三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

DOJYOJI '08。

2019年04月21日 | 三味線のはなし
先月の自主公演「津軽のジャワメギ」で
ゆんぴの箏ソロ「さくらさくら」変奏曲を受けて
半ば強引に桜の季節つながりの曲、ということで
オリジナル曲「DOJYOJI」を演奏しました。

この曲は、2008年「Art Dance Safari vol.3」@一心寺シアター倶楽に
ENで参加した時に作ったものをソロバージョンに編曲したものです。
まだ、義太夫三味線を始める前のことで
太棹をイメージして一の糸を通常より低くしたオリジナル調弦で作っています。

結構しっかり作り込んだので、時々ライブでもやります。
万人受けするとは言い難いけれど、
気に入ってくれる人もちょくちょくある。
今日も、千壽師匠が良い曲やった、と言ってくださいました。

そういえば、
先月の公演の後にいただいた感想で
「道成寺が怖かった」というのがあって、
よくよく聞くと、これがとても嬉しいお話でした。

道成寺ものは古典芸能の世界にも沢山あるし
その方も、道成寺ものはこれまでに何度も観てきたけれど、
怖いと思ったのは初めてだった、と。
考えるに、曲の世界観は清姫の視点で語られていて、
でも、それを自分は男性として安珍の立場で聴いたのだと思う、
だから、とても怖かったと。
確かに。
無意識のうちに私は清姫の側から物語をみていたし、
安珍の側からすれば、道成寺というのは恐怖物語以外の何物でもない。

でも、そういうふうに感じてもらえる世界を描けたのはうれしい。


これから先、
ひとつのテーマを古典とオリジナルで描く、というシリーズをやりたいなと考えています。
たとえば、「道成寺」がテーマだったら
地歌「古道成寺」とオリジナル「DOJYOJI」、みたいな。

もういい加減、道成寺はいいかな、という気もしつつ
やっぱり始めるなら「道成寺」からじゃないのか、とか。
いろいろ。考え中。



Shamisen + vocal 千静
Official website
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►演奏予定
4月21日(日) 静寂の夜の歌 第二夜
4月27日(土) Night of 1000 Eyes vol.30
 詳しくはこちら

►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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