休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

桜井市の古墳をあるく(鳥見山周辺編)③ ~こうぜ1号墳(東石室)~

2021-01-02 23:04:45 | 史跡を歩く

 舞谷2号墳を見学した後、ふたたび元の道に戻り、少し西へ向かった後、新たに別の尾根をめざして、竹藪の中にはいっていった。

  

  竹藪に入ると、すぐに足場の悪いところがあるが、注意しながら奥へ入っていく。ここからは、古墳探訪などという生易しいものではなく、ほとんどガチのアスレチックである。かなりの傾斜のある道(?)を木の幹や枝などをつかみながら登っていった。目印にビニールひもでマーキングがされているので、それを探しながら、ひたすらに登っていく。

 古墳探訪で、軍手が必要だと実感した次第。10分ほど進むと、ぽっかりと横穴式石室が開口していた。

 

 これが、こうぜ1号墳の東石室である。こうぜ1号墳は、複数の横穴式石室を持つ珍しい構造をした約50mほどの前方後円墳であるのだが、正直、雑木林がかなり生い茂っているので、古墳の形はさっぱりわからない。この東石室は、前方部のくびれ部の近いところにあるらしい。※Googleマップの航空写真で見ると、こうぞ1号墳のある森が前方後円墳のようには見える。

 ちなみに、こうぜ1号墳というのだから、2号墳、3号墳というのがあるのではないかと言うと、実はあるのはあるのだが、すでに破壊等されていて、その痕跡ぐらいしか残っていないらしい。

 

 この藪のどこかにあったらしい。

 石室の中に体を滑り込ませてみると、入り口のところはかなり土砂で狭くなっていて、背中にリュックを背負っては入れないような状態。

 羨道から、玄室の中に入ると立ち上がって観察できるぐらいの高さがある。

 

 玄室の中にも土砂がかなり流入しているため、本来の高さはわからないが、3mはあると推定されている。奥壁は3段か4段で組まれており、上に行くほど狭くなる持ち送りとなっている。

 

 玄室の中は、かなり暗いので、懐中電灯が必要。写真を撮るにも、デジカメのファインダーが真っ暗なので、ほとんどカンで適当に撮ってみるしか仕方なかった。今後の課題だなあ。

 玄室から羨道部を取ってみると、何となく両袖式であることがわかる。

 

 羨道部もかなり狭いので、ほふく前進に近い状態で、かなり体をかがませないと通れない。お腹がしんどい。

 

 なかなか、冒険心を誘ってくれる古墳ではある。正直、一人で行くとかなり怖い気がする。できれば複数の人数で行くことをお奨めします。

 まあ、こういったところをちょっと泥んこになりながら、横穴式石室に入っていくのが、古墳探訪の醍醐味でもあるのですけどね。

 この後は、もう一つの石室、西石室へ向かう。


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