HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

来週は出来上がりそう♪

2017年06月10日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(中1):
コード奏「勝手にシンドバッド」と「シンシア」です。

「シンドバッド」の方、中間部がなかなか難しいので、少しずつ区切りながら 中間部のみ練習しました。
何度か一緒に練習して、拍に合わせることができるようになってきました。
こういう「歌モノ」を楽器で弾くときには、楽譜の譜割りにあまりこだわっていると動けなくなります。
楽譜は 歌詞に合わせて細かく譜割りを書き込んでいることがあるので、インスト演奏のときは それにこだわらず、大きなリズムでとらえるのがコツなのです。
といって、12歳のNちゃんに「譜面は無視して適当に当てはめて弾く」のはムリというもの。
まだ子どもなのですから、いちおう譜面を守り、それから先生に「端折り方法」を支持してもらうくらいでちょうどいいです。
「シンドバッド」、来週はできあがりそうだね。

吉田拓郎さんの「シンシア」は、Nちゃんの好きなアーティストさんの 好きなテイストの曲だから、すぐにまとまります。
ゆったりしたシャッフルワルツにしたので、付点のリズムが甘くならないように気をつけて、これも来週、しあげてくることになりました。

リズム聴音♪

2017年06月10日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2):
「リズム聴音」をやってみました。
メロディーはなく、一つの音だけをピアノで鳴らすので、とりあえずリズムだけを書き取る練習です。

初めてなので、まずは四分音符と八分音符の混ざったリズムで。

タン、タン、タタタン、
タンタタ、タンタタ、とかいう感じです。

エンピツを握りしめたSちゃん、先生の弾くピアノに真剣に集中する。
左手で拍を取り、口の中で、今聴いたリズムを ブツブツ反芻(はんすう)しながら。

「テッ、テッ、テケテッ、
 テッテケ、 テッテケ・・・」

なんかお囃子か猿回し風でおもしろい。(^O^)

四分音符と八分音符は書き取ることができたんだけど、最後に 付点四分音符+8分音符のリズムを弾いてみたら、これは苦戦・・・
最初を二分音符にしてしまったので、どうしても4拍子に収まらず、拍が余ってしまう。
このリズム、「メーリさんのヒツジ!」とか「ローンド橋、落ちた!」とかで充分経験してる(しかも小さいときに)はずなんだけどね。

よーし、来週は、もっといっぱい付点音符を入れてやろっと。



情熱大陸・小刻みに覚えていこう

2017年06月09日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中2):
「情熱大陸」の曲を、少しずつ練習始めています。

先週は スローテンポのイントロ部分 → リズムバンプ → Aメロのメロディー までをレッスンしていました。
今日は、Aメロの部分に伴奏をつけていきます。
楽譜は先生の手書き・・・細かいし、見にくいと思うんですが、先生の「お手本」を頼りにしながら楽譜と照らし合わせて弾いていきます。

「情熱大陸」は、16ビートのラテン系のノリで、シンコペーションやイレギュラーリズム続出です。
特に、このAメロの部分は シンコペーションのみで成り立ってる、といっても過言ではありません。
楽譜だけ見てリズムを読み取るのは至難の業だと思うんですが、1小節ずつゆっくり楽譜を見て、先生のお手本をよく見て、少しずつ合わせていきます。
Mちゃん、なかなかいいノリで、1小節ずつ確実に、リズムや和音を把握していってます。
手も大きく広がるようになってる。
いつの間にこんなに弾けるようになってた?!
このリズム、人によっては相当難しいと思うんだけど、Mちゃんは今日のレッスンだけで習得できたようで、すばらしいと思います。
この分なら、あまり時間かからないうちに、曲の最後までいけるかもしれないね。

もう1曲、連弾曲の「ファランドール」も始めています。
Mちゃんはファースト・ピアノ、主にメロディーを弾く役です。
「ファランドール」は、急速な16分音符の細かいパッセージが目まぐるしく駆け回るクライマックスが圧巻(の予定)。
指のよく回るMちゃんにうってつけの役どころだと思います。
こちらも少しずつマスターして、がんばってもらいたいです。

アリベルティ・バス 速く弾こう!

2017年06月08日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小2):
いつも通りレッスンに来たら、保育園時代のお友だちのMちゃんがいてびっくり。
一緒に 音符カードを見ながらリズム打ちをやって、いきなり盛り上がりました。
いままでずっと一人のレッスンだったけど、お友だちと顔を合わせることができるのはとってもいいですね。
これからは毎週会うことができるので、楽しみです。

さて、バーナムも順調に進み、テキストの曲は「おもちゃのチャチャチャ」でした。
Lちゃんはこの歌を知らないというので、Aメロは先生が弾いて、Lちゃんは サビの「おもちゃのチャチャチャ、おもちゃのチャチャチャ、チャチャチャ おもちゃのチャチャチャ!」のところを弾こう、ということにしました。
あけ指、ポジションの移動、臨時記号、などが この短い数小節の中にも入ってきますが、がんばって上手にできました。

もう1曲、先週あげた「ダンスの相手」に伴奏をつけて弾こう、という宿題。
やってきましたよ~♪
CとG7の2種類のコードを ドソミソ、シソファソ、というアリベルティ・バスの伴奏形で合わせ、できるだけ速く弾いて!という課題でしたが、Lちゃんたくさん練習したようで、とっても速く弾けています。
「じゃあ、最初の1コーラスはコードをジャーン・・・と押さえながら、ゆーっくり弾いて。そして2コーラス目からは、ドソミソ、の伴奏に変えて、だんだん、だんだん、速くしていこう!」
こうやって弾くと、スリル満点ですよ!
来週もまた、もっと速く弾いてみようね。(^^♪

新しいメンバー Mちゃん(小2)

2017年06月08日 | レッスン日記(小中高生)
今日から、ヒバリ教室に新しいメンバーが入りました。
Mちゃん(小2)です。
で、Mちゃんは 中1のMちゃんの妹なんです(ややこしいけど)

赤ちゃんのころから ママに抱っこされてお姉ちゃんのレッスンについて来たり、発表会の「ファミリー合奏」にタンバリンを持って参加したりしていました。
今日、ついにMちゃん正式に、ピアノの生徒になりました!
Mちゃん、待ってたよ。

約束の時間に、Mちゃん、期待ではちきれそうになってやってきました。
「こういうのが弾けるよ!」
と、ピアノに向かって「聖者の行進」を弾いてくれました。
左手の伴奏もちゃんとついています!
そればかりか、学校でやったんだと思うけど、メロディー以外の かけ合いやハーモニーのパートも、つぎつぎ弾いています。
こんなに弾けるんだもん、ピアノ始めたら、すぐ上手になるね。

実はMちゃんは、同じ小2のLちゃんと保育園の時のお友だちだそうです。
もう少ししたら、Lちゃんが来る。
そうしたら、「ばあっ」て驚かそうよ。
・・・などと言っていたら、 ♪ピンポ~ン とチャイム。
「ほら来たっ」
レッスン室に入ってきたLちゃんは、ニコニコ顔のMちゃんを見て
「えーっ」とびっくり。
MちゃんもLちゃんも、とっても嬉しそうです。

せっかく一緒になったので、二人一緒に カスタネットをつけて、音符カードのリズム打ちをやりました。
四分音符、八分音符、四分休符、それに二分音符のカードを あれこれ入れ換えて並べながら、リズムを打っていきます。

Mちゃんのレッスン初日、Lちゃんといっしょにできたし、とっても楽しく盛り上がりました。
来週からのレッスンも楽しみだね!

ショパン ワルツ64-2 空白部分、滞空時間をたっぷり♪

2017年06月08日 | ヒバリ先生のワンポイント・アドバイス

Sさん(大人):
「大好きな曲」という ショパンの「嬰ハ短調のワルツNo.7」です。
印象的な冒頭、いきなり切なく湧き上がるようなフレーズの後、対照的に小刻みなフレーズが現われます。
「タラッ、タラ~、タラッ、タラ~」
という、16分休符を挟んだメロディーなのですが、前回のレッスンの時 この休符が充分とれていなくて、音が詰まった感じになっていたので、休符をたっぷりとりましょう、とアドバイスしていました。

今日弾いてもらったら、Sさんがとっても気をつけて、休符がしっかりとって弾いているのがわかりました!
よくなりましたね!
「お休み、ちゃんととれてますね。急いで次の音を弾かないようにって、すごいガマンしました?」
「大分ガマンしました(^^;」とのこと、お疲れさまです。
ガマンの甲斐あって、ふんわりしたフレーズができましたね。

Sさんのお話では、昔テレビで ピアニストのバレンボイムさんが公開レッスンをやっていて、その時 生徒さんが何度も「Silence! silence!」と言われていたそうです。
「それが、今教えてもらっている『間』のことかなと思いつきました」とのこと。

そう、「間」って大事なんですよね。
楽譜で言うと「休符」になるんですが、どうかするとみんな、音符のところは気をつけて弾くけど、休符は「音がないんだから」と おろそかになりがちです。
しかし、休符のとり方如何(いかん)で、演奏がすてきになったり なんだかしまりがなくなったりするのです。
絵画 とくに日本画、それとか書道の大きな額などを思い浮かべてみましょう。
墨で書かれた 黒々とした部分の間にある、白い空間。
これが充分に生かされていないと、伸びやかさやダイナミックさが死んでしまいます。
空白部分がたっぷりあってこそ、黒い墨の部分が引き立つのです。
この「空白部分」が、音楽でいえば「休符」に当たります。

また、バレエやフィギュアスケート、体操競技などでは、ジャンプしたときの「滞空時間」をいかに長くとるか(または長いと感じさせるか)、というのが 演技を大きく見せ 引き立てるコツなのです。

ピアノでも、ぜひ「空間を生かし」、「滞空時間を長く」して、演奏の出来栄えを1ランクアップしましょう! d(^^♪

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このゆび いちばんめ♪

2017年06月06日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年長):
「きょう、ガラガラ声になっちゃった」と、見事なハスキーボイスでやってきました。
「保育園でいっぱい歌ったから!」と言うんですが、鼻水も出てチーン!とかんでるし・・・
風邪引きはじめてるんじゃなきゃいいけど。
念のためにお茶を飲ませ、アメを口に入れてのレッスンとなりました。

いつもながらよく練習しています。
「よいこのピアノ」の中から、両手の練習曲をいくつか弾いて、譜読み・タッチとも安定して実力がついてきているなあと思いました。
「あっ、これもやってきたよ」
と出したのは、先週あげた「ダンスのあいて」の楽譜。
先週はカスタネットや、即興でのリズムセッションを中心に楽しんだのでしたが、今日は見ちがえるようにきちんと、メロディーにコードをつけて弾いています。
もうこのくらいのリズムはスラスラだね。

「じゃあ、今日はこれをあげるよ」
先生が出したのは、「このゆび いちばんめ」という歌の楽譜。
メロディーに歌詞も書いてあるので、Cちゃんはさっそく
「このゆび、いちばんめ、いちばんめのこびとさん・・・」と読み始めています。
実はこの歌詞もタイトルも、Cちゃんのために先生が翻訳したもの。
元の曲は This Old Man という、イギリスのマザー・グースの歌です。

This old man, he played one
He played knick-knack on my thumb
With a knick-knack paddywhack,
Give your dog a bone
This old man came rolling home

子どものための数え歌で、ナンセンスな歌詞は韻(いん)を踏むことを目的に作られてるようなもので、あんまり意味はないんです。
それでも その雰囲気と、ナンセンスな言葉遊びを楽しめるようにと考えて詞をつくってみました。

このゆび いちばんめ いちばんめのこびとさん
ほら ピッカ ピッカ ギガギガグー
おうちへバイバイバイ

        

と 親指から順に指を折りながら歌っていきます。
途中の With a knick-knack paddywhack, Give your dog a bone は 特に深い意味はなく、響きを楽しむところなので、その発音に似た響きの、意味不明の言葉をつけてみました。

先生が指を折りながら、1番から順に歌っていくと、Cちゃんもすぐに歌をおぼえ、特に「ピッカ、ピッカ、ギガギガグー」のところを大喜びで歌っています。
よーし、食いついた!
何度も歌えば、曲も覚えます。
メロディーを弾きたそうにしたので、ソよりひとつ上の「ラ」まで使うことと、ポジションの移動の方法を教え、Cちゃんのやわらかな指は すぐにメロディーを弾くことができました。
来週はコードをつけて弾いてくれると思います!

アラベスク完成!

2017年06月06日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小4):
ブルクミュラーの「アラベスク」。
先週は運動会疲れなどがあって 練習までエネルギーが届かなかったようですが、運動会も終わった今日は
「ほらっ」と、しっかりクリアファイルに入れて頑丈にした「アラベスク」の楽譜を、譜面台に置きました。
よしっ、やる気満々が戻ったぞ。

今日は「暗譜」の約束でした。
「もう見ないで弾けるでしょ?」と聞くと
「うーん、ほとんど見ないんだけど・・・置くと安心だから」と言って、譜面台に楽譜を置いて弾くことに。

ジャン! ジャン! ジャン! ジャン!
ラシドシラ! ラシドレミ!
おおっ、いい調子だ。

中ほど、左手がメロディーになる部分がきました。
「あのね、ママが、慌てて間違えるより、ゆっくりていねいに弾いた方がいいって」
「そうだね、落ち着いてしっかり弾いてね」

ソ♯ラシラソ♯! ラシドレミ!
「あっ、普通に弾けた!」とHちゃん。
「弾けるじゃん。大丈夫だよ!」と先生。 すごいぞ、うまくなったね。

そしてフィニッシュ。
だんだん高い音に上がっていって・・・一気に低い音でミレドシラ!
そして 左手ジャンプ右手ジャンプ! 
最後のキメ和音いくよ!
ペダルも一緒に力いっぱい、 
ジャーン!

・・・と、真ん中の「ソステヌートペダル」を踏んでしまった・・・(一一;)
残念~~~  チーン・・・

一気に脱力したけど、気を取り直して再度挑戦。
今度はバッチリ上手に弾けました。

「あのね、Hちゃんさ、こういうの上手じゃない?好きでしょ?」
「うん、好き!」
「それで考えたんだけどさ」
「発表会で弾く?」
「そーりゃ甘いでしょ。もう出来上がっちゃった曲弾くなんて」
「そうか。はは・・・」

先生の提案というのは?
つづきはまた来週~ (@^^)/~~~

伴奏は和音でつかんでみて♪ -魔女の宅急便-

2017年06月06日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小4):
「魔女の宅急便」の中の曲「仕事はじめ」です。
先週、Aメロの左手をレッスンし、うまく弾ける見通しが立って帰ったはずなのに、今日弾いてみたら、なんだかつっかえてばっかりでうまくいきません。
先生はひと目見て、原因はわかったんですが、ご本人はさぞかし「アレ・・・?」となってるだろうなあ。
先週はまちがえずに弾けたのに、今日はどうしてつっかえるんだろう・・・

S子ちゃんが弾き終わったので、その「原因」を伝えました。
「この間、1小節分の音を全部一度につかんで、手の形と指番号を決めたじゃない?そのことを忘れちゃったから、弾きにくくなっちゃったんだよ」
言われて、S子ちゃんも思い出したようです。
「あっ、そうだった」
1小節目に使われている左手の音は、ソとドとミでした。
だから、ソドミ(つまりCの和音の第二転回形)に手を置いて、そのフォームのままで分散和音の伴奏を弾けば、手品のように簡単に伴奏が弾ける、というしかけになっていたのです。
それを説明し、S子ちゃんも納得して帰った、はずなんだけど、1週間、一人で練習している間に、これまでのピアノ歴の中で「ドの音は5の指」で弾いてきた習慣がいつの間にか戻ってしまったようです。
そのため、とたんに分散和音が命中しなくなってしまったのでした。

「1小節分の指の形」をもう一度思い出して設定し直し、伴奏がもとどおりに弾けるようになりました。
ホッ(;^O^)=3
それじゃあ、残しておいたBメロをやろうじゃないか。
S子ちゃんは「え~・・・難しそう・・・」とシブッていましたが、さっきのAメロと同じように 1小節分の音をつかんでみると、伴奏の流れがシンプルな形に整理されてきます。
Bメロの伴奏は♯とかついてるし、パターンもちがうんだけど、こうして整理してみれば、ちょっとわかりやすくなってきます。
和音をつかみ、そのあと先生のお手本を聴いて、S子ちゃんも流れがつかめてきたようです。

こうして、めでたく2回目のレッスンで、「仕事はじめ」を両手で最後まで弾くことができました。
来週は仕上げだね!

「星に願いを」全部両手で弾けた!

2017年06月05日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
先週は ちょうど月曜日が運動会の代休になり、お出かけをプランしたということでお休みでした。
2週間ぶりに顔を見ると、「久しぶりだね~」という感じがします。
運動会が済んで、コンガリ日焼けして。
運動会、お天気でよかったねー。

この地域の小・中学校は、5月末~6月初めにかけて 順ぐりに運動会を行うことになっているので、ヒバリ教室でも、先月の終わりからずっと、土・日は必ず誰かの運動会の日に当たっていました。
Nちゃんたちが行ってる中学の運動会が無事済んで、この地域の運動会は一段落かな。
梅雨目前のこの時期にもかかわらず、うちの教室ではだれも運動会が雨天延期にならないで、みんなが予定通り運動会を行うことができました。
ほんとによかったです。

今日のAちゃんの課題曲は「星に願いを」。
Aメロ=両手、他はメロディーだけ、というスタイルで弾いてくれました。
見たところ今日は けっこう集中してる感じがあったので、試しに
「ねえ、次のところはどう?」
と、手つかずだったBメロの楽譜を指さしてみました。
するとAちゃんは、ためらわず両手奏のまま、ゆっくりとBメロを弾き始めています。
すごいすごい!その調子だ。
このBメロのところが、「星に願いを」のヤマ場。
ここを乗り切れば、また安心なAメロがもどってくるのです。
Aちゃん、無事に臨時記号も見落とさず、指番号も守って、Bメロを両手で弾き切ることができました。
そうなったら、あとは緩やかなAメロでしめくくるだけです。
普段、初見の楽譜や難しそうと思う曲などに対して気後れすることが多いAちゃんですが、今日は臆病にならず前向きに取り組んで、立派でした。

ひととおり最後まで全部両手で弾けたので、先生は言いました。
「ねえ、右手も左手も、1オクターブ高い音で弾いてみて!そしてペダルも使ってみようよ。どうなるかな?」
Aちゃんが言われたとおりに弾くと、キラキラと澄んだ音に ペダル効果でうっとりするような響きも加わり、さっき譜面通りに弾いたときよりも いっそう「星に願いを」って感じが出てきました。
「素敵だったね! じゃ、来週は、今日やった左手も全部一緒に弾いて、仕上げってことにしようね」

Aちゃんが、この「星に願いを」に愛着をもって、何度も弾いてくれるといいんだけどな・・・
来週に期待!


ポップスは 歌を覚えるのが早道。

2017年06月05日 | いろんな歌・いろんな曲
Nちゃん(中1):
運動会の振り替え休日で、今日レッスンに来ました。
アレンジ曲は「勝手にシンドバッド」。
Aメロとサビの部分は調子よくいくんですが、やはり中間部のところがゴチャゴチャややこしくて、譜面を読むのも苦労するようです。
そもそも、こういう曲は、まず歌、そしてオリジナルミュージシャンの演奏があって、市販されてる楽譜というのは それを聞き取って採譜したものです。
ピアノとかの器楽用の楽譜じゃないし、書いてある譜割りも微妙なもんなんです。
歌を知っていればこそ、その微妙な譜面を手掛かりに弾ける、というようなものなので、歌を知らないと感じをつかむのも難しいです。
なので、まずはYOUTUBEなどで演奏をよく聴いて、歌を覚えよう、ということにしました。
ピアノで弾くことにこだわらず、何度も演奏を聴いて まず「歌えるように」。
この難解なリズムを、自然に歌えるまでになれば、弾くのも簡単だからね。

もう1曲は、Nちゃんの好きな吉田拓郎さんの「シンシア」という曲です。
こちらは「シンドバッド」と違って ゆったり、まったりした3拍子の歌です。
もともとギターでバッキングしながら歌う曲だから、それをピアノでどう弾くか。
2種類ほどバッキングパターンを試して、その結果、ゆったりとコードの和音を1拍半ずつ入れていく、シャッフル系3拍子の伴奏にしました。
来週、それを練習してきてね、というのが宿題です。

曲のイメージは人それぞれ

2017年06月04日 | 音楽のツボ
さっきの「題名のない音楽会」の記事で、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」に対するイメージが人それぞれ、ということを書いたのですが、そういえば 日々のレッスンの中でも、「イメージの違い」が人それぞれでおもしろいなあ、と感じることがたびたびあります。

一番最近では、日記にも書きましたが、ベートーヴェンの「月光」第一楽章。
ベートーヴェンの時代の詩人レルシュタープは「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と思い、ベートーヴェンの弟子で「チェルニー練習曲」を作ったチェルニーさんは「夜景、遥か彼方から魂の悲しげな声が聞こえる」と言い、後に音楽雑誌に物語を載せたヨーロッパの編集者は「月夜に盲目の少女が弾いていたピアノに心を動かされてベートーヴェンが『月光』を作った」と感じました。
また、ヒバリ教室の生徒のTさんは ベートーヴェンの苦悩の生涯を連想し、そのTさんの熱演を聴いたヒバリは 明治時代の小説「金色夜叉」を連想してしまいました。

いろいろですね・・・

もう一つ。
ショパンの「ワルツNo.7 嬰ハ短調」。
ヒバリはこの曲に対し
Aメロ・・・初めて大きなバレエスタジオ(スケートリンクでもいいんだけど)に踏み入れた少女(推定年齢16歳)が、オズオズとフロア(リンク)の隅で踊り始める
Bメロ・・・バレエ(スケート)の上手な青年が手を取ってエスコートしてくれたので、それに勇気を得た少女は 彼にリードされながら夢中で踊り(滑り)始める。
Cメロ・・・二人の優雅なパ・ド・トゥ。
Dメロ以降・・・もう一人でも自信をもって踊れる(滑れる)少女。

って感じを持っていたんですが、以前、生徒のNさん(女性・大人)がこの曲をやったときに、
Aメロ・・・老いた現在
Cメロ・・・若いころの思い出

を感じます、と言ってびっくりしたことがあります。
当時Nさん自身は、全然「老いた」年齢じゃない美人の奥さまだったので、シブい感覚によけいびっくり。

また、こんな意見も。

Bメロ・・・「スゴく元気な爺さんが、健康のためとデパートの階段を駆け足で下りて上っているのかな、とも思ってしまいますね」
w(^O^)w w(^O^)w w(^O^)w

この曲をBGMにして、動画を作ったらどんなのができるんだろう。
最後の「元気な爺さん」バージョンは、チャップリンの無声映画か、アニメで「小さいおじさん」を主人公にしたらいいかも。
みんなも、想像力を働かせて、ビジュアルをイメージしてみてください。

さて、あなたのイメージは、どんなのですか?

題名のない音楽会・カンタービレの音楽会

2017年06月04日 | TV・映画・ステージなど
「のだめカンタービレ」が一世を風靡したのは、もう大分前の話ですが。
「カンタービレ」は音楽用語で「歌うように」という表情記号です。
本日は「カンタービレ」な曲の数々が演奏されました。

ミュージカル「キャッツ」から「メモリー」、シューベルトの歌曲「ます」、そしてラフマニノフの「ヴォカリーズ」。
どれもオリジナルからの編曲で、それぞれ曲のイメージが生かされて素敵でした。

ヒバリは個人的に「ヴォカリーズ」が大好きなんですが、本日の「チェロ+ピアノ」という編成は特に好きです。
胸キュンなメロディーをチェロの音色で聴いていると、息が止まりそうなほど切ないです・・・
ちなみに、演奏したチェリストの横坂源さんが この曲から感じているイメージは
「運命に逆らいながらも 最後は飲まれてしまうような、悲劇的な結末の曲に感じます」ということだそうです。

私はこの曲に「悲劇」は感じたことがないので、これにはびっくりでした。
切ない・・・という意味では、とことん切ないんですが。
やはり曲のイメージは、人それぞれなんだなあ・・・と思いました。

あなたはどうですか。

千年先でも心は通じる

2017年06月03日 | 音楽のツボ
1週間ほど前の日記で ベートーヴェンのことに触れたときに、
「私たちは、ベートーヴェンやその他多くの 今は亡き作曲家たちとも、彼らの作品を通して心を通わせることができる」といったような内容を書きました。
「月光・第一楽章」のイメージとベートーヴェン

今、私は21世紀に生きていますが、200年くらい昔にベートーヴェンが作った曲を コンサートなどで聴いたり、自分で楽譜を見て演奏したりしたとき、遠い昔のベートーヴェンと ダイレクトに魂の琴線が響き合った!と思うことが、たびたびあります。
そこには何百年の隔たりも距離もなく、まさに時空を超えて「共鳴」または「共感」する、といった表現が近いかもしれません。
演奏を聴いていて、それから自分で弾いていて、「そうだ、そうだよね?!」と感じる瞬間。
その感情は「よろこび」とか「悲しみ」とか「幸せ」などと、一口には言えないような不思議なものなんだけど、今この時、作曲者とテレパシーでつながっているような心強さみたいなものを感じます。

ベートーヴェンに限らず、その他バッハやモーツァルト、ショパンなど 遠い昔に生きた音楽家たち。
それとか、現在 自分と同じ時代に生きていても、遠い外国の、会うこともないであろうミュージシャンたち。
そういう音楽家たちと、彼らの作品を通じて「魂の共鳴」を感じるのは、不思議で幸せなことだなー。。。

などと思っていたら、新聞の「本日の運勢」欄、私の誕生月のところに書かれていた言葉が。

千年先でも千里隔たっていても心は通じる

まさに。

情熱大陸、16ビートの譜割り

2017年06月02日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(中1):
今日は学校が早く終わったので、ということで めずらしく夕方早い時間にレッスンを振り替えました。
Mちゃんの中学は、明日が運動会。
その練習や、部活、勉強などで、忙しさもピークのようです。
「つかれた~ ねむい~ おなかすいた~ 」とMちゃん。
「三重苦じゃん・・・」と先生。
今どきの中学生は大変だ。

さて、先週初めてやってみた「情熱大陸」のイントロ、Mちゃんも気に入ってくれたようです。
今日は大分滑らかに、迷うことなく弾けるようになっていました。
さて、そうなると もうちょっと先へ進むということになります。

スローテンポのイントロに続くのは、いきなりアップテンポのリズムバンプです。
「わかんない~」と言いながらも、いっしょうけんめい譜割りを数えたり、先生の「お手本」を見たりして、「情熱大陸」の特徴的なリズムパターンを練習します。
実は先生のお手本、楽譜にきっちり忠実ではなく、ニュアンスをつけて弾いてるんですが、Mちゃんが「楽譜通りじゃない」ことに気づかないでいてくれて幸いです。
自分で楽譜を書いていながら何ですが、楽譜通りにきっちり弾くとダサくなってしまいます。
といって、ダサくならないように 正確に弾いた通りのニュアンスで譜面を書くと、ものすごくフクザツになってしまい、ゆるい感じのラテンテイストが消えてしまうのです。
難しいですが、譜面を参考にしながら、耳で聴いたノリを大切にして再現していく、というのが、ポピュラー音楽の正しい弾き方です(?)

今日、Mちゃんはバンプの部分と、それに続く「テーマ」部分のAメロまで、右手を練習しました。
「情熱大陸」は 16ビートの曲なので、楽譜が16分音符を基本として書いてあります。
譜面ゴチャゴチャで音符多すぎ!と思うかもしれませんが、こういう譜割りにぜひ慣れてほしいので、先生が一緒に弾くときも、あまり親切に待ってあげないで、どんどん行っちゃってます。
最初は見よう見まねでもいいので、がんばってついてきてね。