三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

顧客満足と自己満足。

2010年11月30日 | 三味線のはなし
おかげさまで
今昔館では定期公演をさせていただいております響喜です。

9月公演では、
花道を作って衣装替えもして、
ショー形式でやらせていただき、
とても楽しかったです。

ですが。

来年2月の次回公演の打ち合わせで、
「本格的な津軽三味線の公演を期待する声もありました」
と担当者から言われてしまい、
若干へこみ気味。

あのショーの楽しさは、自己満足に過ぎなかったのかなと
哀しく反省中。

でも、
9月の今昔館でのアイヤ節は“本格的”だったんです。
私からすれば。
手踊りは日本一だし、
私のアイヤ節のリズムはネイティブだ、っていわれてるぐらい。
でも、一般的な津軽のイメージとは違う、ってこと。
お客さんが聴きたかったのは“本格的な曲弾き”だったんだよね。

私としては、
あくまで「響喜」というユニットで出てる、と思ってるから、
響喜だからできること、響喜にしかできないこと、
そういうのを見せたかった。
民謡を民謡らしく演奏することなら、
響喜じゃなくて、もっとふさわしい人がいるだろうし、
そうじゃなくて、
和楽器でこんなこともできる、っていうのを追求するのが
私にとっては響喜らしさ。

でも、それは
「私が表現したいこと」であって、
「お客さんが求めていること」ではなかった。

ああ難しいーーー。

とりあえず、私は曲弾きが好きじゃないんですよ(笑)
津軽といっても、速弾きとか叩きばっかりじゃなくて、
もっと繊細で甘い音色で渋いリズムで、
そういうのが私にとっての「本格派」なんだけど。

でも、次回は曲弾きやりますよ。
もちろん、こだわりのヨサレもやるつもり。。。

コメント
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