そうなんだ。

外国語で知ったこと。

ねぎ坊主   日本語

2015-04-03 13:00:00 | クリーニング店

私が受付をするクリーニング店に “家庭菜園で野菜作り” を
している男性のお客さんがいて、時々おすそ分けを頂きます。
シフトではなくとも、パートの人数分を託してくれるので
お会いせぬまま重ねて頂く状態が続いていました。

家庭菜園に関して私は “負け組” です。
草むしりと幼虫に打ち勝つことが出来ず、1年でギブアップしました。
その点も尊敬しますが、この方の野菜はとにかく美味しいのです。

冬の間に何度か頂いた “太くて甘い長ネギ” は絶品でした。
長ネギで親子丼を作ったり、ブツブツ切って焼いたネギに
焼き肉のタレをからませたりして食べました。
もちろん、すき焼きメニューもあります。(見栄)

高価なネギを普段食べないからなのか、今までで一番美味しい
と言っても過言ではありません。

私のシフト時間に来店された先日は、ようやくお礼を言うことが出来ました。

美味しい・美味しいと誉めると

客 「歳だからホウレンソウだけ市場に出して、あとは自宅用」

私 「?」

“ホウレンソウ以外は見てくれどうでもいいから、農薬使ってない。
虫がついているかもしれないよ” と詫びるではありませんか。

プロの方だったのですね?

市場に卸す野菜作りとは別に、家庭用の賄(まかな)い畑を
“家庭菜園” 
と呼んでいたのです。
もともと家庭菜園とは “趣味及び賄い用” なのですけれど、 
農家の方もこのような言い方をするとは思いませんでした。

“農家が家族用に作る野菜は絶品だ”

という話を耳にしますが、 本当でした。  
しかも無農薬とは理想的です。

客 「長ネギはもうネギ坊主が出てきたから終わり」

ネギ坊主・・・!?  
映像は目に浮かびました。
初めて聞いた面白い呼び名ですが、その姿にぴったりです。
ひょっとして
方言もしくは業界用語と考えましたが、念のため国語辞典を引きます。

「葱坊主」(ねぎぼうず)・・・ネギに咲く、たまのような花

『葱坊主』で辞典に載っていましたし、『葱坊主』を題材にした
短歌や俳句も多々ありました。

わりと一般的に知られている単語のようです。
ご実家が野菜作りのプロである友人・みち子さんは
『葱坊主』 という単語を幼い頃から知っていたのでしょうね。






コメント (6)
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