉をつけてみました。
先生が指を折りながら、1番から順に歌っていくと、Cちゃんもすぐに歌をおぼえ、特に「ピッカ、ピッカ、ギガギガグー」のところを大喜びで歌っています。
よーし、食いついた!
何度も歌えば、曲も覚えます。
メロディーを弾きたそうにしたので、ソよりひとつ上の「ラ」まで使うことと、ポジションの移動の方法を教え、Cちゃんのやわらかな指は すぐにメロディーを弾くことができました。
来週はコードをつけて弾いてくれると思います!