アメリカワシントンで9-10日米中閣僚級貿易協議が行われましたが極めて短時間で終わり妥協点が見つからないまま終了しました。
特に10日の劉鶴副首相の談話では「原則で譲れない事がある」と先月末の閣僚級会議での合意実行を「ちゃぶ台返し」した理由を述べるとともに「次回は北京で協議」と交渉決裂を避ける発言をしました。
既に会談前にトランプ大統領のツイッターによる制裁第3弾の「2000億ドル分について25%の追加関税関税」を発表していましたが直ちに実施する事となりました。
又別紙では輸入額の残りすべても第4弾で課税するそうですから週明けの世界の株式市場はどうなるかとても心配です!!
もっとも第3弾を法制化して実施するためには1か月半ほどの議会での法律整備が必要だそうですから「この間にトランプ大統領と習主席による政治的決断が有るやも知れず」当面はチキンレースの様そうです。
北のミサイル発射は煩わしいですがイランの核合意一部離脱によるホルムズ海峡のきな臭さは嫌ですよ!
そう 小康状態ですがヴェネゼラの与野党の抗争も昔ならCIAの出番でした。
今の米国には世界で2局面を抱えて戦争のリスクを取る力は無さそうですから6月末のG20までに落ち着いてくれる事を願います。
写真:中国副首相 劉鶴
FNN Prime:
アメリカ・ワシントンで開かれていた米中閣僚級貿易協議は10日、妥協点を見つけられないまま終了し、アメリカ通商代表部は追加関税の対象をすべての中国製品に拡大する手続きを始めると発表した。
2日目の貿易協議で、「交渉決裂」は回避され、中国の劉鶴副首相は、近く北京で協議を継続することを明らかにした。
しかし、「原則に関わる問題では、絶対に譲らない」と反発した。
劉鶴副首相は、「いかなる国家も重要な原則がある。絶対に譲らない」と述べた。
また、追加関税について、「必ず対応策をとる」と強調した。
新華社などによると、協議では、中国による輸入拡大の規模など3点が対立点として残っているという。
こうした中、アメリカ通商代表部は、中国からの輸入品およそ33兆円分に、25%の追加関税を課す手続きに入ると発表した。
実行されれば、中国からの輸入品すべてが追加関税の対象になる。
トランプ大統領は、追加関税の撤回について、「今後の交渉次第」だと中国に揺さぶりをかけていて、米中の激しい攻防は今後も続くとみられる。
(引用終わり)