ゴーン容疑者「私は無実です」容疑を否認
昨日8日午前、東京地裁で日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者の特別背任の疑いで勾留理由を開示する手続きが行われました。
弁護側の戦略としてゴーン容疑者を公の場(とくに海外のメディア)に出し当人の口から「特別背任に付いて無罪」と主張させる事にあったようです。
案の定勾留の理由について裁判所は「関係者に働きかけるなどして証拠隠滅したり、海外に逃亡したりする可能性がある」と述べました。
そしてその勾留も11日には期限が来て再勾留は無理で起訴か釈放どちらかと言われています。
この日のハイライトはこの後ゴーン容疑者による意見陳述で「(特別背任容疑について)会社に損害を与えていない」「私は無実です」とし「不正行為はない」「不当に勾留されている」と強く述べました。
裁判直後の報道では裁判所でのゴーン氏の手書きの肖像が加えられほほが落ちゲジゲジ眉毛と強い目力が強調され悪役振りが(まだ推定無罪ですが)よく表現されていました。
陳述の前振りには「わたしの家族の次に愛する日産」とか「日産を愛される会社にし未来もそうあるようにした」と述べています。
よく練られた陳述と思います。弁護側は当然この容疑者の主張に沿い弁護を行う事になるわけです。
その意味では日産の西川社長が「裁判のプロセスでとくにコメントはない」との発言をされていましたが正にその通りでしょう。
地検特捜部は海外と比べ異常に「長い勾留期間と弁護士の立ち会いのない取り調べ」との批判に曝されつつ「証拠固めをして有罪を立件しなければいけません」
厳しい戦いになりそうです。
これは日本で起きた事件ですが背景にはフランス、レバノンなど外国の文化や価値観対日本の司法や日本人のコンプライアンスに対する態度の戦いになって行くだろうと思っています。
話は少し飛びますが2006年にスイスベースのシンドラーエレベーターが作ったエレべーターが港区で学生さんを挟んで死亡事故を起こしました。シンドラーは2015年でしたか製造者責任は無いとの無罪判決を勝ち取りました。
その前年に関係者と損害賠償について和解が成立しましたがざっと9年争いました。
浜爺はこの争いに関心を持っていましたが実にこの会社の対応はタフでした。
そんな感想が外資或いは欧米人に対して有るものですから日本の司法も日産の現役員もふんどしをきりりと締めないと押されかねません。
年収30億円もとってそれを公表せず、個人取引の損害16億円ほどを会社につけ回ししてしまうなんて悪いに決まって見えるけどはてどうなりますか?
長い戦いになりそうです。
しっかり見守りたいと思います。
写真:地裁でのゴーン容疑者
日テレ24:
特別背任の疑いで再逮捕された日産自動車の前会長・カルロス・ゴーン容疑者の勾留理由を開示する手続きが8日に東京地裁で開かれ、ゴーン容疑者は、「私は無実です」などと容疑を否認した。
手続きは午前10時半ごろから始まり、ゴーン容疑者は、黒っぽいスーツに白いシャツ姿で手錠と腰縄をつけた状態で入廷した。ゴーン容疑者は頬がこけ、疲れた表情にも見えたが、傍聴席にいた大使館関係者と目配せをするなど、落ち着いた様子が見られた。
裁判所は、勾留の理由について、「関係者に働きかけるなどして証拠隠滅したり、国外に逃亡したりする可能性がある」と説明した。
一方、ゴーン容疑者は意見陳述の際、「捜査機関にかけられている疑いは、いわれのないものだということを明らかにしたい」「最初に言っておきたいのは、日産に心よりの親愛と感謝の意を表し、日産が最も尊敬される会社であり続けるよう目指してきた」と述べた。
その後、「一切、会社に損害を与えていない」「私は無実です」などと容疑を否認し、「私にとって日産は家族の次に最も大きな喜びであった」「不正行為はない。不当に勾留されている」と述べた。
裁判は1時間半で閉廷した。午後3時すぎから外国特派員協会で会見を開いたゴーン容疑者の弁護士は、8日中に裁判所に対し、勾留の取り消しを請求すると話した。
(引用終わり)
昨日8日午前、東京地裁で日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者の特別背任の疑いで勾留理由を開示する手続きが行われました。
弁護側の戦略としてゴーン容疑者を公の場(とくに海外のメディア)に出し当人の口から「特別背任に付いて無罪」と主張させる事にあったようです。
案の定勾留の理由について裁判所は「関係者に働きかけるなどして証拠隠滅したり、海外に逃亡したりする可能性がある」と述べました。
そしてその勾留も11日には期限が来て再勾留は無理で起訴か釈放どちらかと言われています。
この日のハイライトはこの後ゴーン容疑者による意見陳述で「(特別背任容疑について)会社に損害を与えていない」「私は無実です」とし「不正行為はない」「不当に勾留されている」と強く述べました。
裁判直後の報道では裁判所でのゴーン氏の手書きの肖像が加えられほほが落ちゲジゲジ眉毛と強い目力が強調され悪役振りが(まだ推定無罪ですが)よく表現されていました。
陳述の前振りには「わたしの家族の次に愛する日産」とか「日産を愛される会社にし未来もそうあるようにした」と述べています。
よく練られた陳述と思います。弁護側は当然この容疑者の主張に沿い弁護を行う事になるわけです。
その意味では日産の西川社長が「裁判のプロセスでとくにコメントはない」との発言をされていましたが正にその通りでしょう。
地検特捜部は海外と比べ異常に「長い勾留期間と弁護士の立ち会いのない取り調べ」との批判に曝されつつ「証拠固めをして有罪を立件しなければいけません」
厳しい戦いになりそうです。
これは日本で起きた事件ですが背景にはフランス、レバノンなど外国の文化や価値観対日本の司法や日本人のコンプライアンスに対する態度の戦いになって行くだろうと思っています。
話は少し飛びますが2006年にスイスベースのシンドラーエレベーターが作ったエレべーターが港区で学生さんを挟んで死亡事故を起こしました。シンドラーは2015年でしたか製造者責任は無いとの無罪判決を勝ち取りました。
その前年に関係者と損害賠償について和解が成立しましたがざっと9年争いました。
浜爺はこの争いに関心を持っていましたが実にこの会社の対応はタフでした。
そんな感想が外資或いは欧米人に対して有るものですから日本の司法も日産の現役員もふんどしをきりりと締めないと押されかねません。
年収30億円もとってそれを公表せず、個人取引の損害16億円ほどを会社につけ回ししてしまうなんて悪いに決まって見えるけどはてどうなりますか?
長い戦いになりそうです。
しっかり見守りたいと思います。
写真:地裁でのゴーン容疑者
日テレ24:
特別背任の疑いで再逮捕された日産自動車の前会長・カルロス・ゴーン容疑者の勾留理由を開示する手続きが8日に東京地裁で開かれ、ゴーン容疑者は、「私は無実です」などと容疑を否認した。
手続きは午前10時半ごろから始まり、ゴーン容疑者は、黒っぽいスーツに白いシャツ姿で手錠と腰縄をつけた状態で入廷した。ゴーン容疑者は頬がこけ、疲れた表情にも見えたが、傍聴席にいた大使館関係者と目配せをするなど、落ち着いた様子が見られた。
裁判所は、勾留の理由について、「関係者に働きかけるなどして証拠隠滅したり、国外に逃亡したりする可能性がある」と説明した。
一方、ゴーン容疑者は意見陳述の際、「捜査機関にかけられている疑いは、いわれのないものだということを明らかにしたい」「最初に言っておきたいのは、日産に心よりの親愛と感謝の意を表し、日産が最も尊敬される会社であり続けるよう目指してきた」と述べた。
その後、「一切、会社に損害を与えていない」「私は無実です」などと容疑を否認し、「私にとって日産は家族の次に最も大きな喜びであった」「不正行為はない。不当に勾留されている」と述べた。
裁判は1時間半で閉廷した。午後3時すぎから外国特派員協会で会見を開いたゴーン容疑者の弁護士は、8日中に裁判所に対し、勾留の取り消しを請求すると話した。
(引用終わり)