国交相「中止白紙に戻さず」=住民は意見交換拒否-八ツ場ダム予定地を視察(時事通信) - goo ニュース
前原国交相の「八ツ場ダム中止」と現地視察を受けてTVニュースは地元の群馬県知事、長野原町長、東吾妻町長が共同で「中止反対の会見」を報道したり賛成派の怒りや最近賛成派に転じた方々の苦労の様子などを流していた。
ここで57年の賛否でもまれた個人の生活を突きつけられるとなるほど大変な事だと良くわかる。
しかし計画決定から57年掛け4800億円を既に使っているのに本体工事がこれからでは「既に治水利水防災」の意義が失われていると見るのは一つの見識だし箱物行政の無駄遣いの見本ともいえる。
群馬県の政治風土にだけ限っても中曽根、小渕、福田と歴代総理を生んだ所でダム建設で使われた税金は莫大な政治利権を地元に落としてきた事であろう。
爺の手元に2006年2月3日号の週間ポストの切抜きが有る。
「これが無駄な公共事業ワースト10」という取材で「八ツ場ダム」は総事業費4600億円でワースト3位。
因みに「川辺川ダム」は3300億円で堂々第9位である。
第8位の静岡空港2000億円は既に今年開港したが日航の就航廃しで事実上開店休業は素人目にも必至である。
連休前後のマスコミの報道はジャーナリズムの気構えが見えなかった。
長野原町長の発言を聞いていると「ここまで時間と金を掛けているのだから今更止められない」が主旨である。ふと思い出したのは昭和の初期に「中国大陸に進出し日本兵の損害を出すたび陛下の赤子XX柱の尊い犠牲を無駄にする訳には行かない」と言って戦火を広げて行った軍部の言い草に似ているのである。勇気あれば「こんな事続けれ尊い犠牲が増えるばかり」と指摘する必要があったが誰も言わなかった。
良く考えれば当時の軍人とは正に官僚の典型であり、今の役人も官僚そのものである。
発想が同じなら発言も似てくる。官僚機構とは動き出したら止まらない/止まれない様に出来ている
日本の官僚は戦前は天皇陛下の股肱(手足)であったから昭和帝の政治的決断で「昭和20年の終戦」を迎えたが戦後は陛下が政治の場から身を引かれたため「止める装置の無い暴走機関車」となって国家財政引いては庶民の生活を破壊した。
日本全国で数兆円に上る箱物行政を止めるためこの瞬間での歪みや矛盾そして混乱は多い
前原国交省もこの他JALの再建追っかけ川辺川ダムの中止或いは第二東名高速道路(5兆6千5百億円)の凍結等やれば逆風どころか刃物が飛んでくる事案が目白押ししている。
どうなるか?しっかり見守っています。
これからを生きる40歳以下の若者のために頑張ってください。
時事通信:
前原誠司国土交通相は23日、本体工事の中止を表明した八ツ場ダムの建設予定地がある群馬県長野原町を訪れ、大沢正明知事ら地元自治体関係者との懇談会を開いた。席上、同相は「ダムを中止する考えを白紙に戻すことはない」と述べ、建設中止の方針を撤回する意思はないと改めて明言した。
当初は水没地区住民との意見交換会を行う予定だったが、住民側は同相が一方的に中止を表明したと反発して参加を拒否。急きょ懇談会に切り替わった。地元自治体も懇談会での同相の発言に態度を硬化させており、今後の交渉は難航することが予想される。
同相は懇談会で、「政策変更で、ご迷惑をお掛けしたことは率直におわびする」と陳謝した。その半面、「国民に約束したマニフェストをやり切る責務がある」と中止の白紙撤回には応じられないと強調。さらに「公共事業見直しは民主党が政権を取った金看板の一つだ」と付け加えた。
これに対し大沢知事は、「半世紀以上苦しんできた地元住民の声に耳を傾けることなくダム中止を表明したことは大変遺憾」と同相の手法を批判。高山欣也長野原町長は、「再検討して中止を撤回してほしい」と訴え、議論は平行線をたどった。
一方、参加を拒否した長野原町の水没関係5地区連合対策委員会は懇談会終了後、同相に「ダム中止の御旗を下ろすことが対話の前提」とする要請文を手渡した。
終了後の記者会見で同相は、全国143のダム・導水路の事業見直しに関連して、「本体工事に着工しているか未着工かは見直しの判断基準の一つになる」との認識を示した。
同相は懇談会に先立ち、八ツ場ダムのダム本体工事に必要な仮排水トンネルなどを視察し、国交省の担当者から説明を受けた。
(引用終わり)
写真:現地の前原国交相
前原国交相の「八ツ場ダム中止」と現地視察を受けてTVニュースは地元の群馬県知事、長野原町長、東吾妻町長が共同で「中止反対の会見」を報道したり賛成派の怒りや最近賛成派に転じた方々の苦労の様子などを流していた。
ここで57年の賛否でもまれた個人の生活を突きつけられるとなるほど大変な事だと良くわかる。
しかし計画決定から57年掛け4800億円を既に使っているのに本体工事がこれからでは「既に治水利水防災」の意義が失われていると見るのは一つの見識だし箱物行政の無駄遣いの見本ともいえる。
群馬県の政治風土にだけ限っても中曽根、小渕、福田と歴代総理を生んだ所でダム建設で使われた税金は莫大な政治利権を地元に落としてきた事であろう。
爺の手元に2006年2月3日号の週間ポストの切抜きが有る。
「これが無駄な公共事業ワースト10」という取材で「八ツ場ダム」は総事業費4600億円でワースト3位。
因みに「川辺川ダム」は3300億円で堂々第9位である。
第8位の静岡空港2000億円は既に今年開港したが日航の就航廃しで事実上開店休業は素人目にも必至である。
連休前後のマスコミの報道はジャーナリズムの気構えが見えなかった。
長野原町長の発言を聞いていると「ここまで時間と金を掛けているのだから今更止められない」が主旨である。ふと思い出したのは昭和の初期に「中国大陸に進出し日本兵の損害を出すたび陛下の赤子XX柱の尊い犠牲を無駄にする訳には行かない」と言って戦火を広げて行った軍部の言い草に似ているのである。勇気あれば「こんな事続けれ尊い犠牲が増えるばかり」と指摘する必要があったが誰も言わなかった。
良く考えれば当時の軍人とは正に官僚の典型であり、今の役人も官僚そのものである。
発想が同じなら発言も似てくる。官僚機構とは動き出したら止まらない/止まれない様に出来ている
日本の官僚は戦前は天皇陛下の股肱(手足)であったから昭和帝の政治的決断で「昭和20年の終戦」を迎えたが戦後は陛下が政治の場から身を引かれたため「止める装置の無い暴走機関車」となって国家財政引いては庶民の生活を破壊した。
日本全国で数兆円に上る箱物行政を止めるためこの瞬間での歪みや矛盾そして混乱は多い
前原国交省もこの他JALの再建追っかけ川辺川ダムの中止或いは第二東名高速道路(5兆6千5百億円)の凍結等やれば逆風どころか刃物が飛んでくる事案が目白押ししている。
どうなるか?しっかり見守っています。
これからを生きる40歳以下の若者のために頑張ってください。
時事通信:
前原誠司国土交通相は23日、本体工事の中止を表明した八ツ場ダムの建設予定地がある群馬県長野原町を訪れ、大沢正明知事ら地元自治体関係者との懇談会を開いた。席上、同相は「ダムを中止する考えを白紙に戻すことはない」と述べ、建設中止の方針を撤回する意思はないと改めて明言した。
当初は水没地区住民との意見交換会を行う予定だったが、住民側は同相が一方的に中止を表明したと反発して参加を拒否。急きょ懇談会に切り替わった。地元自治体も懇談会での同相の発言に態度を硬化させており、今後の交渉は難航することが予想される。
同相は懇談会で、「政策変更で、ご迷惑をお掛けしたことは率直におわびする」と陳謝した。その半面、「国民に約束したマニフェストをやり切る責務がある」と中止の白紙撤回には応じられないと強調。さらに「公共事業見直しは民主党が政権を取った金看板の一つだ」と付け加えた。
これに対し大沢知事は、「半世紀以上苦しんできた地元住民の声に耳を傾けることなくダム中止を表明したことは大変遺憾」と同相の手法を批判。高山欣也長野原町長は、「再検討して中止を撤回してほしい」と訴え、議論は平行線をたどった。
一方、参加を拒否した長野原町の水没関係5地区連合対策委員会は懇談会終了後、同相に「ダム中止の御旗を下ろすことが対話の前提」とする要請文を手渡した。
終了後の記者会見で同相は、全国143のダム・導水路の事業見直しに関連して、「本体工事に着工しているか未着工かは見直しの判断基準の一つになる」との認識を示した。
同相は懇談会に先立ち、八ツ場ダムのダム本体工事に必要な仮排水トンネルなどを視察し、国交省の担当者から説明を受けた。
(引用終わり)
写真:現地の前原国交相