王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

虐待 頭から熱湯 2歳女児死亡

2006-07-07 12:38:26 | 少子化問題
頭から熱湯、2歳女児死亡…アザも十数か所、両親逮捕 (読売新聞) - goo ニュース

まあなんとも悲惨な幼女虐待死のお話です 爺は可哀想で胸が一杯になってしまいました

読売の抜粋「滋賀県警高島署は6日未明、頭から熱湯をかけるなどの暴行を加えて女児を死なせたとして、同県高島市新旭町安井川、航空自衛隊空士長、長阪健太(24)と妻の千鶴(25)両容疑者を傷害致死の疑いで逮捕した」

調べによると、両容疑者は、6月中旬から今月5日未明にかけて、二女優奈ちゃん(2)に対し、棒でたたくなどの暴行を加え続け、頭部やけどによる敗血症で死亡させた疑い。優奈ちゃんの全身には十数か所のあざがあった。両容疑者は「頭から熱湯をかけた」と認めている
 
記事から想像すると母親はバツイチで子供が優奈ちゃん2歳と姉3歳の二人でいたところ新しい亭主と昨年10月に再婚したらしい
二人の間に生まれた長男(生後8ヶ月)の年から考えて昨年秋には虐待死した優奈ちゃんは1歳半前後 お姉ちゃんは2歳半位であろう 
爺も子沢山の父親であった頃がある
1歳半前後といえばやっと一人歩きができる 女の子だ 片言の単語は話すであろう ようやく人形の可愛さから幼児の愛らしさに変わる頃である 反面あちこち歩き目が離せない 悪戯は盛んになる そんな時新しい父と弟が出来た 母親の関心は赤ん坊に向かう 優奈ちゃんは母親の関心を引き戻すべく退化現象を起こしたに違いない 泣き喚く、遅くまで寝ない、小便を漏らす、ウンチを教えない、好き嫌いを言う等など 

家計に余裕があり両親に深い愛情あって近くに爺か婆でも居れば事情は変わっていたであろう 24歳の義父と25歳の母親のやったであろう事は想像が付く
なんたって1歳半だよ 理屈を教えて分かる年齢ではない 赤ん坊優先の為 つい手が出てしまうのであろう でも愛情不足で感情が荒れているのだから叩く位で直る物ではない つい折檻がエスカレートしてくる 最後にはあざが十数か所もという状態 お姉ちゃんには虐待が無かった様だ 彼女だって2歳半だけど何とか状況を受け入れて我慢をしていたのであろう
優奈ちゃんの場合 お姉ちゃんと共に保育所とか児童保護施設とか一時預かりの様な制度が利用できなかったのであろうか?
 
さて優奈ちゃんの最後は7月になって風呂場で大声で泣き叫ぶ声が何度か聞こえたと 風呂場で頭に熱湯を掛けていたらしい 可哀想に死因は敗血症との事
抗生物質の良い物がある時代である 手遅れという事だろう 頭部のやけどの治療をしなかった為傷が化膿しての結果であろうに
爺は孫娘の姿とダブって可哀想で可哀想で目がウルウルしてしまう
熱かったであろうに 痛かったであろうに 苦しかったであろうに

謹んで優奈ちゃんの御霊に哀悼の意を表します         合掌

さて同じ日近隣の国交の無い国にミサイルを発射され日本国民の生命と安全はかなり危険であった これは北の無法のせいもあるから一概に政府を責められない
しかし優奈ちゃんの問題は完全に国内の問題である 児童虐待 同虐待死に対する政府の取り組みは甘い

何度も書いているが子供は親を選べない 親の中には核家族、生活苦、経験不足さまざまな要因があって子供を虐待或いは虐待死させる

米国の例をみれば虐待を犯罪と捉え児童福祉関連のソーシャルワーカーを揃え公的機関に保護している様である
日本は金が無いのであろうか? そんな事は無い
少子化担当大臣の下には1兆円を超える予算が付いている
別のエントリーで爺が書いている様に日本民族は遺伝子の呼びかけに答え増えるのを止めたのであるから「人口の減りゆく寸法に合わせて国も地方もどう組織制度を変えてゆくか」が少子化問題なのである

行政府少子化担当相の主務の一つは理由のいかんを問わず親の育てられぬ子は国が面倒をみると宣言し実行する その様に地味な仕事を黙々とこなすことである
現担当大臣の発言や行動には感動も無ければ共感を呼ぶものが無い

働く女性に子供を育てやすい環境をでなくて「子育て中の女性は働かなくて済む環境を作る」を目標にしないと問題は解決しない 子育ては働く合間にやれば片付く簡単な問題では無いのだよ

国民に信頼されない政権は成り立たない 国の安全保障の根幹である
思い出すだけで可哀想そうだ     優奈ちゃんの霊に再拝 南無ーー
コメント (17)
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