王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

東北新幹線が全線開通

2010-12-04 07:39:55 | 社会
東北新幹線が全線開業 新青森駅から満席の一番列車(朝日新聞) - goo ニュース

数日前からTVニュースが青森新幹線の全線開通を追っていました。今朝も6時半に新青森駅を万歳に送られて出発する「はやて12号」の勇姿を映しています。

今朝の特集でしっかり確認しましたが新青森駅の駅舎は近代的でバスやタクシー乗り場も整備されていますがその周辺部は空き地が目立つ場所です。まあ青森駅から4キロも離れた場所だそうですからそうなのでしょうが青森駅周辺も活気に溢れると言う土地柄でも無いようです。

解説を聞いていると東北新幹線の整備計画は72年で「角栄の日本列島改造論」が出版されたのと時を同じくします。
それから40年「青森県民の悲願」と言ってますが実現しました。
しかし今やバブル経済は破綻しここ20年の不景気で日本全国は持ち論、都心から遠隔地は過疎化と不景気に喘いでいます。
新幹線の開通と同時に八戸ー青森間の在来線は第三セクターに移管され(つまり)県民の負担になります。
まあ観光客の誘致が容易になりその関連は賑わうかも知れませんが県のGDPを大いに上げるかは疑問です。
これは青森新幹線が八戸まで伸展開通した時も上信越線が開通した時にも論じられました。
そして鹿児島新幹線が九州で全線開通する時も論じられるのでしょうね。
かくして官僚と地元利益誘導型代議士による新幹線網が青森と鹿児島を結んだ時に地方はどうなっているでしょうかね?
悲喜こもごも程度だと良いのですが。死屍累々なんて困ります。


朝日新聞:
 東北新幹線は4日、八戸―新青森駅間(81キロ)が開通し、全線開業した。東京駅からは新青森駅行きの始発列車「はやて11号」が午前6時28分、青森市の新青森駅からも東京行きの始発列車「はやて12号」が午前6時31分に定刻通り出発した。

 東北新幹線の建設工事は1971年に始まった。82年に盛岡―大宮間で暫定開業し、85年には上野まで延伸。91年に東京までつながった。盛岡―八戸は2002年に開業していた。

 新青森―東京間は最短3時間20分で結ばれ、青森―八戸間のJR東北線と新幹線を乗り継いでいたこれまでより最速39分早くなった。1日15往復運行する。

 開業区間は98年に着工され、総工費4590億円。長さ26キロの八甲田トンネルは、複線の鉄道陸上トンネルとしては世界最長。新しく七戸十和田駅(青森県七戸町)もできた。

 新青森駅の出発式では、馬淵澄夫・国土交通相、三村申吾・青森県知事、清野智・JR東日本社長らが出席して開業を祝った。ほぼ満席の乗客を乗せた上りの一番列車、はやて12号は勇壮なねぶた囃子(ばやし)が演奏されるなか、鉄道ファンや見送りの人たちに見守られて出発した。

 来年3月5日には最高時速320キロの新型車両E5系の「はやぶさ」が営業運転を始め、2013年春には3時間5分に短縮される。一方、JR東北線の八戸―青森間は第三セクターの「青い森鉄道」に移管され、八戸―目時間と合わせた全長121.9キロは新幹線の並行在来線としては全国最長となった。

 2015年度には、青函トンネルを通る北海道新幹線の新青森―新函館(仮称)が開通する。 (引用終わり)
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