関西学生アメリカンフットボールリーグ第６節 立命ＶＳ関大

　関西学生アメフトリーグも残すところあと２試合。前日京大を破って全勝を守った関学への挑戦権を得るためにもここは負けられない一戦である。「勝利を呼び込むためにはＲＢ中西を止めるのが絶対条件。」と気合をいれて長居球技場へ乗り込んだ。（今シーズンは４度目。アメフトやら恐竜博やら毎週来ているような。回数券買おうかな。）
　会場に入ったときは前の試合龍谷と近大に試合が行なわれており、最後の龍谷大の攻撃だった。何度かダウン更新するもゴールに届かず、２９－２８で近大の勝利で終わった。
　いよいよ関大戦である。試合開始後いきなりＷＲ大滝へのパスが通り、ゴールまで走りきってＴＤ、ゴールも決まって７－０と幸先の良いスタート。こりゃ昨年と同様の展開かと思いきや、キックオフリターンで大きく返され、ＴＤパスとＧキックも決まって瞬く間に同点。自作自演の立命劇場が幕をあける。
　立命のシリーズ、ＲＢ佃がファンブル、あれあれと思っていると関大の選手がボールを拾い上げてエンドソーンへ。７－１４と逆転を許してしまう。続くシリーズでＷＲ大滝ｍ前田らのパスがつながり、敵陣エンドゾーン近くまで攻め寄るも、例のごとく攻めきれずＦＧ。結局第１Ｑを１０－１４で終える。
　第２Ｑでも池野のパスがインターセプトされ、そのままエンドゾーンに入り２１－１０とリードを許す。その後２回インターセプトを食らうなどいまいち攻めきれないまま前半戦を終える。
　全体的に、オフェンスは前田、大滝のパスを中心によく通っていたのだが、ゴール前に行くと不調になる。池野怪我の影響もあるのか今一乗り切れない状態であった。ただディフェンスが絶好調。ほとんど関大をゲインさせていない。この調子でディフェンスが踏ん張ってくれればどこかで追いつけるかなとちょっと楽観的な気分ではあった。
　後半関大のリターンで開始。ここはパントに仕留め、次のシリーズＷＲ大滝へのパスがとおりＴＤ。ＴＦＰは外してため１６－２１となる。さあこれから、一気に逆転と思うも、相変わらずゴール前になると進まず、インターセプト、ファンブルを食らって、攻撃権を関大に渡してもらう場面が何度も続く、第３ＱはＴＤ６点のみ。１６－２１、このあたりからやばいんじゃないかという雰囲気が観客席に少し漂う。いくら進んでも肝心なところでミスが続く。負けるときはこんなもんなのかと思うも、まだ５点差。ディフェンスが頑張ってくれている限り、追いつくチャンスはある。
　第４ＱまずはＦＧで３点追加。１９－２１、２点差。しかし次のシリーズ、ゴール前に攻め込むもなんとファンブルで攻守交替。時間もだんだん少なくなってきた。次の関大の攻撃はパント。ここで関大のパントがミスキックとなり、あまり地域を挽回できないまま立命に攻撃権が移った。
　残り時間は３分を切った。そして５０ヤードのあたりから、池野から放たれたボールは、エンドゾーン前に走りこんだきた前田の手にすっぽり収まり、そのままＴＤ。大逆転！２５－２１。逆転の瞬間は、歓喜の嵐。冷静になって考えると、関大はこれといって何もしていない。立命が一人で試合を感動的にしたんだと思った。
ＴＦＰを決まって２６－２１。
　続くシリーズは関大のフォースダウンギャンブルも抑えてめぐってきたもの。またも前田へロングパスこれも決まってゴール前１ヤードほどを残す。そしてＲＢ國枝がダイブでエンドゾーンに飛び込んでＴＤ。ＴＦＰも決まって３２－２１。ここで勝負あった。
　今日は、ディフェンスさまさまです。ほとんど関大に攻撃らしい攻撃をさせなかった。アニマルリッツの復活を感じさせました。関学戦を前にこれだけ調子を上げてきているのは頼もしいです。
　オフェンスは、あんまりできがよくなかったみたい。ただＷＲ大滝、前田のパスキャッチが安定してきました。最後のロングパス２本は、関大のマークを振り切って獲得したもの、そのスピードには目を見張ります。ランは全然でした。佃ちょっと強引過ぎるような気もしました。相変わらすゴール前１０ヤードぐらいに来ると全然進みません。このあたりがちょっと不安。ただ意識してゴール前のランプレイなんかはしていないように感じました。
　スタッツを見ると、立命の獲得ヤード５５９ヤードに対して関大８１ヤードなのにこのスコアは何。一見不思議な試合。でも関大ディフェンスの頑張りがこの試合のお膳立てをしたような気がする。
　次はいよいよ関学戦。立命はその試合前にこういう負け試合になってもおかしくない試合を粘ってものにできたことが大きな収穫であるような気がする。泣いても笑ってもあと１試合。頑張ろう。
　試合終了後、選手も観客席に上がって校歌斉唱。その後観客に関学戦に来てほしい旨の手紙を渡していたとのこと。良いことです。選手も観客も一緒になって関学と戦いましょう。