親知らずは、10代後半から20代前半に生えてきます。
生え方によっては、とても痛い思いをされる方も多いようですが
私にとっては、重宝している歯。
虫歯で抜いた奥歯の位置に少しづつ移動してくれたので、奥歯として大切に使っています。
英会話教室の若い英国人講師は、親知らずを
「wisdom teeth」(ウィズダム ティース)・・・親知らず
と、ホワイトボードに書きました。
「wisdom」は "知恵・賢いこと・分別” の意味です。
「teeth」は、 "歯” 「tooth」の複数形です。
物事の分別がつくようになってから生えてくることに、由来しているそうです。
なるほど。 「wisdom teeth」。 なかなか分かりやすいネーミングです。
日本語の名称 "親知らず” に首を傾げた英国人講師が、「Why?」 と尋ねるのは当然の成り行きです。
以下 「 」内は原語で、 『 』内は和訳です。
先頭を切って、私が説明しました。
私 『生えてくる頃は、親の有難さの認識に欠ける年頃なので、親知らず。 歯の痛さで親の有難さを思い出す」
途端に
クラスメイトのお姉様方から、 「No ! No !」 の、嵐!
どうやら、私の解釈は間違っていたようです。
"乳児の歯の生え始めとは違い、親がこの歯の生え始めを知ることはないため、親知らずという名が付いた” そうです。
確かに。 乳歯や、乳歯が抜けた後に生えてくる永久歯は
「生えてきた。生えてきた」
と、子供の口の中を覗きますけれど、 それ以降は見ません。
それで、 "親知らず” なんですねぇ。
なにがきっかけで、思い違いをしていたのか、記憶にありません。
夜、帰宅した娘に、親知らずの由来を尋ねました。
娘 「その歯が生える頃には、親はすでに死んで、この世にいないから」
私 「まだ私は生きてるでしょっ!」
娘も、いったい何がきっかけの解釈だったのか?
読者の皆さんは、正しい由来をご存知でしたか?