「それじゃあだめだ。全部タミヤパーツで!!」
さっそく注文が来た。
そういえば彼は生粋のタミヤマニア。タミヤ以外をまず買わない。忘れてた。
図面通りの組み方で、パーツだけ組み替えるという、実はレギュレーションに合致する方法があり、実はできないことはないんだ。
はっきり書いてないというのがわかってたらしい。彼はさすが長く付き合ってる人だけあって、私という人なりをよく知っていらっしゃる。
『秘儀』なので、あまり公開はしたくないんだが、閲覧が昨日一日でいきなり600オーバーしたので、気分が良いもんで、記念にいいかもしれない。
順を追って手順を書く。
今回、TT02のCVAダンパーメンテも兼ねて4本作ることにする。
必要な材料は以上。
ヨコモのOリングをタミヤ製にした。
TRFのXOリングとCVAとかに付属してる赤いOリング。Oリングは黒、透明、赤とある。硬さは黒>透明>赤と赤が一番柔らかい。『秘儀』の組み方だとOリングの柔らかさが肝なのでこの組み合わせとなる。XOリング(ソフト)はリサイクル品。TA08のダンパーメンテの時に余ったのを採っておいた。
1.8mm幅であればいいので、アルミダンパーに入ってる白いナイロンのカラーでも、ランナーについてる黒いシムでもいい。少し厚いなら紙やすりの上で擦って合わせることも可能。
昨日書いたように蓋とシリンダーを加工する。
以前はダンパーシャフトがガタつかないように、蓋とシリンダー側に、瞬間接着剤とか、プラリペアとか塗って、ガタを減らしてた。瞬間は作業はしやすいがはがれる。プラリペアはがっちりつくが、精度出すのむつかしく、結局抵抗にしかできなかったので、今はガタはあるものだという前提にして、そこの部分は加工はしてない。
ミニ旋盤とか持ってたら、貫通のところにプラリペアして、シリンダーと蓋を付けて、チャックにCVAをカマシて、反対からドリルをすれば精度が出る貫通が得られる。そんな道具は持ってないので、ガタ分は今回はスルー。(ここのガタはダンパー板の隙間にも影響するので、ミニ旋盤とか持ってたらぜひやってみてください。)
TT02ではダンパー長がとれるので、CVAの0リングスペースはいじらない。
CVAのOリングスペースは4.0mm。Oリングを2枚入れる。
タミヤの0リングは2.0mmという風になってるんだが、赤い0リングに関しては実は少しデブい。ばらつきあるのか、2.05~2.1mmぐらいある。これを0リングスペースに入れると変形して、2.1~2.2mmぐらいになる。なので残りのスペースは1.8mm。
今回は加工の手間をはぶくため、TA08の使用済みのXOリングを使う。画像で確認できると思うが、ちょうど1.8mm。
先に赤いOリング入れて、3×5×0.2mmの金属シム挟んで、XOリングをいれて蓋をする。
蓋は緩めた状態で、先をシリコンオイルを付けたダンパーシャフトを通して、蓋をかたく締める。(シリコンオイルはOリング破損を防ぐため。)
今回は隙間を狭くして、ダンパー板がしっかり機能するように、ダンパー板のサイズを追い込んでみた。
シリンダー筒にダンパーシャフトを突っ込んで、棒を傾けたりして、大まか採寸。
工具はドレメルとダンパーシャフトとナット2個。挟み込んでぎゅーんと回しながら、金やすりを当てる。仕上げは紙やすりだ。
棒INのシリンダーにダンパー板をはめて、さらに微調整。ちまちました作業なんだが、ダンパー板の直径は9.3mmぐらいがベスト。今後はこの9.3mmで作る。
白いダンパー板を使うのは、付属のダンパー板だと加工がしにくいため。あとは穴が小さいからかな?
それを後、あと3枚削って磨く。
ついでにダンパーシャフトも磨いたものを作った。ダンパー板と同じようにチャックに噛ませて、ぎゅーんとまわし、1000番の紙やすりをあて、金属磨きクリームを付けたのを当てる。ピカピカ!!
それらを組んで、TT02はダンパーシャフトに2.5mmのアルミカラーを入れる。タミヤのオイルはミディアムを使う。グリーン(♯500)・ブルー(♯600)・パープル(♯700)。前にグリーン、後ろにブルーのタミヤ製のダンパーオイル入れたら、フルタミヤのダンパーの完成。
YOKOMOのOリング使わなくても同じようなスルスルダンパーが作れる。
ぜひ参考にしてくれ!!
パーツを変えて、組み方は変えてないので、タミヤグランプリには抵触しない。とはいっても、こんな面倒なことするぐらいなら素直にTRFダンパーを買って、素組したほうが手間はかからない。
こんなことをしてるのは、
「安い車でも速く走ることができるんだ!というところを見せてあげたい。」
「金かければ楽はできるけど、楽しみながらいじれることを知っても良い。」
と思うからだ。
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