三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

シネマ歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」。

2019年04月15日 | 鑑賞
ご存知の方はご存知のとおり、
わたくし、坂口安吾の「桜の森の満開の下」が大好きなのです。

そりゃ観に行くでしょう。
シネマ歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」。



冒頭、満開の桜の森に蠢く、鬼の面をつけたものたち。
あぁめっちゃ好きやなーこの感じ。
一気に引き込まれる。

七之助の夜長姫がすばらしかった。
姫の狂気と紙一重の無邪気な残酷さが見事に表現されていて、
なおかつ、最後に鬼になるときとの凄まじい落差。

夜長姫に感情移入できる要素など、およそなかったはずのに
姫の死の場面は美しすぎて涙が出た。
さっきまで鬼だったものが、突然、恋する女に文字どおり変貌するのがすごかった。

その場面で流れる音楽がプッチーニの「私のお父さん」というのも
ぴったりはまってたなぁ。
ものすごく好みだ。

満開の桜の下。
海老反りで倒れていく女。
流れるアリア。
EN「SALOME」を思い出す‥‥‥

この作品のベースになっているのは
坂口安吾の「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」。
私が参加したEN「SALOME」のベースは
坂口安吾の「桜の森の満開の下」とオスカー・ワイルドの「サロメ」。
どちらも、クライマックスは桜の森で女が鬼になり、男に殺される場面。
ENでは、シュトラウスのオペラを使いました。

ありがちな定型的表現手法なのかもしれないけれど、
ある種の様式的な美しさが、やっぱり好きなのです。



Shamisen + vocal 千静
Official website
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►演奏予定
4月21日(日) 静寂の夜の歌 第二夜
4月27日(土) Night of 1000 Eyes vol.30
 詳しくはこちら

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