そうなんだ。

外国語で知ったこと。

パラレルワールド   英語

2013-01-25 13:00:00 | 語学
大学時代の授業で『窓際のトットちゃん』の英訳本が
教材に使われたことがあります。

只今遅ればせながら読んでいる、村上春樹著『1Q84』の
冒頭の章で、このことを思い出しました。
主人公の“青豆”という名字の女性の回想部分。

“ときどき間違えて「枝豆さん」と呼ぶ人もいた。「空豆さん」
といわれることもある。 そのたびに「いいえ、枝豆(空豆)
ではなく、青豆です。 まぁ似たようなものですが」と訂正した。”

ノーベル文学賞候補になったくらいですから、各国で翻訳されています。
ここらへんのニュアンスは、上手く訳せたのかな? と余計な心配
をしました。

帯びのキャッチコピー “なにが起こっているのだろう。”
の通り、ドキドキしながら読み進みます。 面白い!
時代背景は1984年なのですが、青豆さんはどうやら
パラレルワールドに移動してしまっているようなのです。

「parallel」(パラレル)・・・平行の・平行線

パラレルワールドとは、今このブログを読んでいる皆さんの
置かれている世界と平行して存在する、よく似た世界のことです。
あの時こうしていたら、もしくはああしていなかったら、の後に
続く世界で、その点以外は全く同じですが、微妙に経過が変わって
いるのです。

青豆さんは、自分の頭がおかしいのではない。 と、すると、
現在自分がいる世界がおかしい。 原因は不明だが、今居る
1984年を仮に“1Q84年”と見なすことで、折り合いをつけて
生活してみようと決心します。

ここまで読むと、『IQ84』(アイキュウ84)とタイトルを
見間違えていた人(私)は気が付きますね。 
知能指数とは全く関係無いストーリーでした。
コメント (6)
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