王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

円高急進 14年ぶり86円台

2009-11-27 07:57:21 | 為替 ドル 株式
円高騰、14年ぶり86円台 景気に打撃、デフレ加速も(共同通信) - goo ニュース

今朝の為替市場のドル/円相場を見ると86.00円と有りますから円高と言うよりドル安の勢いは止まらないようです。

鳩山首相も藤井財務相も「急激な円高は望ましくない」と真っ当な反応です。
藤井さんは「円高がこのまま続くようなら看過できない」と口先で介入もあるやの感じもあります。

昨晩のNHKの解説でも「米国の金利安(実質0%)に嫌気が差した投資家がドルを売りEURを買うのでドルが下がり日本の円も相対的に上がった」としています。

それが基調でしょう。リーマンショック後余剰ドルの投資先は金と原油の先物商品に向けられ金は1オンス1000ドルを越える記録的な高騰を見せています。

「日本がドル安を容認」しようとしまいと「米国のドル垂れ流しによるドル安」名のです。
この上は「間違ってもドル安を支えようと(小泉政権の様に)30兆円もドルを買い支えする事の無いよう(30兆円は国債の残高となり後世へ借金として残りました)冷静にして沈着な対応をお願いします」

確かに短期で見れば「輸出業者」は大変ですが「輸入業者」は利益がでます。原油を始めとする石化製品、食料品などは値下がりです。

14年前の95年4月には1ドル79.45円まで急騰して輸出業者は瀕死の状態になりました。その一策が海外に拠点進出。そして日本の産業の空洞化。
その海外でもトヨタ、ホンダ等は作りすぎで失敗。中々上手く行かない物です。

戦後の国是「貿易立国」を「内需立国」に切り替えるには困難がありますが「政権交代」も起きた事ですし鳩山政権に巧みな舵取りを期待します。
でも鳩山氏(幹事長の小沢氏も)は「献金疑惑」で信頼が揺らいでいます。
「10年度予算は山(80兆円)より大きい猪(概算要求)が出てきています」
「鉄砲(事業仕分け)で猪を脅していますが余り効果(削減できても3兆円)が有りません」
円高で株価は更に下押しするかも?!

あれやこれや忙しいのですが09年度の補正予算削減7兆円の効果的使途を決定し国民に安心を与え、10年度予算の決定を年内(と言ってもあと1ヶ月)にする必要があります。
「大国を治めるは小鮮(小魚)を烹るが如し」とか。
余りいじりすぎも良くない様ですから目標を明確にして「ゆっくり着実に実現」をして欲しいものです。

追記:ドバイの政府系企業が590億ドル(5兆円)に上る資金不足が判明しドル安そしてEURも値を下げ「円の独歩高」というデリケートな環境になっているようです。

共同通信:
26日の東京外国為替市場は、米国の金融緩和の長期化観測や米景気の先行き不安からドル売りが進み、円相場が一時、ドルに対し1ドル=86円30銭近辺まで急伸、約14年ぶりの円高ドル安水準になった。午後2時現在は、前日比2円00銭円高ドル安の1ドル=86円35~39銭。円高は景気の回復に重しとなり、デフレ加速の危険もある。藤井財務相は26日昼、当面は市場動向を注視する考えを示した。(引用終わり)
コメント (2)
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