三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

海の産屋。

2018年03月22日 | 鑑賞
「廻り神楽」に続けて
宮城県の雄勝法印神楽を追った「海の産屋」も鑑賞。
こちらは震災の翌年に神楽が復活するまでが描かれている。

2作続けて観てる人も私だけではなかった様子。

雄勝法印神楽も
黒森神楽と同じく文楽劇場で観たことがある。
そのときの印象として
黒森神楽の方が洗練された舞で
雄勝法印神楽はこういう舞台で上演されることに不慣れな感じだった。

津波で何もなくなってしまった浜辺に作られた新しい神楽舞台。
真新しい柱に立ち上がる龍神の背後に広がる青い空。

その映像を見て、
ああやっぱり、これはその場所で演じられなければならないものだったのだなと思う。
その土地を離れては生きられない芸能もある。
離れてしまえば変わってしまうものもある。

産屋で生まれた新しい命。
演じるのは祖父と孫。
フライヤーに写っている豊玉姫を演じているのがおじいさん、
抱かれているのは震災のとき、お母さんのおなかにいた子ども。
そこに生きる人が演じて、観て、守り伝えていく芸能なのだ。
そういうものがあることが、ただただ眩しい。



神楽の復活を決意した漁師さん。
子どもの頃から神楽が大好きだったという。

“好きの神”

なんてやさしくて、すてきな言葉だろう。







 
Shamisen + vocal 松浪千静
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ライブ予定
3月31日(土) 天Qレディースナイト
4月9日(月)大阪市仏教会 花まつり
4月21日(土) 狂人企画@Bar Hawkwind
►詳しくはこちら

演奏依頼はこちらへ
松浪千静website


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