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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

2015 関西学生アメリカンフットボールリーグ最終節 立命VS関学

2015-11-23 16:47:03 | アメリカンフットボール
 関西学生アメリカンフットボールリーグのいよいよ最終節、立命館大学パンサーズと関西学院大学ファイターズとの全勝対決となった。ここ数年、立命は、関学に苦渋をなめさせられてきた。特にオフェンスは、この3年間は全く機能することが出来ず持てる力を発揮することもできず、関学の鉄壁のディフェンスの前に得点を上ことすらできなかった。
 春の地点では、関大、早大に敗れ、今年は、再建年、打倒関学は、来年以降という感じすら抱かせる状態であった。
 そんな中で迎えた第1戦京都大学戦。何とスターターQBは、1回生の植村。昨年も確かスターターQBは、当時1回生の西山だった。ただ、京大戦を徹底したラン攻撃で粉砕した立命を見て、おやっと感じる部分があった。2戦目以降QBに西山が復帰する中、おやっと思わせたチームはさらに上昇曲線を描く。RB西村の台頭もあり、どちらかと言えば多彩なRB陣に目がいくのだが、目立たないがきちっとOLが走路を確保している。また、今年のディフェンスの特徴は、DBやLBのインターセプトによるターンオーバーなどディフェンスから攻撃のリズムを作る場面が多かった。関大戦でもその同じようにファーストシリーズでディフェンスが関大QB石内のパスをインターセプトでターンオーバー。この後タッチダウンに結び付けることで、ゲームの流れを支配することができた。関大戦では、DLの中里、大野、松原の速いこと速いこと。関大のパスプロを見事に粉砕していた。関大戦では、もう完璧ともゲーム展開であったと思う。
 春のシーズンの立命の姿は、もうどこにもなかった。子の上昇曲線は、昨年度のパンサーズの成長ぶりをはるかに凌駕していた。

 そして、昨日の関学戦である。立命としては、真っ向勝負に挑んでいっても何とかなるであろうと思えるぐらいに力が着いた。今年は、これまで準備をしてきたことをやり切って、持っている力を出し尽くすことが課題であったと思う。今年に関していうと、下馬評はやや立命有利。立命としては、ライン戦でゲームを支配できれば、RB西村、長谷川、WR猪熊といったスピードのあるプレーヤーが何とかしてくれそうだし、ディフェンスでもDLを中心に、関学のQB伊豆にプレッシャーをかけ続ければそうそう得点は出来ないだろう。予想としては、立命が勝つとすれば、僅差だろうし、関学が勝つとなると、例年の如く立命のディフェンスの崩壊による大差がつく形になるのではというのが僕の予想でした。今年こそ、勝ち負けは別として、とにかくこれまでやってきたことを愚直にやることが大事とはという覚悟でした。しかし試合は、まさかの展開でしたね。

 関学のレシーブで始まったこの試合、先手を取ったのは立命館。4thダウンギャンブルでワイルドキャットフォーメーションからRB西村が、残り6ヤードを走り切ってタッチダウン。ゴールも決まって7点を先制。立命の攻めの姿勢がでてました。このワイルドキャット、単純に西村がQBの位置に入るだけでなく、RB長谷川もセットしていて、ちょっと複雑な動きをしていたと思います。おそらく関学用のプレーだったのでしょう。関学用のプレーを、きれいに決まったというのはほんと久しぶりですよね。また、この時間帯で早々と4thダウンギャンブルにチャレンジする攻めの姿勢が試合の流れをつかんだような気がします。
 第2Qでは、FGで3点を返されるも、続くシリーズでリターナーの渡邊が、西村をブロッカーとしてうまく使いながらキックオフリターンタッチダウン。渡邊選手は、まだ1回生、関大戦から出始め、リターナーとして随所に存在感を発揮し始めたプレーヤーですよね。東京の日大三高から入学。関東からの人材の流入はうれしいですね。
 その後お互いにFGで3点ずつ追加して17-6で前半を終了。この時点では、立命が楽勝とは言わないまでも、まあ勝ち切れるかなという展開でしたが、後半に関学の怒涛の反撃が始まります!

 後半最初に得点をしたのは、関西学院ファイターズ。ゴール前5ヤードからQB伊豆のパスが通ってタッチダウン。2ポイントコンバーションは失敗に終わり、17-12という微妙な得点差で最終Qに突入。第4Q立命のQB西山は、スローバックからのパスを、ホットラインWR近江にヒットさせ、そのままエンドゾーンに飛び込んでタッチダウン。立命も2ポイントコンバージョンを狙うも失敗。このプレー、かつての関学の三原を思い起こさせるようなプレーでしたね。西山は、そんなに目立たないですが要所要所できれいにパスを決めているような気がします。
 23-12、残り時間から考えると、立命が逃げ切れるかと思っておりましたが、そんな簡単に勝たしてくれないのが関学ですよね。続くシリーズでは、またしても1回生WR松井へこの日2本目のタッチダウンパスが通り、しかも2ポイントコンバージョンも決めて、23-20、まずい雰囲気になりそうなところを一蹴したのがRB西村、ランランランと押して押して押しまくってタッチダウン。30-20となる。残り時間を考えると勝負あったかと思ったのだが、とんでもなくまたしても、関学は、WR木下は、見事なランアフターキャッチを決めて、30-27。残り時間は1分少々。こうなると、次のプレーは、オンサイドキックで来るのは間違いなく、しかも勝敗を決めるプレーになります。ドキドキも一瞬。押さえたのは立命館、1回生の成田。ありがとう!とおもわず口から洩れてしまう。残り時間を考えるととにかく1回ファーストダウンを更新できれば、タイムアップに持っていける。その期待に応えたのは、やはりRB西村でした。ランプレーでゲインし、更新。
 その後は、ニーダウンで時間を使い、ヤンマースタジアムとなって初めて立命館大学パンサーズのビクトリーフラワーが咲きました。

 やっと勝った!

 ちなみに各クォーターの得点は以下の通りです。
    立命館大学   関西学院大学
 第1Q  7   -   0
 第2Q 10   -   6
 第3Q  0   -   6
 第4Q 13   -  15
 ==================
 TOTAL  30   ー  27

 立命館大学パンサーズ、5年ぶりの優勝おめでとうございます。
 
 正直、春の時点で、関学に勝てるというイメージを描くことは、かなり難しいような戦いぶりだったと思います。そこからの戦力、チーム力アップぶりは目覚ましいものがありました。チーム編成としてオフェンスに下級生が多く、逆にディフェンスには経験知の高い上回生が多いということで、ディフェンスがチームを引っ張っていったような今シーズンの戦いぶりでした。特にこの日もDBインターセプトを起点に得点を挙げるシーンもありました。ここ一番でのディフェンスの踏ん張りがチームを鼓舞し続けていたと思います。
 また、目立たないですがOLもきちっと相手のラインをこじ開けてました。圧巻は西村のラン。1000ヤードには届かなかったけれど、それに値する活躍だった。とにかくランで来ると分かっていても関学が止めきれなかったですね。

 関学は、しぶとかった。どこかで崩れてもおかしくない展開だったのに、最後まで粘ってきた。この粘りが関学の凄いところだと思う。

 両校とも、来年もこの試合に出場した多くの選手が残ります。この先の1年まだどのように成長していくのか、楽しみですね。

 立命館大学パンサーズは、甲子園ボウル出場をかけて、九州リーグを制した西南学院大学と29日に戦います。関西リーグ優勝のプライドをかけて勝ち切ってほしいです。

 本当に優勝おめでとう!この5年間は長かった・・・。でも一番うれしかったのは、力を出し切ったという試合を見れたこと。

 さあ、これから夢の世界へ駆け上がりましょう!

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