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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

宇宙のキーワード

2004-11-29 07:50:29 | 読書日記
 宇宙のキーワード 
渡部 宣男著 岩波ジュニア新書
最近非常にお世話になっている岩波ジュニア新書の自然科学系である。ちょっとした基礎知識を得るのにいいかなあと思い、中、高生対象のこのシリーズに手を出しているのだが、なかなか内容的には高度である。(普通の中、高生がこんなん読めるのかとも思うし、逆に読めるようになって欲しいとも思う。最近の教育改革で理科を小学3年生からとしたのは大失敗と思ったりしています。)
 宇宙についてに現在わかっていることをキーワードをもとに解説した本だが、単なる用語集というものではない。
 本書によると太陽系は星が一旦爆発したあと、それらの物質が集まって出来たらしい。金や銀など元素は星が爆発したエネルギーでもって核反応を起こしてできる物質なのだとのこと。
 しかし、こうゆう宇宙関係の本を読んでいると、時間の単位が100万年単位という事に驚いてしまう。(前回取り上げた源義経なんぞ実働2年です。)悠久の時間が流れている。例えば太陽の中心で核融合で生まれたエネルギーが太陽の表面に達するまで100万年かかるのだそうだ。そして太陽の表面に現れたエネルギーが光となって地球に届くまで8分少々、私が生まれたときに出来たエネルギーはまだ太陽の中にガンマ線としてごそごそしている。地球に届くときには人類自体存在しているのかどうか・・・。
 はたまた100万年前、人類は出現しているものの、まだサルに近い存在だったのではなかったかなどと考えるとなんか1年や2年の島流しもええかなあと思えるのも不思議だったりする。(だいたいそうでないとこんな本読まんわな)
 生命とは無数の偶然の上に誕生したと著者は本書で語っている。そう考えると私の今、こうして子どもが寝ている横でパソコンをパシャパシャしているのもさらにいくつもの偶然の上に成り立っているのである。
 こうした本を読むと古代ギリシャの自然哲学者の気分にもなっていき、「万物流転」などと息巻いてしまいそうである。
 しかし、最初に紹介した内容によると、本当に「万物は流転する」のである。
 
 この本を読み上げた後、長女と星空を見上げて(残念ながら大阪ではあまり見えない)オリオン座などを探してみたりした。小さい頃見上げた空よりもはるかに星が消えていた。
 
 
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