インカとエジプト
増田 義郎 吉村 作治 著 岩波新書
エジプト熱やまず、さらにエジプト関係の本を読了。今回は文化人類学とエジプト考古学の大家の対談集である。エジプトとインカという離れたところにある古代文明の共通点が比較的多い、その共通点から従来の世界史、西洋中心史観からの脱却を図るというところでしょうか。とにかくアンデス文明などが明らかになるにつれ、教科書にある世界四大文明なんていう史観は明らかに時代遅れにはなっているではないか。
本書は、エジプト文明についての解説が非常にわかりやすい。古代エジプト史の概略がなんとなく理解できたような気になる結構オススメな本である。
本書によると古王朝はピラミッドが多数建設された時代である。しかしピラミッド自体は従来考えられていた国王(ファラオ)の墓でないという。何かのモニュメントではないかということだ。じゃあいったい何のための建設されたのか、そこがあまり明確に語られていない。
中王国は、全く印象のない時代。ただ非常にこの時代にエジプトの開墾が進んだらしい。別の所で「庶民国家」という言葉を聞いたような気がするなあ。
新王朝は、もういわずもがな一番我々が知っている時代である。第18王朝のツタンカーメン王がこの時代の属する。そしてラメセス2世は第19王朝だ。我々が良く見聞きする遺跡、遺物がこの時代の属している。
そして印象的なのは、インカ帝国と同様、エジプトも都市を持たなかったとの事。文明と都市というのは文明化を示す指標のような感じなのだが、エジプトが都市を持たないということは従来の文明観に一考を必要とさせるかもしれない。同様に文字も新世界の文明が持たなかったことも同様である。どういった段階で文明化したといえるのか。少なくとも私達が世界史で習った文明観というのは再考していかないといけないということが言える。今後の動向が楽しみである。
そういや、昨日テレビで古代エジプト史のテレビがテレビ大阪でしていたけど、ちょっとしたブームなのか???
増田 義郎 吉村 作治 著 岩波新書
エジプト熱やまず、さらにエジプト関係の本を読了。今回は文化人類学とエジプト考古学の大家の対談集である。エジプトとインカという離れたところにある古代文明の共通点が比較的多い、その共通点から従来の世界史、西洋中心史観からの脱却を図るというところでしょうか。とにかくアンデス文明などが明らかになるにつれ、教科書にある世界四大文明なんていう史観は明らかに時代遅れにはなっているではないか。
本書は、エジプト文明についての解説が非常にわかりやすい。古代エジプト史の概略がなんとなく理解できたような気になる結構オススメな本である。
本書によると古王朝はピラミッドが多数建設された時代である。しかしピラミッド自体は従来考えられていた国王(ファラオ)の墓でないという。何かのモニュメントではないかということだ。じゃあいったい何のための建設されたのか、そこがあまり明確に語られていない。
中王国は、全く印象のない時代。ただ非常にこの時代にエジプトの開墾が進んだらしい。別の所で「庶民国家」という言葉を聞いたような気がするなあ。
新王朝は、もういわずもがな一番我々が知っている時代である。第18王朝のツタンカーメン王がこの時代の属する。そしてラメセス2世は第19王朝だ。我々が良く見聞きする遺跡、遺物がこの時代の属している。
そして印象的なのは、インカ帝国と同様、エジプトも都市を持たなかったとの事。文明と都市というのは文明化を示す指標のような感じなのだが、エジプトが都市を持たないということは従来の文明観に一考を必要とさせるかもしれない。同様に文字も新世界の文明が持たなかったことも同様である。どういった段階で文明化したといえるのか。少なくとも私達が世界史で習った文明観というのは再考していかないといけないということが言える。今後の動向が楽しみである。
そういや、昨日テレビで古代エジプト史のテレビがテレビ大阪でしていたけど、ちょっとしたブームなのか???
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