香港・マカオの1(ワン)、2(ツウ)、3(すり)
2001年12月に白血病、多発性骨髄腫の治療で
7ヶ月間入院生活を終え、外国旅行がしたいばかりに、
退院後は衰えた体力回復に、散歩を少しずつ強化した。
最初は1キロメートルから初め、2キロに増やし、3キロにと
1年後には10キロ歩けるようになり、疲れも感じなくなってきた。
入院中に抗がん剤の副作用を抑える薬物の副作用で、糖尿病が悪化し、
糖尿病を更に悪化させないため、散歩は欠かすことが出来ない毎日の日課であった。
一心に体を鍛えた甲斐あって、一年がかりで体力も整い、
さて、東欧のポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーを
訪問しようと、計画を立てたところ、主治医から待ったが掛かった。
いかに体力が整ったとはいえ、行き先がすこし遠方過ぎるという。
そこで白羽の矢が当たったのが、
中国の香港マカオ。
ここなら近い。
しかも五泊六日で約六万円と旅費も安い。
病み上がり後の旅行にはちょうどよいと医師の了解を得たのが、
中国訪問の最初であった。
マルコ・ポーロのミニ東方見聞録よろしく出発した。
友人から雑踏の中の香港での注意など聴いて出かけた。
素晴らしい夜景と市街地の雑踏は、「すり」が横行するところではあるが、
必ず行ってくるように。
交差点で信号を待つときは、一番前で待ってはならない。
後ろからちょっと押され、車道へはみ出すところを、親切な中国人が、
危ないと抱きかかえてくれる。
後ろを向いてその親切に対して、
たった一つ覚えた中国語で「謝謝(しぇしぇ)」とお礼を言う。
中国人はにこやかに挨拶をして、雑踏にまぎれる。
ふと気が付いて、懐に手をやると見事に財布を盗られている。
この手口を{ワン・ツー・スリー}と言うのだ。
友人がやられた例を細かく教えてくれた。
なんでワン・ツー・スリーかと言うと、ワンは交差点で押す人、
ツーは、それを抱きかかえて掏りを働く人、それがスリー(すり)の手口だから、
「ワン・ツー・スリー(すり)」というと教えてくれた。
彼が香港へ行ったのは、香港が中国に返還される前の話であった。
(街角)
ボクが訪ねた香港は、中国返還後五年が経過していた。
友人が注意したような香港の雑踏はなく、
人通りもまばらな市街地に変わり果てていた。
「ワン、ツー、スリー(すり)」なんて出ようもない寂れようで、
商店の看板だけが異様に歩道にはみ出しているのが印象に残った。
同じ国なのに、中国人の香港入国は、税関を通過しなければならない。
香港へ入ろうとする中国人は膨大な数で、
税関検査レーンが沢山あるが、
そこに並ぶ中国人も並大抵な数ではない。
観光に来た外国人が、中国人と一緒に税関を通るには、
半日は費やさなければならないほどの人の列である。
そのため外国人は外国人だけの特別レーンがあって、そこを通り抜ける。
こんな時、平和で治安のよい日本からの来客は、
ほとんどノーチェックで通過できる。
信用とは恐ろしいものである。
この通関事務所に入る前の道路から事務所内、
そして事務所から出た後が、
日本人が置き引き、すりに最も狙われやすい場所のようである。
ガイドさんからたびたびの注意があった。
(マカオの馬祖閣)
(アヘン戦争で残った?マカオの天主堂の壁、後は木造のため消失?)
一昔前までは、海外ブランドの免税品を買う、買い物ツアーが多かった香港マカオも、
偽者ブランドが出回り、また粗悪品で悩まされたニュースを良く知っている昨今の旅行者は、
物売りをからかうことはあっても購入する人はいない。
歩いていても、レストランでも物売りは付いて回るが、
初めから「偽ブランドです」といって売るケースも散見された。
そんな偽ブランドは、極端に安価で、フェンディやセリーヌ、グッチやシャネルなど
ボクは良く知らないが、聴くところによると正価の10%程度の価格であるようだ。
本物と見分けが付かないような商品を、
「ハイ!偽ブランド品よ!」とお土産にするのも一手かもしれない。
ところで、話は現在に戻る。
最近、香港では逃亡犯条例が制定されそうで、
香港市民が総出で立ち上がり、猛反対して居る。
いつのまにか中国共産党に埋没しかねないとの反対だ。
一国二制度を守り民主化を続ける気合の入れようが違う。
日本では、アメリカに尻尾を振って、
いい子、良い子と頭を撫でられ、
イージスアショアを何億も出して買わされ、
何のことは無い、日本のためかと思って居たのに、
秋田へ配備するのは、ハワイを守るため、
防府に配備するのはグアムを警備するためと、
アメリカを守るために配備するらしい。
国民は老後に備えなさいよ、どのみち年金だけでは足りないのだからと、
そう警告しているのに、
そんなに足りなくなるの?と問題になるや、
参院の選挙に影響するからと
そう言う報告書は無かったことにしようとする、
どうも日本の政治家のやって居ることは解らない。
国や国民の将来について考えているのではなく、
目先の自分たちの選挙のために動いて居るようでは、
政治家と言えないですね。
嘆かわしい!
そんな人たちを選んだのは国民なのだが・・・・。
カジノ世界一になったとか?
香港からマカオまで橋もかかった
らしいですね。
カジノ世界一になったとか?
これは知りませんでした。
驚きです!
>退院後は衰えた体力回復に、散歩を少しずつ強化した。
最初は1キロメートルから初め、2キロに増やし、3キロにと
1年後には10キロ歩けるようになり、疲れも感じなくなってきた。
リハビリ、大変でしたね。
さすがhide-sanさん、頑張られましたね。
>日本では、アメリカに尻尾を振って、
いい子、良い子と頭を撫でられ、
イージスアショアを何億も出して買わされ、
何のことは無い、日本のためかと思って居たのに、
秋田へ配備するのは、ハワイを守るため、
防府に配備するのはグアムを警備するためと、
アメリカを守るために配備するらしい。
敗戦国でいまだにアメリカ兵が常駐するのは、日本だけでは?
ドイツ、イタリアにはアメリカ兵が常駐していないのでは?
いまだに植民地状態から抜け出せないのは、日本の政治家と官僚が腰抜だからとしか思えないです。(苦笑)
しかしブログでは、政治と宗教のことは意見を述べないというルールを忘れてしまいました。
この件はこれで止めておきましょう。
若い香港の活気、パワーに圧倒されました。
そして、香港から深圳へ入りました。
現在とは異なり、香港から中国への入国手続きがありました。
香港の逃亡犯条例が制定への反対運動、もう一息、団結して最後まで戦い抜いて欲しいです。
世界は中国ともうまくやって行くことが大切だと思います。