休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

難関古墳をあるく① ~イノラムキ古墳(前半)~

2023-01-22 23:27:21 | 史跡を歩く

 ここ数年、いろんな古墳を捜し歩いてきたが、一定たどり着くのが難しい、見つけるのが難しいと言われる難関古墳もいくつか行くことができた。

 ここいらでいくつかまとめてシリーズ化でもしてみようと思う。

 第1回目は大阪の東大阪市の生駒山中にあるイノラムキ古墳。ネットでもかなりたどり着くのが難しい古墳として知られている。生駒山中と言っても標高360mもあるような場所にある古墳で、道も完備されていないので、ほんと山道をひたすら歩くしかない古墳である。

 長くなるかもしれないが、ルートも含めて紹介。

 

 イノラムキ古墳は、この写真のちょうど真ん中の少し丸く膨らんでいるところにある。今回は一度上まで登って、鉄塔の方から下るルートを通った。

 近鉄の石切駅を下車、ここから東へ登っていくことになる。途中、旧石切駅のそばを通る。向こうに見えるのは、旧の生駒トンネルか。危険なスポットである。

 もう少し登ったところから、名ばかりの「生駒縦走コース」「くさかコース」というハイキングコースに入る。

 

 ハイキングコースというから歩きやすい道なのかと思いきや、山道、登山道である。軽い気持ちで登るとえらいことだ。

 ここからひたすら山道を登る。生駒山は意外と傾斜がきつく、ふうふうと早くも息が切れ始める。

 

 この辺りは視界もきかないので、ひたすら茶色い地面を見ながら登ることになった。これが結構苦痛でだった。

 

 30分ほど歩くと、府民の森くさか園地の看板と道先案内があった。

 少し上がると、山道の脇を、今度は大きな石がゴロゴロと転がっているところがある。石をよく見ると加工したような穴があるようなものもあった。

 

 ここぐらいから少し平坦な道になった。脇には「石切場跡」という看板も。

 

 この辺り、石切という地名の通り、石切場だったんであろう。そういえば大阪城の石垣の石などもこの辺りの山から持ってきたという話も聞いたことがある。だから途中、加工したような石が散乱していたのであろう。

 

 さらに登っていくと、尾根筋に出た。

 

 生駒縦走コースと書かれた案内の下に、ひっそりと隠れるようにイノラムキ古墳と書かれた標示を見つけた。

 いよいよ古墳は近くに来たのかと思ったが、ここからは尾根筋を下っていくことになる。

 

 ところどころ古墳ではないのかなと思うような石があったりする。

 

 こんな感じ。

 

 イノラムキ古墳は単独墳と言われてはいるが、いくつか古墳らしきものがあるので、もしかしたら古墳群を形成しているのかもしれない。

 しばらく歩くと、下から見えていたランドマークの鉄塔が見えた。

 

 鉄塔の下をくぐった辺りの道のわきに少し盛り上がったところがあった。

 もしかしたら、古墳かもしれない。

 

 ここまでくるとイノラムキ古墳もあと少しである。

 

 山道の脇にも写真のようなお手製の案内がいくつか見られた。これに従ってくだんの古墳をめざしていく。目標が近いことがわかったのでかなりテンションはあがる。それまでは、(古墳らしきものを見つけたにせよ)修行のように無心に歩くだけだった。

 

 尾根筋の道から外れて、少し下っていくと、左手に古墳の外護列石らしきものが道のわきに続くようになり、それに沿うように歩くと突然羨道の天井石が崩れた横穴式石室の古墳が姿を現した。

 

 見つけた~!イノラムキ古墳だ!やった~!

 感動の瞬間であった。という事で後半に続く。


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