王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

防災へり 墜落 3人死亡

2009-09-12 08:32:22 | 社会
ヘリ墜落3人死亡、機体2つに折れ斜面落下(読売新聞) - goo ニュース

近頃救急出動中の救急車が路上で他車と衝突して間に合わなかったり患者を乗せたままひっくり返る様な事故がありますよね。
急ぐのは分かるけどもう少し注意して走れよと密かに思うのです。

11日午後に救急出動した岐阜県の防災ヘリ「若鮎2号」の墜落についても当初似たような感想を持ちました。

恐らく高度があり気流が悪く加えて視界が悪かったのでしょう。
気が付いた時には壁に機体をぶつけ忽ち墜落となった様です。
操縦士他同乗の2人計3人が殉職しました。
謹んでお悔やみ申し上げます。    合掌

さて出動の原因ですが遭難現場付近で倒れ心肺停止状態になった登山客の救急のためでした。同人は現場で死亡が確認され長野県警のヘリで収容されたとの事。

何とも悩ましい問題ですね。64才の熟年男性が仲間9人と高山に入り倒れる。
これは任意ですからね。
それを救助依頼があれば「防災ヘリ」が出動する。
美しいと言えば美しいし如何なのかなーと思えば思えます。
最近TVでも「ゴキブリが出た」とか「旅行に出かけるのでペットを預かってくれ」なんて理由で119番や110番を掛けないで!

との広報CFを流しています。
「心肺停止したら救急ヘリは呼ばないで!」とお願いが良いか? 「熟年の登山は自己責任で!」と訴えるか?
どちらも非難を浴びるでしょうね。

でもお遊びに付き合って働き盛り3人が殉職し貴重な機材が失われたのも事実です。悩ましい問題です。


読売新聞:
11日午後3時20分頃、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・奥穂高岳と西穂高岳の間にある岩峰「ジャンダルム」(3163メートル)の近くで、登山者を救助中だった同県防災ヘリコプター「若 鮎 ( あゆ ) 2号」(ベル412EP型機、15人乗り全長約17メートル)が墜落したと、同行していた高山署員から同署に通報があった。

 救助に向かった県警のヘリが、炎上している若鮎2号を発見、3人の遺体を収容した。

 県などによると、同機には県防災航空隊の朝倉仁操縦士(57)(岐阜県各務原市)、三好秀穂整備士(47)(同)、後藤敦副隊長(34)(同県笠松町)が搭乗しており、いずれも死亡が確認された。

 同機は同2時10分頃、「ジャンダルム付近で登山中の男性が心肺停止状態になった」との出動依頼を受け、朝倉操縦士ら5人が乗って同県防災航空センター(各務原市)を出発した。途中で一部の乗員を乗せ替え、現場上空で高山署員ら2人を降ろした後、機体後部が岩壁に接触し、墜落。機体は二つに折れ、本体部分は斜面を400メートル落下したという。

 県警ヘリに搭乗していた中島健二郎・県警航空隊長によると、「事故の約30分後に現場に着いたが、ガスがかかっていて視界が悪かった」という。

 朝倉操縦士は飛行時間5740時間のベテランで、1997年3月に航空自衛隊を退職、同4月に操縦士として県に採用された。事故機は消防や救急患者の搬送などに使われていた。

 一方、高山署によると、救助を求めていたのは宮城県山元町、無職冨沢薫さん(64)で、仲間9人と登山中、突然倒れ込んだ。冨沢さんは現場で死亡が確認され、長野県警ヘリが収容した。

 この事故で、運輸安全委員会は調査官3人を現地に派遣。岐阜県警も捜査本部を設置し、当時の状況を調べている。

 現場周辺は、岩肌がむき出しになり、 稜線 ( りょうせん ) や斜面が不規則な地形。県警の幹部は「風向きの変化が読みにくく、捜索が難しい北アルプスの中でも、特に困難な場所」と指摘した。
(引用終わり)

写真:下の赤い物が墜落ヘリの一部
コメント
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